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「かあちゃん」 2001 原作:山本周五郎 監督:市川崑 出演:岸惠子

飢饉続きの天保末期の江戸。貧乏長屋で5人の子供を育てる気丈夫な母おかつ一家は総出で働いてかなりの金を貯め込んでるという噂。あるその噂を聞きつけた若い男・勇吉が泥棒に入るが、勇吉と出くわしたおかつは、金を貯めている理由を話す。それは長男の友人である源さんが、盗みの罪を償って牢から出てきた時のための支度金だという。出て行く勇吉におかつはここに住むよう勧める。

ミスキャスト??もここまでくれば何も言えず。

 

「櫂(かい)」 1985年 製作国:日本 監督:五社英雄 出演:緒形拳、十朱幸代、名取裕子、石原真理子、井上純一、真行寺君枝

高知を舞台に、女衒の一家とそれに関る様々な人間関係の中で暮らす、ヒロイン・喜和の愛と悲しみの人生。

愛ほど不確かなものはない。でも意地もある。十朱幸代が最盛期の時の映画。2019年7月「カスリコ」上映に合わせて観賞。高橋かおりはどちらにも出ている。

「海角七号/君想う、国境の南」 2008 台湾

届くことのなかった日本統治時代の古いラブレター、現代の台湾人男性と日本人女性の恋の交錯。台北でミュージシャンとしての成功を夢見ていた青年、阿嘉(アガ)は、挫折して故郷・恒春に舞い戻る。郵便配達のバイトを始めた彼は、今は存在しない住所“海角七号”宛ての届け先不明小包を見つける。中には、60年前、敗戦によって台湾から引き揚げざるを得なかった日本人教師が、恋人の台湾人女性に宛ててしたためた7通のラブレターが入っていた。一方、町では日本人歌手・中孝介を招いての町興しライブが企画され、阿嘉も即席の前座バンドのボーカルに駆り出され、日本人女性(田中千絵)がそのバンドを仕切ることになるのだが。田中千絵さんは全く日本では無名。語学で選ばれたのでしょうか。このふたりが恋に落ちるのが不明。国宝だといい、おれが、おれが出る月琴弾きのじいさんが活躍すればいいのにと思っていたら、しっかり活躍、おまけにアンコール曲も弾きだし、中孝介も呼び込んでしまいました。中孝介は台湾で人気があるのかどうか、やはり歌がうまい!

「海賊とよばれた男」 2016年 製作国:日本 監督:山崎貴 出演:岡田准一、吉岡秀隆、染谷将太、鈴木亮平 原作:百田尚樹

主要燃料が石炭だった時代から石油の将来性を見抜いていた国岡鐡造。彼は北九州の門司で石油業に乗り出すが、国内の販売業者や欧米の石油メジャーなど、様々な壁が行く手を阻む。小説のほうがおもしろかった。

「海炭市叙景」  2010年 製作国:日本 監督:熊切和嘉 出演:谷村美月、竹原ピストル、加瀬亮

北海道函館市出身で90年に自ら命を絶った小説家、佐藤泰志の未完の連作短編集を、函館市民が中心となって映画化したヒューマン・ドラマ。原作から5編をセレクトし、函館市をモデルにした"海炭市"を舞台に、そこに生きる市井の人々の人生模様をオムニバスタッチで綴ってゆく。

冬の海炭市。造船所が縮小され、大規模なリストラが断行される。妹とつましく暮らしていた颯太も職を失い、兄妹は不安の中で年越しを迎えようとしていた。再開発地域にただ一軒残る古い家。市役所のまことは、一人で暮らす70歳のトキばあさんに立退きの説得を試みる。プロパンガス会社の2代目社長。プラネタリウムで働く小林薫とホステス行の妻南果歩。スナックに呼び込まれ気の強いママ、客にびびる男、函館…こんなに寂れていたっけ。お金がないと家庭も暗くなる。景色もほぼ暗かった。

「海洋天堂」 2010 中国

21才の自閉症の息子、そして末期癌の父親。はじめのシーンは、海の舟の上、足に重しを付け、飛び込む二人。これがラスト?そして本編。痛みに耐えながら、息子の今後のために奔走する父。同時に息子がひとりで生活できるように、衣服を脱ぐ、卵を焼く、道路を渡る、バスを降りるなどを指導する。服に1枚1枚本人確認の布を貼り付ける。まだ住所が書けない。そして、平べったい籠を持ち歩いていたかと思うと、紙を貼り付け、色を塗り、背中にしょって亀になりきって、プールで必死に泳ぐ。それは、いつまでも自分がそばで生きていることを息子に思わせるため。

「カイロ・タイム〜異邦人〜」 2009 カナダ/アイルランド cairo time

女性誌の編集者ジュリエット(パトリシア・クラークソン)は、休暇でカイロを訪れると、待っているはずの国連勤務の夫のマーク(トム・マッカムス)は、仕事で到着が遅れ、かつて彼の警備担当だったエジプト人タレク(アレクサンダー・シディグ)が彼女を迎えに。マークの到着が遅れるとわかり、ジュリエットはタレクの経営するカフェへ。 タレクはあれやこれや僕のようになって世話を焼いてくれます。観光案内もしてくれます。「ピラミッドへ行きますか?」「マークと行くことにしているから。」と却下。ひとり街を散歩するジュリエットに男性たちは卑猥な言葉をかけます。逃げるジュリエット。いつまでも表れぬマークに業を煮やし、ジュリエットはひとりガザに向かいますが、途中兵士たちによって降ろされ、ホテルに戻ります。他の乗客たちはどうなったのか…。電話で叱るマーク。バカンス・ラバー?ジュリエットはタレクに傾いていきます。そしてふたりはピラミッドに。ホテルに戻り…というところでマーク登場。それまでの思いがさーっと引いちゃってる?ジュリエットはタレクの衣装が素敵と言う。ジュリエットの黄色、水色のドレスが輝いていますが、それだけか。ピラミッドもステキ。

「帰ってきたヒトラー」 2015年 製作国:ドイツ 原題:ER IST WIEDER DA/LOOK WHO'S BACK 監督:ダーヴィト・ヴネント 出演:オリヴァー・マスッチ、ファビアン・ブッシュ

現代にタイムスリップしたヒトラーが、芸人大スターになる様を描いたコメディ。ある日、ヒトラーにそっくりの男がTVマン(マイケル・J・フォックス)によって見出され、TV出演させられることに。男は長い沈黙の後、自信に満ちたまともな演説をし、人気者になっていく。演説は民衆のためなのだが、どこから専制になってしまったのだろう。ヒットラーを美化している。

「カエル少年失踪殺人事件」 2011 韓国

1991年、小学生男児5人が、突然姿を消します。誘拐?神隠し?いつも遊んでいる場所で大々的に捜索が行われますが見つからず。マスコミにより行方不明のこの両親が犯人に仕立てられます。2002年白骨死体(足首を特殊な縛り方で縛られている)が発見され、突如、真犯人らしき人物が浮かび上がります。犯人扱いされた両親の嘆き、せめて息子からの電話があると嘘をつくことで、世間から息子の存在を忘れてほしくないから、というのは真実味があります。 韓国映画は上手と実感。同じ誘拐事件で『殺人の追憶』というのがあり、思い出しました。

「顔」 1999
容姿コンプレックスの主人公(藤山直美)。家業クリーニング屋の2階で裁縫、かけはぎの仕事をしながら暮らしている。母の葬儀の日、帰ってきては悪態をつく妹(牧瀬里穂)を遂に殺してしまい、香典を抱え逃亡。父を訪ねるが、みずしらずの女性(大楠道代)に助けられスナックを手伝う。が、その弟(トヨエツ)がやくざ抗争により殺されると、主人公に警察の逮捕の手が。そしてまた逃亡。
子どもの頃から、無理なことはしなくてよいと父親に言われて、でもほんとはやりたかった…それを逃亡中に覚えていきます。自転車に乗ること、泳ぐこと。覚えることが一つ一つゴールであるようです。

「顔たち、ところどころ」 原題:Visages Villages 監督:アニエス・バルダ、JR キャスト:アニエス・バルダ、JR 2017年/フランス/83分

フランス映画界の名匠と若手アーティストのJRが共同監督を務めたロードムービースタイルのドキュメンタリー。「ヌーベルバーグのアニエス・バルダ祖母」とも呼ばれ、女性監督の先駆者としてカンヌ国際映画祭やアカデミー賞の名誉賞も受賞している88歳のバルダと、参加型アートプロジェクト「Inside Out」で知られる34歳のアーティスト、JR。親子ほども年の離れた2人がフランスの田舎をトラックで巡りながら、市井の人々と接し、作品をともに作り、残していくいく旅の様子を記録した。2017年・第70回カンヌ国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞し、トロント国際映画祭の最高賞である観客賞など、各国の映画祭で受賞を重ねる。

アニエス・バルダさん、知らず。JRと表記されてもSNCFのことかな・・・と。村々で展示される写真について、映像についていいと思ったけれど、作り物のドキュメンタリーという感じ。最後のオチはこう来たか。

(2018年10月ジャック&ベティで鑑賞)

「画家と庭師とカンパーニュ」 Dialogue avec mon jardinier 2006 監督:ジャン・ベッケル

大好きな「クリクリのいた夏」の作品ということでレンタル。

パリでの生活に疲れた画家が、故郷の荒れ果てた実家に住み始め、家、庭の手入れをするため、庭師を雇ったところ、子どもの頃の悪ガキ仲間だった。義務教育が終わったら当たり前のように働き始めた彼は国鉄を退職し大好きな農業、庭いじりを生業に。日々の生活を大切に、家族と仲良く暮らす彼は、画家が欠けているものをすべて満たしているそのもの。しかし、健康を気遣う庭師は皮肉にも体を壊し、自分の好きなもの、明るい色のもの描いて欲しいと画家に頼む。それはスランプに悩む彼を救うものとなる。

「輝ける女たち」 2006 フランス
ニースのキャバレー”ガブリエル”。オーナーの自殺。オーナーの元に15才から弟子入りしていた男は息子同然。その男性の元妻(カトリーヌ・ドヌーブ)とその息子ニノ。その男性と一度の過ちで娘を産んだキャバレーの元助手(実はオーナーと愛し合っていた?)そして男性が今熱を上げているのはキャバレーの歌手。葬式のため、彼らが一同に集まる。旧交を温めたり、衝突したり。義理の母子が空港からいきなりロシアに養子縁組の子を引き取りに行ってしまったり。見ごたえあります。ラスト近くのキャバレーのショーで、娘がローズを歌います。ベッド・ミドラー、平井堅と英語で歌われたのを聞いたことがありますが、フランス語で歌われるとまたよい歌だと感動。

「輝ける人生」 2017年製作 114分 イギリス 原題:Finding Your Feet 監督:リチャード・ロンクレイン 出演:イメルダ・スタウントン、ティモシー・ スポール、セリア・イムリー

長年連れ添った夫の浮気をきっかけに人生を見つめなおすことになる女性の姿を、笑いと涙、音楽とダンスを交えて描いた人生賛歌のドラマ。「ヴェラ・ドレイク」のイメルダ・スタウントンが主演を務め、「否定と肯定」のティモシー・スポールらイギリスのベテラン俳優が出演。「ニューヨーク、眺めのいい部屋売ります」の名匠リチャード・ロンクレインがメガホンをとった。35年間寄り添った夫がナイトの称号を授与され、自身もレディとなったサンドラ。順風満帆に見えた人生だったが、夫と親友の浮気現場を目撃してしまい、傷心で姉ビフの家に転がり込む。金や名誉とは無縁のビフは、親友やダンス教室の仲間に囲まれ、人生を謳歌していた。妹を心配するビフは、サンドラをダンス教室へ連れていき、かつてダンサーを目指したこともあったサンドラは、音楽とダンスに心を癒され、忘れかけていた情熱を思い出していく。

「輝ける青春」 2003年 イタリア La meglio gioventu
去年、岩波ホールで封切りし、その時点で予約が埋まっており見られなかった(またその後も日本全国やっていました。)作品がDVDになりました。なんせ映画なのに6時間を超える長さなのです。
1966年から2002?2003年までのイタリアのある家族史です。イタリア男性さながら若い時は女の子のことばかり追いかけています。大学の試験も終わり、主人公の兄弟、友人は北欧に旅に出ようとしますが、大学の勉強絡みで行った精神病院では虐待が行なわれており弟のマッテオは若い女性を連れ出します。それがきっかけとなり二人の将来は違う方向へと向かっていきます。常に自分を責め続けるマッテオ、良き精神科医、父親となっていく兄のニコラ。
イタリア人男性はマザコンと言われるけれど、家族が両親を大切に思います。血のつながりの大事さを感じます。こんな映画を観たら日本の少子化対策にも役立つのでは。
「ガガーリン 世界を変えた108分」  監督: パヴェル・パルホメンコ 製作: オレグ・カペネツ 出演: ヤロスラフ・ジャルニン 、 ミハイル・フィリポフ 、 オルガ・イヴァノヴァ 世界初の宇宙飛行士・ガガーリンの知られざる半生と命懸けのミッションの全貌を描いたドラマ。1961年4月12日。前人未到の有人宇宙飛行に挑むため、ひとり宇宙へ飛び立ったガガーリン。108分の孤独な旅の途中、彼は自らの半生を振り返る。

「鍵」 製作年:1959 日本 原作:谷崎潤一郎 監督:市川崑 出演:中村雁治郎(ニ代目)、京マチ子、叶順子、仲代達矢、北林谷栄、菅井一郎、浜村純、山茶花究

年の離れた夫婦、妻は京マチ子。年頃の娘がおり、通う若い男性が仲代達也。京マチ子と仲代達也がどろどろの関係。お手伝いの北林谷栄が胡散臭いこの一家をなにげに手にかけてしまうのですが、色盲で、赤と緑の缶にそれぞれ農薬と磨き粉を入れており、中身を入れ替えて、底にはマジックで何が入っているか書いて、確信犯ですが、自白しても結局完全犯罪。これって、映画のほうが原作より優っているかも。

「牡蠣工場」 制作:日本・アメリカ 監督:想田和弘

岡山県の牡蠣工場で働く人々の姿を記録したドキュメンタリー。ナレーションやBGMなどを排した想田監督独自のドキュメンタリー手法「観察映画」の第6弾として製作された。瀬戸内海に面した岡山県牛窓。かつては20軒近くあった牡蠣工場も過疎化などにより、今では6軒に減ってしまった。宮城県南三陸町で牡蠣工場を営んでいた渡邊さんは、東日本大震災で自身の工場が壊滅的な被害を受け、牛窓の地に移住し工場を継ぐこととなった。労働力不足のため、渡邊さんの工場でも中国からの労働者を雇い始めたが、言葉や文化の違いによるコミュニケーションの難しさに直面する。隣の工場では、早くも国に帰る脱落者が出た。牛窓という小さな町の日常から、グローバル化、少子高齢化、過疎化、労働問題、移民問題、さらに震災の影響など、日本が抱えるさまざまな問題が浮かび上がる。

145分…長過ぎる。視点が散漫になってしまった感。突き詰めるべきところ薄れている。削いで削ぎ落してほしかった。

「鍵泥棒のメソッド」 2012 監督:内田けんじ

売れない貧乏役者と残忍な殺し屋。ある日殺し屋は銭湯ですべり、記憶をなくす。それに乗じて、役者は殺し屋になりすます。殺し屋役の香川照之がださい服を着て、役者の真似事。理論の本も読んで勉強し、婚活中の広末と仲良くなって。一方、役者は部屋にあったお金を使い込み、中途半端な感じ。

「隠された記憶」 2005 フランス/オーストリア/ドイツ/イタリア CACHE/CACHE (HIDDEN) 監督:ミヒャエル・ハネケ

カンヌ映画祭で監督賞を含む3部門を受賞。テレビ局の人気キャスター、ジョルジュは妻アンと一人息子のピエロと暮らしています。ある日、彼のもとに送り主不明のビデオテープが届き、ジョルジュの家を正面から隠し撮りした映像が映ってます。テープは何度も送られ、幼稚な絵も送られてくるように。人が血を吐く絵。そこでジョルジュは封印していた幼い記憶を思い出し、犯人と思われる人物に会いにいきます。それは過去、家にいたアルジェリア人の使用人家族、暴動で両親が殺され、ひとり息子マジットを引き取り育てようとしたジョルジュの両親。それを嫌がったジョルジュが嘘をつき、マジットを施設送りさせたことがあり、ジョルジュの中では心の闇に葬られたこと。そのことを知る人物以外、犯行が不可能で…。決して犯行を認めようとしないマジットは、ジョルジュを呼び出し、その目の前で自ら首を掻き切ります。わっ!真実が見えないまま、またも遠景の画像。放課後のピエロの学校の前。ピエロとマジットの息子の談笑のツーショット。 子どもって残酷、そしてフランスの内包する植民地問題にも関わる映画。

「隠された日記」 2009 Meres et filles (mothers and daughters)

専業主婦で外で働くことを許されず家出した祖母、母を憎んで育ち、自立し何よりも仕事を優先する母、バリバリと海外で働く娘、三人の女性の、それでも何よりもお互いが大切な存在であることを描く。休暇を取ってふるさとに戻ってきた娘を駅まで迎えにいく父。娘は空き家となっている古い家で休暇を過ごそうとし、台所を使えるようにと食洗機を入れ替えようとして、祖母の古い日記を見つけます。どうして、家出した祖母は大事なレシピ日記を置いていったのだろうか。当時の、祖母の子どもを思う気持ちが綴られています。年をとってもカトリーヌ・ドヌーブは活躍しています。

「駆込み女と駆出し男」 2015年 製作国: 日本  監督: 原田眞人 原作:井上ひさし「東慶寺花だより」 出演: 大泉洋

江戸時代、幕府公認の縁切寺として名高い尼寺の東慶寺には、複雑な事情を抱えた女たちが離縁を求め駆け込んできた。女たちの聞き取り調査を行う御用宿・柏屋に居候する戯作者志望の医者見習い・信次郎(大泉洋)は、男女のもめ事を解決に向けて導き、訳あり女たちの人生の再出発を後押ししていきます。

「崖っぷちの男」 2012 アメリカ Man on a Ledge 主演:サム・ワーシントン

NYの高層ホテルから飛び降りようとする男、説得を試みる女刑事リディア。男は30億円のダイヤ横領の罪で服役中に脱獄したNY市警の元警察官ニックと判明。たくさんのヤジ馬が見守る中、隣のビルにニックの弟カップルが侵入し、警報装置をかいくぐり宝石を盗もうとします。目的のダイアまでたどりつかずまどろっこしい。無実の罪であるなら、自分が取っていないということを証明しなければならないけれど、それって難しい。映画ではそれを見事に公衆の面前で披露するのですが、その前の21階からの大ジャンプ、飛び降りをみた公衆にも応えていますね。

「かけひきは、恋のはじまり」 2008 Leatherheads

ジョージ・クルーニー監督、主演。フットボールがプロ化するあたりの話なんだけれど、監督の思い入れが激し過ぎて、おちはここ?エンドロール、今後がちょっと紹介されていました。

「陰日向に咲く」 2008
劇団ひとりの原作、おもしろかったので映画はどうなるのかと思いましたが、原作に劣らぬ出来栄え…。でも何を伝えたかったのだろう。岡田准一親子のもつれ、西田敏行の三角関係の修復?宮崎あおいの魅力がでてなかったというか、なかったというか。

「影踏み」 2019年製作/112分/日本 監督:篠原哲雄 出演:山崎まさよし、尾野真千子、北村匠海

「64 ロクヨン」「クライマーズ・ハイ」などで知られる作家・横山秀夫の小説を、歌手の山崎まさよしが「8月のクリスマス」以来14年ぶりの主演を務めて映画化。住人が寝静まった深夜の民家に侵入して盗みを働く、通称「ノビ師」と呼ばれる泥棒の真壁修一は、忍び込みの技術の巧みさから、警察から「ノビカベ」とあだ名されるほどの凄腕ノビ師だった。そんな真壁は、ある日の深夜、県議会議員の自宅に忍び込むが、そこで偶然、未遂となる放火殺人現場を目撃。これをきっかけに、真壁がずっと心の底に押し込めていた20年前の事件の記憶が呼び覚まされ……。監督は、山崎の映画俳優デビュー作「月とキャベツ」も手がけた篠原哲雄。篠崎監督と山崎が、監督と俳優としては同作以来23年ぶりにタッグを組んだ。

「火口のふたり」 2019年 製作国:日本 監督:荒井晴彦 出演:柄本佑、瀧内公美

日本を代表する脚本家・荒井晴彦が直木賞作家・白石一文の同名小説を映画化。10日後に結婚式を控えた直子は、故郷の秋田に帰省した昔の恋人・賢治と久しぶりの再会を果たし、抑え切れない衝動の深みにはまっていく。

「過去のない男」 2002 フィンランド/ドイツ/フランス

列車で4時のヘルシンキ(暗いが電気やネオンがついているので夕方?)に着いた一人の男。公園のベンチでうたた寝していたところ暴漢に襲われる。男は病院で死亡→蘇生し意識を取り戻すが、記憶喪失に。ふらふらと出て行き、倒れ、コンテナで暮らす一家が介抱する。男は居候し、穏やかな生活を送り始める。そして救世軍からスープが振る舞われる、救世軍の女性イルマと出会い、洋服を支給され、仕事を見つけ、自分でもコンテナを借り、生活を築いていく。が、名無しというだけで警察に逮捕され、やがて身元が判明。妻帯者ということで、イルマと別れ、自分の家に帰っていくのだが、妻とは離婚寸前の状態だったことがわかり、イルマの元へ戻っていく。男は最後まで記憶を取り戻さないのですが、全くあせらず、運命に身を委ねていて、人生をシンプルに生きている様子がいい。あいかわらず、皆さん徹底的に大根役者っぷり。全体に流れる飄々としたムードにどんぴしゃです。

「籠の中の乙女」 2009 ギリシャ DOGTOOTH 監督:ヨルゴス・ランティモス

第62回カンヌ国際映画祭"ある視点部門"グランプリ、第83回アカデミー賞外国語映画賞ノミネートギリシャ不条理家族ドラマ。ギリシャ郊外、プール付きの家。3人の子どもたちは両親に大切に育てられ、生まれてから一度も外の世界に出たことがない。父親は外の世界は恐ろしいと信じ込ませ、従順な子どもたちは安全な家の中ですくすくと成長している。これって実験そのもの。が、息子の性処理のため、職場の女性を連れてきて、外界からわずかにもたらされる情報が子どもたちの概念を壊していく。父親と女の子のひとりは暴力的。これではまるで狼少年、狼少女。最後も結局よくわからず。車のトランク、ふつう中からは開けられない。開くのはドラマ、映画のみだけれど、それでも開かずそのまま。

「カーサ・エスペランサ」 2003 アメリカ
南米ビーチそばのホテルで長逗留している女性6人グループ。バカンスではない。養子をもらいにアメリカからそれぞれ来ている。流産、死産を繰り返す健康マニア、アルコール依存症、不妊、盗癖、夫婦不仲、様々な事情を抱えつつ、グループの中で表面上は仲良くやっているが噂、憶測が飛び交う。自分たちに欠如しているもの、赤ちゃんを手に入れれば人生が思い描いた通り万事うまくいくと信じ。彼女たちに親になる資格があるのかどうか。資格がなくとも妊娠、出産すれば誰だって親になれる。
南米の事情、ストリートチルドレン、少女たちの妊娠、家族はいるが仕事も見つからずアメリカへ行くことを熱望する男性。みんな何かが欠乏している。
タイトル「カーサ・エスペランサ」=希望の家ですが、原題はCasa De Los Babys

「ガザの美容室」 2015年 製作国:パレスチナ/フランス/カタール 原題:DEGRADE 監督:タルザン・ナーセル、アラブ・ナーセル 出演:ヒアム・アッバス、マイザ・アブド・エルハディ

パレスチナ自治区・ガザ。ロシアからの移民・クリスティンが経営する美容室は、女性客で賑わっている。そんなある日、通りの向こうで銃声が響き、美容室は戦火の中に取り残される。

リアル感なのか。

「カサンドラズ・ドリーム」 2007 イギリス CASSANDRA'S DREAM

ウディ・アレン監督が「マッチポイント」「タロットカード殺人事件」に続いて撮り上げたロンドン三部作の最後の犯罪ドラマ。ふとしたはずみから苦境に陥っていく兄弟の運命をユアン・マクレガーとコリン・ファレルが演じる。ロンドン南部に暮らす労働者階級の男イアンの夢は、ホテル事業への投資でビジネスマンとして新たな人生へと踏み出すこと。一方、その弟テリーは恋人ケイトと暮らす家を手に入れるという現実的な夢をもつ。映画の最初は中古のヨットを二人が熱望し、手に入れるシーンから。ヨットの名がカサンドラズ・ドリーム。テリーはドッグレースで大穴を当てたり、イアンが若い舞台女優アンジェラと交際したりと、うまくいっていたのだが、テリーがギャンブルで大負けたことから、とんでもないことへと引きずり込まれていく。後半は小心なテリーの怯えに追われる。そしてあっけないよくある出来事として片付けられる結末、「俺たちに明日はない」の如く。ロンドンの庭の風景がきれい。ウッディ・アレン、ロンドン絶賛だけれど、日本車も絶賛?グレイのマーチがおしゃれ。

「華氏119」 2018年 製作国:アメリカ 原題:Fahrenheit 11/9 監督:マイケル・ムーア 出演:ドナルド・J・トランプ

ドキュメンタリー監督のマイケル・ムーアが、アメリカ合衆国第45代大統領ドナルド・トランプを題材に手がけたドキュメンタリー。タイトルの「華氏119(原題:Fahrenheit 11/9)」は、トランプの大統領当選が確定し、勝利宣言をした2016年11月9日に由来。ムーア監督の代表作であり、当時のジョージ・W・ブッシュ政権を痛烈に批判した「華氏911(Fahrenheit 9/11)」に呼応するものになっている。16年の大統領選の最中からトランプ当選の警告を発していたムーア監督は、トランプ大統領を取材するうちに、どんなスキャンダルが起こってもトランプが大統領の座から降りなくてもすむように仕組まれているということを確信し、トランプ大統領を「悪の天才」と称する。今作では、トランプ・ファミリー崩壊につながるというネタも暴露しながら、トランプを当選させたアメリカ社会にメスを入れる。

安倍との共通点が多過ぎる。

2019年12月再観賞。見逃している場面多数。アメリカもまた民主主義ではなかったのだ。杜撰なアメリカを日本が追随しているというか。

「火車」 韓国 2012

宮部みゆき原作。結婚を1ヵ月後に控え、両親宅へ挨拶に行く途中サービスエリアに立ち寄ったムンホとソニョン。ムンホがコーヒーを買って戻ると、そこにソニョンの姿はない。必死にソニョンを捜索するムンホ。元刑事のいとこに助けを求める。やがてソニョンは別の女性に成り代わっていたのが判明。するとほんとのソニョンはどこに?でも、最初の段階で、どうしてソニョンは消えなければならない理由って?ソニョンの目が整形っぽいなあ。

「華燭」 1992 原作:向田邦子

自由奔放な家でした母のせいで、家事をし、婚期を逃しつつある田中裕子。父親役が小林薫!変なキャスティング。お正月向けスペシャルドラマのようだが、戦地に向かう一夜限り妻のネタ…。

「CARS」 2006年 USA
レーシングカー、マックィーン(コブラだよね、昔見たカーレースのアメリカ映画、主人公がコブラに乗っていました。)はピストンカップ優勝を賭けて決勝のためロスに移動するのですが、ひょんなことから道端をはずれラジエータースプリングスというさびれた町へ。そこで人(車?)の触れあいを感じ、優しい車へと変身していきます。日本語吹き替えの試写会で見たのですが、右画像左のメーターの声優はぐっさん。フェラーリ好きのタイヤ屋ルイジはジラーニモでした。やはり人生はスローにということです。声優戸田恵子、これでもヒロインの声でもがんばっているし、朝ドラ「純情キラリ」でもすごいです。
「ガスパールとロビンソン」 1990 フランス
老女を捨てていくカップル。そして彼女を拾うロビンソン。乙女のように上目遣いの目を誘惑するが如く見つめる。バターであえたパスタが食べたい、子供が食べているアイスを物欲しげに見る、男たちが盗んできた赤いドレス、赤い靴を私の髪の色には似合わないとごねるもガスパールに似合うと言われごきげんに、そしてしなだれてダンス。海辺のそばで廃屋暮らしをするロビンソンとガスパールはもうホームレスのような暮らしがわずかに家族のように。さらに物乞いをしている子連れの女性に惚れたロビンソン。擬似家族ストーリー。海のロケーションで魅力的に思えてくるから不思議。

「カスリコ」 製作年:2018年 製作国:日本 監督:高瀬将嗣 出演:石橋保、宅麻伸

昭和40年代の高知県土佐を舞台に、裏社会で生きる人びとの姿を描く人情ドラマ。高知在住の脚本家・國吉卓爾がシナリオ大賞に入賞した脚本を高知全編ロケ、多数の高知出身俳優出演で映画化。賭博にのめり込み、高知一とも言われた料理店を手放して身を滅ぼした岡田吾一。途方に暮れる吾一の前にヤクザの荒木五郎が現れる。五郎は吾一に賭場で客の使い走りをして、わずかばかりの祝儀を恵んでもらう「カスリコ」の仕事を世話してやるという。物乞いのような仕事ではあるが、行き場のない吾一はカスリコとして再び賭場に出向いてく。吾一はプライドを捨てて懸命に働くが、賭場の人びとの生きざまを目の当たりにしていく中で、人生を賭けた最後の大勝負に挑む。息子出演で、2019年7月ユーロスペース観賞。舞台挨拶に呼んでくれたらよかったのに。

「風にそよぐ草」 2009 フランス/イタリア 監督:アラン・レネ 主演:サビーヌ・アゼマ、アンドレ・デュソリエ Les Herbes Folles

小型飛行機免許を持つ女性歯科医師に夢中なあまりに奇異な行動に出る初老の男と、次第に男のことが気になり始める女との奇妙なやり取り。

「家族ゲーム」 1983 監督:森田芳光

「過速スキャンダル」 韓国 2008

売れっ子DJヒョンス(チャ・テヒョン)は、リッチなマンションで優雅なシングルライフをエンジョイしていた。が、 15才の時の初恋の人との初体験の結果、22年後、 娘ジョンナム(パク・ボヨン)と6歳の息子ギドン(ワン・ソッキョン)が現れる。 37歳にして22歳の娘と6歳の孫。韓国では830万人動員の大ヒット映画とのことですが、よくわかりません。確かにギドン君、かわいいし、英才教育の子なのかピアノが上手。チャ・テヒョンは憎めないタイプ。過速とはできちゃった結婚のことらしい。

「家族にサルーテ! イスキア島は大騒動」 2018年 製作国:イタリア 原題:A CASA TUTTI BENE/THERE'S NO PLACE LIKE 監督:ブリエレ・ムッチーノ 出演:ステファノ・アコルシ、カロリーナ・クレセンティ、エレナ・クッチ

イタリア・イスキア島を舞台に問題だらけの家族を描いた群像ドラマ。イスキア島に住むピエトロ夫妻の金婚式を祝うために集まった親戚一同は、久しぶりの再会を喜ぶが…。

家族の灯り (2012) O GEBO E A SOMBRA/GEBO ET L'OMBRE/GEBO AND THE SHADOW 100歳を超えてなお現役の映画監督である、ポルトガルの巨匠マノエル・デ・オリヴェイラ監督

帳簿係として勤務するジェボ(マイケル・ロンズデール)は、妻ドロテイア(クラウディア・カルディナーレ)と息子の嫁ソフィア(レオノール・シルヴェイラ)と暮らしている。8年前、息子のジョアン(リカルド・トレパ)は突然行方がわからなくなってしまった。決して裕福ではないながらも、三人は肩を寄せ合いながら一様にジョアンの帰りを心待ちにしていたが……。

「家族の軌跡 3.11の記憶から 」 2016年 監督:大西暢夫

たくさんの死者のでた東松島市の人びとを撮ったドキュメンタリー映画。人を撮ること、それなりの人間関係が必要とのことを監督から聞きました。

昨年訊ねた東松島市、その旅行中、「ここが野蒜小学校」と案内がありました。たぶん被災地として有名なところなのだろうと感じました。何かの際にはここに避難するようにお達しのあった安全な場所。たくさんの人がここに逃げ込みました。が、津波が押し寄せ、体育館が洗濯機のように人々を飲み込み、回し込み地獄絵図となりました。

あるいは福祉の仕事をする女性は、車がバンだからとお年寄りをふたり乗せ、誤作動で踏切が下りた状態になり渋滞となった中、その踏切そばで発見されたとか、生と死が簡単に決められ、死んだ家族をもつものはその喪失をずっと背負って生き続けるしかない現実を追います。

「かぞくのくに」 2012 日本 ヤン・ヨンヒ監督

ヤン・ヨンヒ監督の実話に基づいた映画。帰国事業(1959〜1984年にかけて9万4千人の在日コリアン人が北朝鮮に渡る。多くは南の出身者で、日本で差別や貧困に苦しみ、子どもたちが大学を受けるのは不可能なほど。)により25年前、16才で北朝鮮に送られた兄。5年前に脳腫瘍が見つかり、やっと5年掛けて日本での治療のために3ヶ月の滞在予定で日本に住む家族のもとへ。どれほど家族が待っていたか。

兄の監視役ヤン同志の存在。病院での検査・診察、同窓会の様子。兄妹のショッピング。スーツケースの店へ。このスーツケースで自由なところへ行ってほしいと妹に夢を託す兄。スーツケースは高価でその時買わず。そして検査結果、経過観察が必要で3ヶ月では治療できないということに。別の病院を探すが、そんな中、上からの突然のお達しで、明後日帰国するように連絡が入る。

あっけにとられる妹。妹「意味わからない。」兄「それが北朝鮮。理由にはこだわれない。どうやって生き抜いていくかのほうが大事。」当時の帰国事業。地上の楽天だと信じたから北朝鮮に渡ったからでなく、日本朝鮮総連のおえらがただった父は息子を差し出すしかなかったかららしい。(現実では3人の兄たちが北朝鮮へ。今回取り上げられているのは三男のこと。)そして引き離される家族。妹は引き離されまいと無言で取りすがるが、選択の余地はない。

ラストシーンは、例のスーツケースを街中引くけなげな妹の姿。オモニ役宮崎美子誰か他にいなかったのか。 映画上映中、鼻をすする人々多数。現時点でこの兄は健在とのことでほっとする。

「家族の庭」 2010 イギリス Another Year 監督:マイク・リー

「秘密と嘘」「ヴェラ・ドレイク」、「ハッピー・ゴー」監督作品。夫は地質学者、妻は医療カウンセラーの初老夫婦、休日は市民菜園が趣味。夫婦と、彼らのもとを訪ねてくる息子や友人たちのある年の春、夏、秋、冬。この夫婦が恐ろしいほどまっとう、出来過ぎ。一方、愛に満たされない、週末はいっしょに過ごす人がいない友人が訪れてきて、ワイン、ビール、おいしい料理三昧。夫婦の息子も春は独り身だったが、彼女ケイティを連れてくるようになる。そして妻の同僚の女性メアリー、何をやってもうまくいかない。言葉では、仕事充実、誰にも束縛されず自由の身だが、車を手に入れたいため、バカンスも犠牲にして、車を手に入れるが、違反やら破損、破壊されたりで、最終的にスクラップ、そして夫婦の一人息子に言い寄ったり。また夫の友人はジャンキーフード、お酒、タバコの摂取で異常な太り方、一方、夫の兄の妻の葬儀では夫婦が取り仕切り、甥は葬儀の終わりにやっと到着し悪態をつく。すべてが夫婦が正しい。まるで夫婦ものは正しく、独り者はそうでないとばかり。メアリーは若い時は間違いなく美人だったはず。夫婦の妻は今では偉そうにしているが、どブスだったはず。家族団欒の日に突然押しかけてきたメアリー、最近彼女を遠ざけてきた「妻」は「来る時は電話してね!」と言い放ち、ケイティに(「招んでいないのにメアリーよ。」)みたいなジェスチャー、それに応答するケイティのマフラーで首を絞められるジェスチャー。親友だったはずじゃ…。そういえば、この家にはまともな友人は訪問してこない…。監督は善人ぶった彼女たちの嫌らしさをきっちり描いている。邦題は変だね。

「家族の波紋」 Archipelago 2010年/イギリス/115分 監督:ジョアンナ・ホッグ 主演:トム・ヒドルストン イングランド。

裕福な家庭に育った青年エドワードは、ボランティア活動のため1年間アフリカへ旅立つ。母パトリシアは息子との別れを惜しむため、シリー諸島にある別荘で旅立ちまでの間を過ごそうと家族を集める。エドワードと姉のシンシア、それに料理人のローズと絵画教師クリストファーが島にやって来るが、父だけが現われない。美しい島で優雅な日々、リゾート地というわりに曇天。別荘というが、エドワードの部屋は屋根裏。引き上げの時は追い出すかのように清掃の人がやって来る。鳥のさえずりはずっと。ピクニック、レストランでの外食、画家や料理人が同席するもの?父親がなえ来ないのか不明。レストランに行き、シンシアが肉が生焼けとクレーム。シンシアは他の人に大丈夫なの?としつこく聞きまくる。雉撃ちされた肉をローズが調理し、散弾銃の弾をシンシアが噛む…。料理次第で食事の場面が台無しになる。ぎこちない脚本、そして音楽なし。画家が人生に悩むエドにアドバイス。このあたりが伝えたいことなのかな。むしろ舞台にすべきもの。

「かぞくはじめました」 2010 Life As We Know It

親友夫婦が突然の交通事故で亡くなり、子供を育てることに。それも、気の合わぬ男性と。

「Kiss&Kill」の女性キャサリン・ハイグル。

 

「かぞくモメはじめました」 2012 アメリカ PARENTAL GUIDANCE 出演:ビリー・クリスタル、ベット・ミドラー、マリサ・トメイ

時代遅れの野球実況者のアーティは突然クビに。ちょうど、不仲だった娘のアリスから子どものベビーシッターをアーティの妻が依頼され、嫌がるアーティを連れてアリスの家に。超電化されたアリスの家で、久しぶりに会う孫たち。徐々に人間味あふれる祖父母に孫たちが和んできます。子どもたちが心配で戻ってきてしまうアリス、そして父との和解。わかりやすいストーリーですが、王道をいく話です。エンディングで、キャスト、スタッフの家族との写真が映ります。ビリー・クリスタルはひとりで、ベッド・ミドラーは夫と娘かなと思える家族と。

「家族を想うとき」 2019年製 イギリス・フランス・ベルギー合作 原題:Sorry We Missed You 監督:ケン・ローチ 出演:クリス・ヒッチェン、デビー・ハニーウッド

イギリス、ニューカッスルに暮らすターナー家。フランチャイズの宅配ドライバーとして独立した父のリッキーは、過酷な現場で時間に追われながらも念願であるマイホーム購入の夢をかなえるため懸命に働いている。そんな夫をサポートする妻のアビーもまた、パートタイムの介護福祉士として時間外まで1日中働いていた。家族の幸せのためを思っての仕事が、いつしか家族が一緒に顔を合わせる時間を奪い、高校生のセブと小学生のライザ・ジェーンは寂しさを募らせてゆく。そんな中、リッキーがある事件に巻き込まれてしまう。

「ガチ☆ボーイ」 2007 小泉徳宏
眠ると全ての記憶を失う大学生。去年の学祭のあとの自転車事故で脳に傷を負ってしまったから。やる気をなくした彼が唯一胸ときめくもの、それはプロレス同好会。入部して、覚えた技も1日たつと忘れてしまう。2008年北京パラリンピック、自転車競技で、この映画に励まされた、同じ病気を持つ選手がメダルを獲っていました。

「合葬」 2015年 製作国: 日本  監督: 小林達夫 原作:杉浦日向子 出演:柳楽優弥、瀬戸康史

江戸幕府の時代が終わり、明治時代が幕を開けた慶応4年。将軍警護と江戸の治安維持のため結成された彰義隊に、各々の事情を抱えながら加わった青年たちの、時代に翻弄された数奇な運命を描く。

「CUT」 2011 監督:アミール・ナデリ

売れない映画監督の秀二(西島秀俊)は、兄が自分の借金の金銭トラブルで死んだことを知る。秀二は兄と借金返済のために殴られ屋をはじめる。借金返済まで2週間。殴られている間、映画の名作100本を唱え続ける。監督・脚本(イラン人)の思い入れが強い。日本の映画も多数選ばれていたので日本贔屓なのでしょう。中身、お金を払ってまで人を殴りたい人がいるのか、わからない。イラン人的感覚なのか。常盤貴子が老けた坊やみたい。選んだ名作100本を知りたく、パンフを購入。

 

「葛城事件」 2016年 製作国:日本  監督:赤堀雅秋 出演:三浦友和

通り魔、無差別殺人を基に描いたものなのでしょうか。事件が起き、裁判、判決、子どもの頃、事件前と時間が自由に動き回ります。そのたびにいつ?その状況で判断します。だけど外国人がこの映画を見る場合、俳優の区別ができないとわかりづらいはず。ワンマンな父親は家族に暴力を振るいまくる。耐える妻。いい子の長男。ニートの次男。食事風景は常にコンビニ弁当。妻と次男が家出し、籠るアパート。長男の知らせで乗り込む父親。包丁を振りかざし次男に無抵抗の次男に向き合うところで母親が家に戻ると言う。そこで父親は「腹が減った。何か食わせろ。」と無事終結宣言。そこで小さな自分の欲望を言う?男のヒステリー満載の映画ですが、根源はこの父親なんだろうけれど、この父親の生まれ育った環境も恵まれていなかったはずで、それを気を付けなきゃいけないのに自分自身の作った家族に悪くつないでしまった。

「ぼくたちの家族」とシチュエーションが似ている。しっかりものの長男、ゆるい次男。

「家庭」 Domicile Conjugal 1970
トリュフォー監督。新婚家庭。どちらもあどけない。でも夫は浮気。それも日本人女性と。着物を着て切れ長の目、おかっぱ。当時こんなイメージだったのかな。洋服を着ればミニスカートも着こなしている。浮気をしているくせに、妻に話が持たないとか電話をかけている。だめ夫。でも憎めない役柄なのです。結局、夫はかわいい妻の元へ。 
「カーテンコール」
れっきとした日本映画です。浜田光男・吉永小百合コンビの映画が上映されていた頃、下関のみなと劇場に安川修平(藤井隆、のちに井上堯之)という従業員がいて、ある時、映写室でフィルムの不具合から急遽、彼がその場しのぎに勝新のものまねをしたことから幕間に芸を披露し始め人気者になっていきます。その後、映画も斜陽化し、彼は映画館を首になり街から消えていきます。30年後、博多のタウン誌の届いた葉書から彼の消息を探すことになった女性記者がまず見つけ出したのはその娘でした。予想していたのとは違う方向に話が進んでいって、家族、在日朝鮮人(韓国人?)の物語です。「Always 三丁目の夕日」に出ていた子役がまた出演していました。

「カトマンズの涙」 2018年製作/ネパール/作品時間88分 監督:ラウル・ギャレゴ 女性の麻薬依存の問題は、ネパールのタブーとされています。麻薬常用者が急増中にもかかわらず、女性の更生施設は少ないのが現状です。頼るところもなく、身体を売って生活することを余儀なくされる貧しい女性たち。さらに驚かされることに、彼女たちの多くは幼い子どもを連れています。家族から疎まれ、世間からさげすまれ、社会の陰で生きる彼女たちを支援するのは、元女性麻薬常用者のグループだけです。本作では、薬物依存を断ち切ろうとする女性たちの生々しい現実にカメラを向けました。

カトマンズでは新しい格安の麻薬が蔓延しています。「パニ」と呼ばれるその薬物は、ブプレノルフィン(鎮痛剤)、DIAZEPAM ジアゼパム、PHENERGAN フェネルガン(抗アレルギー薬)の合成薬物で、静脈に注射器で直接打って使用します。入手が容易で、中毒性が高く、常用者があふれています。麻薬のために売人と寝る女性や、麻薬を買う金を売春で稼ごうとする女性も多いと言われています。しかし、ネパールでは女性の権利は限られており、女性のための施設を建てるための予算が認められない現実もあります。ネパールには108から120の更生施設がありますが、女性用の施設はわずか3つしかないのです。

「悲しみが乾くまで」 Things we lost in the Fire

ベネチオ・デル・トロがすてき。

事故で夫を失うハル・ベリー。葬儀に昔からの親友、麻薬常習者のデル・トロと会う。辛い時は、もっと不遇の人を支え悲しみを紛らわすのか。そんな行動を出演者たちがいやみなく演じる。子どもたちもかわいい。

原題は、車庫が火事になってしまった時、あわてる妻に、夫は冷静で、失われたのは物、家族みんな無事でよかった、という話から。

「悲しみのミルク」 2009 La teta asustada

ペルーの政治動乱の時代、妊娠中あるいは授乳期にレイプ・虐待された女性から母乳を介して感染する奇病である。そういった被害女性から子へと恐怖が伝染するのだ。ファウスタの場合は極度に緊張した時などに鼻から出血するという症状に見舞われる。
恐乳病にかかっているファウスタ。内戦の土地からリマに母と叔父の住まいの一角に暮らしていた。内に閉じこもりがちであったファウスタが母の葬儀のための費用を稼ぐため仕事に就くことから変わっていくのが見もの。リマは市場があり、その奥にメイドとして働く白人の屋敷がある。そして仕事が終わると、ひとりでは外を歩けないファウスタは誰かと帰宅するのだが、大きな三角形の山を乗り越えて原住民の住む一角へと帰る。自宅内に遺体を埋めようとする叔父。ある時帰宅したら、四角い穴が掘られており駆けつけると、子どもたちのプールに。徐々に規模が大きくなり、まるでビーチのように周りでは大人が水着を着て寛ぐまでに。明るい人種。はたまたいとこのウェディングドレスは後ろの布を長くしたまではよいがピンクの風船をつけたりおちゃめ。

レイプしようとする兵を怖がらせるため体の中にジャガイモを入れるのは村の女性たちがしていた。時々、その芽を切るシーン。お屋敷に働きに行ったファウスタがたくさんの花のある中から好きな花をひなげしとしたのを苦労が多かったと思いやる庭師、そんな彼のために門を開ける時に赤いハイビスカスをくわえる。そしてラスト、庭師は彼女の家の玄関先にひなげしのポットを置いていく。

「悲しみは空の彼方に」 1959 アメリカ Imitation of Life

ローラは人であふれかえる海水浴場で迷子になった小さな娘スージーを必死に探している。そして警官に黒人女性アニーとその娘のサラジェーンといっしょにいる娘のところに案内され、いく当てのないアニー母子を引き取ることに。ローラは女優への階段を上りはじめる。ローラ母子とアニー母子。ローラは優しいながらも仕事となると野心家。そんなローラをアニーは支え続ける。

サラジェーンは見た目ほとんど白人で、母親が黒人だということを常に隠し続け、家を出て行く。そんな娘にアニーの身体は弱っていく。ローラは富、名声を手に入れ、仕事を選び一度は振った古くからの知り合いと結婚へ。この主人公ってローラだったのかアニーだったのか。強い友情で結ばれていたふたり、ふたりの女性の半生の物語ということろでしょうか。

「悲しみよりもっと悲しい物語」 2009 韓国 MORE THAN BLUE

共に両親を失ったケイ(チョルギュ)とクリーム(ウォン)は、高校で出会い、クリームが家に押しかけ同居し始めます。が、ケイは、余命わずか。そして自分に代わってクリームを生涯守ってくれる男性を見つけ、結婚させ、去ることを考えます。 そしてクリームは…、そんな彼の気持ちを知り、それに応えようとします。前半かったるく、後半、クリームの立場からの映像が流れます。

「死ぬまでにしたい10のこと」の中のひとつを膨らませたような映画でした。

「蟹工船」 2009

小林多喜二の名作文学の映画化。数年前にこの小説がブームになったことがあったが。オホーツク海の海上で蟹を獲り缶詰に加工する蟹工船を舞台に、自由を奪われ搾取される労働者たちの一斉蜂起を描く。あまりにもひどい労働環境に、自決を呼びかける男松田龍平。この映画では父親の面影が強く残っている。首吊り自決は未遂に終わる。蟹漁にボートででかけ、ロシア船に救出される松田龍平ともう一人。そこで通訳の男から底辺組だからと考えず行動せずでは何もならない、と話を聞き、蟹工船に戻り、労働者たちにストライキを呼びかける。西島秀俊、非情な監督役。

「金子文子と朴烈(パクヨル)」 2017 韓国 原題:??(朴烈の韓国文字を入れたら文字化け) Anarchist from the Colony 129分 監督:イ・ジュンイク 出演:イ・ジェフン:朴烈 チェ・ヒソ:金子文子 キム・インウ:水野錬太郎 キム・ジュンハン:立松懐清 山野内扶:布施辰治 金守珍:牧野菊之助

1923年の東京。朴烈と金子文子は、運命的とも言える出会いを果たし、唯一無二の同志、そして恋人として共に生きていくことを決める。しかし、関東大震災の被災による人びとの不安を鎮めるため、政府は朝鮮人や社会主義者らの身柄を無差別に拘束。朴烈、文子たちも獄中へ送り込まれてしまう。社会を変えるため、そして自分たちの誇りのために獄中で闘う事を決意した2人の思いは、日本、そして韓国まで多くの支持者を獲得し、日本の内閣を混乱に陥れた。そして2人は歴史的な裁判に身を投じていく。

韓国で235万人の動員を記録した大ヒット映画。タイトルが名前ってスゴくないか。韓国の原題は朴烈だけ。日本での公開のタイトルは「金子文子と朴烈」、日本人女性の名前を前に持ってきた。舞台は最初から最後までずっと日本なのに、オールキャストは韓国人と言ってもいいほど、そして日本語を話す。日本人が演じるべきなのだろうけれど、日本の製作観客動員は望めないネタ。日本の閣僚も韓国人が演じる。大正時代の韓国人のアナーキストがどう生きたのか。実際にあった話。

「彼女がその名を知らない鳥たち」 2017年 製作国:日本 監督:白石和彌 出演:蒼井優、阿部サダヲ

沼田まほかるのベストセラー小説を、『凶悪』の白石和彌監督が映画化したサスペンスフルな恋愛ミステリー。15歳年上の男・陣治と暮らしながらも、8年前に別れた黒崎のことが忘れられない十和子。ある日彼女は、刑事から黒崎が行方不明だと告げられる。

ストーリーがつかめないまま時間が過ぎる。クレーマー行動をする十和子、あげく男性店員と不倫。付け回す陣治…。8年前の黒崎は…。やっと最後に陣治の深い愛を知る。

「彼女が目覚めるその日まで」 2016年 製作国:カナダ/アイルランド 原題:BRAIN ON FIRE 監督:ジェラルド・バレット 出演:クロエ・グレース・モレッツ、トーマス・マン

原因不明の病と闘ったひとりの女性と家族を描いた感動実話。ニューヨーク・ポスト紙で働く21歳のスザンナ・キャハランは仕事も恋も順調だった。しかしある日突然、全身が痙攣する激しい発作を起こしてしまう。クロエ・グレース・モレッツ主演。

「彼女の消えた浜辺」 2009 イラン

カスピ海沿岸にバカンスにきた数組の家族。離婚した男性に紹介しようとエリを連れてきた仕切りの女性。いつもの別荘は持ち主が来るということで急遽、海辺のそばのあばら家に。海で子どもが溺れ、あわてて救助に向かう大人。ふと気づくとエリがいない。帰りたがっていたエリ。帰ったのか、それとも…。彼女のバッグや携帯電話は、帰ってほしくないと仕切り女性が隠していた。携帯電話の着信履歴で電話をすると婚約者がでる。どうしてこうなったのか、誰の責任なのか、彼女に責任はあるのか。ほんとのことを言えばみんなが傷つく。でも嘘をつけば彼女の名誉が失われ、そして一生重荷を背負っていくことになる。つらい重い映画。

「彼女の恋からわかること」 原題 TEN TINY LOVE STORIES 原題の通りでした。10人の女優がカメラに向かってそれぞれ一つの恋(フィクション)を語っていくのです。映画を見ているのに、語りだけじゃね〜。

「彼女の人生は間違いじゃない」 2017年 製作国:日本 監督:廣木隆一 出演:瀧内公美、光石研、高良健吾、柄本時生

週末、渋谷でデリヘルのアルバイトを終えたみゆきは、平日の生活に戻るために高速バスに乗る。それは、父とふたりで暮らす福島に帰るため。みゆきは何のためにデリヘルをするのか。311で生き残ったことへの贖罪。これは経験した人でしかわからない。仮設住宅の生々しさ、最初、親子の関係がわからず、夫婦?と思ってしまう。みゆきは田中美佐子、でも近年撮影されたのなら若過ぎるし、とこれまた勘違いしてしまう。

「彼女はパートタイムトラベラー」 2012 アメリカ SAFETY NOT GUARANTEED

実際に掲載された「タイムトラベルの同行者求ム」という広告を元に映画化したファンタジックドラマ。サンダンス映画祭で脚本賞を受賞。平凡な生活にうんざりしていたダリアス。インターン中の彼女はある日、先輩記者の取り上げたおかしな広告記事の真相を探るため、同僚と共に取材旅行へ出掛けます。ありえないでしょ、って感じ。

「彼女を信じないでください」 2004 韓国

詐欺罪で服役中の女性ヨンジュはお得意の口八丁手八丁で仮釈放の審査をパスし、列車で姉の結婚式に向かう。が、その列車内で、ヨンジュは若い薬剤師のヒチョルを痴漢と勘違いする。誤解が解けた直後、今度は彼の指輪がスリに盗られる瞬間を目撃。仮釈放中の身である彼女は泥棒と間違われたくないため、スリを追いかけ指輪を取り戻す。しかしその間に、列車は出発し、指輪を届けるためヒチョルの実家へ向かう。すっかり実家の人々に好かれるヨンジュ。犬猿の中のヨンジュとヒチョルは…。ラブコメディ。

「カフェ・ソサエティ」 2016年 製作国:アメリカ 原題:CAFE SOCIETY 監督:ウディ・アレン ジェシー・アイゼンバーグ、クリステン・スチュワート

刺激的な人生を夢見てニューヨークからハリウッドへやって来た青年・ボビー。叔父の下で働き始めた彼は、秘書・ヴェロニカの美しさに惹かれるが、失恋。ニューヨークに戻り、ギャングの兄の仕事を手伝い、人気ナイトクラブの支配人をし、押しの強さで美人と結婚。時々訪ねてくるヴェロニカとのデート。ボビーはウディ・アレンの如く。今はさすがに本人が演じることはないけれど、願望のフィクション。

「カプチーノはお熱いうちに」 2013年 製作国: イタリア 原題: ALLACCIATE LE CINTURE/FASTEN YOUR SEATBE 監督:フェルザン・オズぺテク 出演: カシア・スムートニアック 、 フランチェスコ・アルカ

カフェで働くエレナは雨の日のバス停でアントニオと最悪の出会いをするが、やがて愛し合い結婚。13年後、叔母と乳がん検診を受けたエレナは乳がんの宣告を受ける。心がすれ違っていたエレナとアントニオはよりを戻すのだが、病状は進み、物語はその闘病記になります。原題はシートベルトをお締め下さい、最後に人生、乱気流があるのでシートベルトをお締め下さいとありました。

「彼女の恋からわかること」 原題 TEN TINY LOVE STORIES 原題の通りでした。10人の女優がカメラに向かってそれぞれ一つの恋(フィクション)を語っていくのです。映画を見ているのに、語りだけじゃね〜。

「ガープの世界」 1982 アメリカ THE WORLD ACCORDING TO GARP 監督:ジョージ・・

ロイ・ヒル 出演:ロビン・ウィリアムズ、グレン・クローズ

看護婦ジェニー(グレン・クローズ)は、男には束縛されず子供だけが欲しいく、運び込まれた傷病兵と一方的に跨って妊娠。そして生まれたガープ。思春期を迎えた学生ガープは、所属するレスリング部のコーチの娘へレンに恋します。ある日、ジェニーとガープは突然ニューヨークへ。ジェニーはウーマン・リブのベストセラー作家に、ガープはへレンと結婚し子供も授かり、作家になります。ジェニーの実家の家は問題を抱える女性たちのシェルターとなり、ジェニーは選挙活動に協力し、それがもとで銃撃されます。時々浮気をするガープ、それこそがジェニーの嫌っていた男の肉欲の果て。それに対抗するかのようにヘレンが浮気をしたことでガープが起こした事故で息子たちが死傷し、ふたりは愛情を取り戻すのですが、ガープも変な女性プーに撃たれます。

「神々と男たち」 フランス 2010 Des HOMMES ET DIEUX/GODS AND MEN

1996年にアルジェリアで実際に起きた事件を映画化。 アルジェリアの山間部の小さな村の修道院。 ここで暮らすフランス人修道士たちは、厳しい戒律を守り、質素な暮らしをしている。自分たちが作った野菜や蜂蜜を市場で売っている。医療も施し、1日100人も治療している。古

びた靴を履く母親には靴を差し出す。地域に密着し、異教徒の人々に尽くしている。 が、イスラム過激派によるテロが激化。外国人が殺害される事件が起こる中、フランス政府からは帰国命令が出されます。帰るべきか、留まるべきか。修道士の間でも意見が分かれます。殉教するためにここに来たのではないと反発するものも当然。 修道院長のクリスチャンは、「私たちは枝に止まった小鳥のようなものだから、どこに行くかはわからない。」と住民に話すのですが、逆に「あなたたちが枝で、私たちが小鳥なのよ。あたたたちがいなくなったら、どうすればいいの?」といわれ、次第に全員が留まる覚悟を固めていきます。 そして最後の晩餐さながら。涙を流す男たちがいていよいよ。テロリストが彼らを捕らえ、雪山の中を移動していきます。生きながらえるような選択をすると言っていたものの、どうしようもなかったのでしょうか。

「神様の思し召し」 2015年 製作国:イタリア 原題:SE DIO VUOLE/GOD WILLING 監督:エドアルド・ファルコーネ 出演:マルコ・ジャリーニ、アレッサンドロ・ガスマン

傲慢なエリート医師がカリスマ神父との出会いを経て人生を見つめ直していくコメディドラマ。心臓外科医のトンマーゾは、頭脳明晰な息子に医学の道を継がせようと期待していた。が、息子は「神父になりたい」と言い出し、身を偽り神父に接近、本性を暴こうとするのだが。最後の結末が不明。梨が落ちたのは重力でなく、神様の力だとして。

「神様はバリにいる」 201 日本  監督:李闘士男 出演:堤真一、尾野真千子

これって当代売れっ子のふたりが主役だから成り立っているだけの映画。

 

「神様メール」 2015年 原題:LE TOUT NOUVEAU TESTAMENT/THE BRAND NEW 監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル 出演:ピリ・グロイン

「トト・ザ・ヒーロー」「八日目」などで知られるベルギーの異才ジャコ・バン・ドルマル監督が、前作「ミスター・ノーバディ」以来6年ぶりに手がけた監督第4作で、ベルギー・ブリュッセルの街に暮らす神様と、その娘が引き起こす騒動を描いたファンタジックコメディ。

ブリュッセルの街に家族と一緒に暮らしている神様は、自分の部屋のパソコンで世界を管理し、面白半分で事故や災害を引き起こしている。そんな父に憤慨した10歳の娘エアは、それまで一歩も出たことがなかった街に出ることを決意。しかし、家出の前に立ち入りを禁じられている父の部屋に忍び込んでパソコンを触った彼女は、世界中の人々に死期を知らせるメールを送信。家出したエア追い神様も街に出る。死期を知ると、戦闘中の戦士が戦うのを止めたり、平和的になるものだ。そして神様は汚い格好のまま追いかけたものだから、ホームレスやウズベキスタン人に間違われ強制送還され笑える。荒れる天変地異の災害もこんな神様が起こしているのかと思ってしまう。

「紙屋悦子の青春」 2006
黒木和男監督遺作作品。「父と暮らせば」がその前の作品。
暗めの病院の屋上のシーンから始まる。寒くの、寒くないの、言ったの、言わないのみたいな夫婦の機微を感じさせる場面なんだけれど、原田知世の演技力不足で老け顔にしらける。話の内容からどうも生きるべき人間が死んでしまったらしい。そして昭和20年3月、4月ののシーンへ。紙屋悦子の家。家長は小林薫。悦子はひそかに明石さんにほの字。がその明石が悦子にお見合いの相手を連れてくるらしい。そしてお見合いの当日。桜をめでながらの、趣味は何ですか、の話。それからほどなくして航空隊所属の明石は「出撃します。」とやってきて、見送った後悦子は嗚咽。おはぎを作ったり、静岡のお茶のエピソードで笑ったり、お赤飯とらっきょで無事を祈ったり、うけを狙いすぎなのがはずれています。そしてまた病院屋上のシーン。結局、シーンは2か所のみ。つまらなかった。

「髪結いの亭主」 1990年 製作国:フランス 原題:LE MARI DE LA COIFFEUSE 監督:パトリス・ルコント 出演:ジャン・ロシュフォール 、 アンナ・ガリエナ

子供の頃から女の理容師と結婚したいという願望を抱き続けた来たアントワーヌは、中年にさしかかった頃、ようやくその夢を実現する。妻のマチルドは、優しくて綺麗で、アントワーヌは念願の妻を娶った事に満足し、十分に幸せな日々を送っていた。そして10年、この愛は何事もなく平穏に過ぎてゆく。

マチルドが美しく、理想の女性像。髪結いフェチのアントワーヌにとってこれ以上の妻はいない。で、彼の仕事が何だったのか、結婚後、ずっと理容院のソファに腰掛けている。ガードマン?子どものあやし役?そしてふたりは仲良く暮らす。1990年作だが、この時代はまだこんなにゆったりしていたのか。理容院は男性のためだけの店。隣の店舗はランジェリーショップで納得の配置。理容院の店頭、インテリアには様々な瓶類が並ぶ。人々、古きよき時代が流れている。女性の服は美しく見せるためのデザイン。それにしても何という終わり方。

「神弓−KAMIYUMI−」 2011 韓国 WAR OF THE ARROW 主演:パク・ヘイル 監督:キム・ハンミン

韓国お得意の歴史アクション大作。 17世紀、目の前で父を処刑された幼い兄妹ナミとジャインは人目を忍んで成。13年後、弓の名手となり、妹の幸せのみを願って生きてき「たナミ。ジャインの結婚が決まったのを機に村を去ります。とが、侵攻してきた清国の兵士によって、ジャインは捕虜に。ナミは父の形見である家宝<神弓>を手に、妹の救出に向かいます。 妹思いの兄…。

「紙の月」 2014 日本 監督:吉田大八 原作:角田光代 主演:宮沢りえ

夫と2人暮らしの主婦梅澤梨花は銀行の契約社員に昇格し、それなりに幸せだったが、ある日、顧客の孫である年下の大学生光太郎と出会い、彼と過ごすうち、ふとしたことから顧客のお金に手を付け、どんどん着服してしまいます。結局はばれるのですが、観ているほうもハラハラ。どうして真面目な女性が、何かのはずみで、道を踏み外し、身を亡ぼしていく。裏に男がいて貢いでいくことがほとんどです。

「カミーユ、恋はふたたび」 2012年 製作国:フランス 原題:CAMILLE REDOUBLE/CAMILLE REWINDS 監督:ノエミ・ルヴォヴスキー 出演:ノエミ・ルヴォヴスキー、サミール・ゲスミ ノエミ・ルヴォウスキー

監督、脚本、主演によるドラマ。パリ在住の人生の折り返し地点を迎えたカミーユは、25年も連れ添った旦那に離婚を言い渡される。どん底に落ちた彼女はパーティーで意識を失い、気が付くと学生時代にタイムスリップ。驚くべきは、そのまま中年のままのカミーユのままのタイムスリップなのだが、誰も何も気付かないのか、驚きもしない。体型もそのまま。そのまま学校に登校し、学生生活を満喫。夫もいて、ひたすら避けるが、かえって引き寄せしてしまう。当時のディスコも出てきて、当然、カミーユはミニスカート。そして、また現在にタイムスリップ。こんな作品を作って演じてしまうとはあっぱれだ。

「カメラを止めるな!」 2017年 日本 監督・脚本:上田慎一郎 出演:濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、長屋和彰

前半と後半で大きく赴きが異なる異色の構成や緻密な脚本、30分以上に及ぶ長回しなど、さまざまな挑戦に満ちた野心作。「37分ワンシーンワンカットのゾンビサバイバル映画」を撮った人々の姿を描く。ある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影をしていたが、そこへ本物のゾンビが襲来。ディレクターの日暮は大喜びで撮影を続けるが、撮影隊の面々は次々とゾンビ化していく。

これで終わり?まだ笑っていない。というところから後半がはじまる。メイキングだ。前半の疑問点が解消されていく。笑った!

「かもめ食堂」 2006
フィンランドで食堂を開店した日本人女性。全く客がやってきません。そこへ日本かぶれのフィンランド人。地図でどこに行くか決めることにし、指差したこの国にやってきた日本人女性、両親を長年介護しその後訪れた日本人女性が集まります。いやしの映画です。どうして日本国内でなくフィンランドであったのか。主人公がこの店でいちばん売りにするのはおにぎり。日本のソウルフードと言う。おにぎりをおいしそうに握り、トンカツ、唐揚げ、鮭の塩焼き、生姜焼きの定食をオープンキッチンで作ります。お鍋はクリステルのお鍋。三人三様の「いらっしゃいませ」。私は丁寧過ぎる「いらっしゃいませ」が好きです。原作群よう子。
「歌謡曲だよ 人生は」 2007
昭和の歌謡曲10曲をベースに、もしくはそれがかぶるような青春を描いていった短編映画集。「ボクはないチッチ」青木崇高、「これが青春だ」松尾諭、 「懺悔の値打ちもない」余貴美子、「乙女のワルツ」内田朝陽、高橋真唯、「逢いたくて逢いたくて」歌園マリ主演妻夫木くんがよかった。映像も限りなく白黒に近く、人々はせちがなくなく。

「花様年華」 2000

以前も見たけれど、もう一度見たくなる。トニー・レオン、今はアクションスター、たくましいけれど、こんななよっとした役もいいな。香港の情緒ある暮らしぶり。マギー・チャンのチャイナドレスがすてき。

「カールじいさんの空飛ぶ家」 2009

フレデリクセンさんは78才、子供の時は冒険好き。同じ冒険好きの女の子エリーと結婚し、日々流れた。そしてエリーは先に旅立ち…、フレデリクセンさんは憧れの南米の地へ旅立つ。

「カルテット!人生のオペラハウス」  201 イギリス QUARTET 監督:ダスティン・ホフマン

引退した音楽家たちが暮らすビーチャム・ハウスに、大スターのジーンが新たな入居者としてやってきます。そこには以前離婚したレジーが住んでおり、そのことを知り出ていこうと言い出す始末。明るいシシーはぼけ気味。ウィルフもめまいを起こしたりみんな老い先が限られています。ビーチャム・ハウス存続のため、伝説のカルテットは復活させようとするシシー、ウィルフ、レジー。ジーンを説得し、そしてレジーはまたプロポーズします。

「カリフォルニア・ダウン」 2015年 製作国: アメリカ 原題: SAN ANDREAS 監督:ブラッド・ペイトン 出演:ドゥエイン・ジョンソン、カーラ・グギーノ、アレクサンドラ・ダダリオ

ネバダ州で巨大地震が発生。レスキュー隊のパイロット・レイは救助活動を行っていたが、カリフォルニア州でも地震が起こり、まさに別れを切り出した妻、そして娘を救出するためにだけ、ヘリを操作し、公務を放り投げる。いちおう、仲間にひとことことわりを入れるんだけれど。新しい男が娘を捨てて逃げたと知った途端、元夫に乗り換えます。ホバークラフトみたいなボートが強化ガラスの窓をぶち抜く?それから、地震で通信不能となった中、サンフランシスコのアナログ案内本が活躍していました。

「ガール・オン・ザ・トレイン」 2016年 製作国:アメリカ 原題:THE GIRL ON THE TRAIN 監督:テイト・テイラー 出演:エミリー・ブラント、レベッカ・ファーガソン、ヘイリー・ベネット

海外旅行の飛行機でやっていた映画で、暗そうだから観なかった。

離婚して傷心の日々を送るレイチェルは、通勤電車から見える「理想の夫婦」の姿に慰められていた。ある朝、「理想の妻」の不倫現場を目撃した彼女は、彼らの家へ向かう。いつまでも元夫を追いかけていてストーカーの話と思っていたら全然違っていた。そう思い込まされる、ありそうである話。「アジャストメント」ではきれいな人だと思って、こうも違って見えてしまう。

「カルメン故郷に帰る」 1951 日本 監督:木下恵介 主演:高峰秀子、小林トシ子

東京でストリッパーをしているハイカラな娘が友達を連れて里帰りしたことから静かな村が大騒ぎとなるさまをコミカルに描く。

「華麗なる一族」 1974年 製作国: 日本 監督:山本薩夫 原作:山崎豊子 出演:佐分利信、月丘夢路、仲代達矢、山本陽子、目黒祐樹、酒井和歌子、田宮二郎、香川京子、京マチ子

阪神銀行の頭取・万俵大介。関西財界にその名をとどろかせる万俵一族は、子息を次々と政財界の大物と結婚させ、その勢力を広げ、磐石なものとしていた。そうした工作は、華族出身の世間知らずな妻・寧子ではなく、永らく家庭教師兼執事を務める高須相子の手腕によっていた。だが、一族の歯車は徐々に狂い始める。

出演者の豪華なこと。業腹な祖父の行為から一家の苦しみははじまり、さりとてラストの長男の自殺、真実をもってしても父の野望は収まることを知らず。京マチ子、仲代達矢が最高。それにしても田宮二郎の自殺はこのままでしたね。

「華麗なるギャツビー」 1974 アメリカ THE GREAT GATSBY 原作:F・スコット・フィツジェラルド 主演:ロバート・レッドフォード

貧しい家に生まれたギャツビーが恋い焦がれた上流階級の女性との未来を作るために必死にもがくさま。 あくまでも純粋な男、そして瞬時に役立つ男を選ぶ女。(2014年夏再鑑賞)

「華麗なるギャツビー」 2013 アメリカ THE GREAT GATSBY 原作:F・スコット・フィッツジェラルド 監督:バズ・ラーマン

1920年代、証券会社に就職し、ニューヨーク郊外に移り住んだ青年ニック・キャラウェイ。隣の豪邸では、豪華なパーティが開かれ、ニックは唯一パーティに招かれ、ギャツビーと出会います。多額の遺産を受け継ぎ、豪邸を買い、パーティ三昧、その出生はオックスフォード大出身とか、皇帝の末裔とか噂されています。そして毎夜パーティを開く理由が明らかになってきて…。ニックはお膳立てをしますが、結末は悲し過ぎます。貧乏人の子は成り上がろうと思っても成り上がれず、上流階級の女性を庇うことで命を落とすというかわいそうなディカプリオ様。女性は翻意しているんですけれどね。古い「華麗なるギャツビー」を再鑑賞してみたくなりました。

「彼が二度愛したS」 2007 Deception

ユアン・マクレガー、ヒュー・ジャックマン、ミッシェル・ウリアムズ、これだけでもう魅力的。でもね、タイトルからして、怪しいぞ、それでもってぐるでしょ。最後どうなるか、あらあらお金はいらないの?ふったくせに、またまた再会?

「彼は秘密の女ともだち」 2014年 製作国: フランス 原題: UNE NOUVELLE AMIE/THE NEW GIRLFRIEND  監督:フランソワ・オゾン 出演:ロマン・デュリス、アナイス・ドゥムースティエ、ラファエル・ペルソナーズ

親友を亡くしたクレールは、残された親友の夫・ダヴィッドを訪ねます。ダヴィッドが女装していて、すぐ彼をアシストするようになるのですが。ロマン・デュリスならあるでしょ、みたいな感じでマンネリ感たっぷり。

「彼らが本気で編むときは、」 2017年 製作国:日本 監督:荻上直子 出演:生田斗真、桐谷健 柿原りんか

優しさに満ちたトランスジェンダーの女性・リンコと、彼女のすべてを受け入れる恋人・マキオ、そして母親に育児放棄された孤独な少女・トモ。3人の奇妙な共同生活。愛情をたっぷり受けて、子どもはネグレクトの母をみるまでになるという話。

「カレンダー・ガールズ」 アメリカ Calender 2001

ヨークシャーの田舎町ネイプリー、地元の婦人会の話題はブロッコリーの育て方、その他でクリス(ヘレン・ミレン)は退屈極まりない。親友のアニーの夫ジョンが白血病で亡くなり、アニーを励まそうと、病院にソファを寄付しようとしますが、同時にとんでもないことを思いつきます。それは婦人会有志でヌード・カレンダーを飾ること。保守的かと思いきや、賛同者が続々。それはジョンが、年を取ってなお美しさを増す、ということばをもってして実行する姿。カメラマンを募り、撮影された彼女たちの顔の優しさに満ちた美しさは到底、若い女性がどんなに努力しても出せるものではなく。そしてカレンダーはイギリスにとどまらず爆発的に売れ、ハリウッド進出。実話というからすごい。カレンダーガールズ、他の映画でも活躍していますね。(2013年NHKプレミアムにて再鑑賞)

「河」 監督:ジャン・ルノワール 1951年製作/アメリカ 原題:The River 主演:パトリシア・ウォルターズ、エイドリアン・コリ、ラーダ

ガンジス河の流域。ベンガル地方の製麻工場の支配人である英国人一家の14歳になるナイーブな長女ハリエット、工場主の娘で奔放な18歳のヴァレリー、米国人の父をもつ混血娘メラニーは仲良し三人組。ある日、第2次大戦で片脚を失った米国将校青年ジョン大尉が現れ、三人は恋心を抱く。インドの祭、家のそばの河、イギリスの植民地で家には召使いがいて、文化を知ることができる。将来、小説家になるであろうハリエットの屈折した感情。

「カワイイ私の作り方 全米バター細工選手権!」 アメリカ 2011 Butter 監督: ジム・フィールド・スミス 出演: ジェニファー・ガーナー、ヒュー・ジャックマン、オリヴィア・ワイルド、タイ・バーレル、アシュリー・グリーン

アイオワ名物のあるイベントの目玉がバター細工コンテスト。15年連続で優勝してきたボブは別格と見なされ、次回のコンテストに参加しないことになるが、ボブの野心家の妻ローラは自分が次回のコンテストで優勝することを決心。だが、里親に育てられている10歳の聡明な少女デスティニーがライバルとなって立ちふさがる。さらに、ボブが浮気したストリッパーのブルックまでが出場することに。ローラは優勝することができるのか?

「渇き。」 2014 監督:中島哲 出演:役所広司、中谷美紀、オダギリジョー、妻夫木聡

失踪した娘・加奈子の行方を追う元刑事の父親。妻の浮気現場で浮気相手をぼこぼこにして失職した過去。娘を探すうちに別の姿を知らされるのですが、暴力に次ぐ暴力にうんざり。そして不死身。出演者が異常にに豪華。

「川の底からこんにちは」 2010

気楽に観られるかなと。

「河の流れ 時の流れ」 2014年製作/香港/作品時間102分 監督:ツァン・ツイシャン

香港の女性監督ツァン・ツイシャンによる、自身が生まれ育った村の過去、現在、未来を複数の家族のストーリーを通じて多面的に描いたドキュメンタリー映画。作品は、10年に一度だけ開催される村で昔から受け継がれてきた祭礼「太平清?」を軸に進んでゆく。この祭礼の時は、海外に移民した者も家族を連れて帰郷し、親戚や友人と旧交を温めながらこの一大イベントを作り上げていく。祭礼の準備が進む中、ある家族の記憶と共に、村の過去、現在、そして未来が語られる。裕福な暮らしを求め、また海外生活への憧れを抱き、先に渡った親戚や家族に呼ばれ、それぞれの土地へ移民した人々。フランス、イギリスへと移民した家族の生きざまは、香港のとある村の近代史、香港と世界との関係を描き出し、過去100年に渡る香港社会の縮図を浮き彫りにしていく。

2014年に香港で劇場公開された本作は、香港本土意識の強まりとともに大きい反響を巻き起こし、地元ではドキュメンタリー映画として異例のロングラン上映で大ヒットを記録しました。香港では、海外へ移民する人々が多い社会であることから、人々の望郷の念、そして祭礼への熱い思いを綴る映像が、観客に家族愛、郷土愛を喚起させ、大きな共感を呼びました。この作品によって、故郷の祭礼は大切なものであり、土地と人の感情は切り離せないものだと多くの人々が気づかされたのです。まさに香港人のアイデンティティーとは何かを、香港の人々に静かに問いかけた作品といえます。音楽は河P直美監督の「萌の朱雀」や「殯の森」を手掛けた茂野雅道。編集は、長年エリック・ロメールの映画の編集に従事する香港人メアリー・スティーブン。

「川は流れを変える」 ジャンル:ドキュメンタリー 製作国:カンボジア、アメリカ 製作年:2013年 83分 監督:カリヤネイ・マム

アンコール遺跡群に近いカンボジア北西部のシェムリアップ。本作のタイトルの「川」は、この都市の南にあるトンレサップ湖から流れ出て南下し、首都プノンペン付近でメコン川に合流するトンレサップ川をさしている。タイトルのとおり5〜11月の雨季に逆流することで知られ、カンボジア人にとって「生と死」「創造と破壊」の象徴的な存在となっている。 本作は伝統的な生活を送る3人の人物に焦点を当て、食生活と生活環境を見据えたドキュメンタリーである。河畔の漁村に暮らす14歳のムスリムの少年サリ・マッは学校を辞め父親を助けて漁に出るが、近年の乱獲がたたって十分な漁獲量を得られない。プノンペン郊外の農村に住むキィウ・モックは稲作で生計を立てているが、不作続きで土地や水牛を売り借金も膨らんでいる。そしてサイ・サムウーンは北東部の密林地帯で森とともに生きてきたが、大企業の森林伐採で環境が一変してしまう。 女性監督Kalyanee Mamはクメール・ルージュ支配下の1979年に生まれ、家族とともにアメリカに逃れた。イラク難民を扱った短編ののち、本作が長編ドキュメンタリー第1作となった。 サンダンス映画祭2013でWorld Cinema Grand Jury Prizeを受賞。『川に生きる』のタイトルで世界自然・野生生物映像祭(2016)で上映された。

「歓喜の歌」 2007
原作立川志の輔。大晦日の地方文化会館のママさんコーラス、ダブルブッキング。小林薫がめちゃくちゃだめ男、うまいなー。

「ガンジー」 1982 イギリス/インド 原題:GANDHI 監督:リチャード・アッテンボロー 188分

インド独立運動の指導者マハトマ・ガンジーの生涯。商社の顧問弁護士として南アフリカを汽車旅をする若き時代から、インド人差別からの発起、ヒンドゥー教徒、イスラム教徒の和解へ向けた努力、死に至るまでを描きます。大英帝国の巨大な力に立ち向かうため、非暴力の姿勢を貫き通した強さに感服。

「ガンジスに還る」 原題:Hotel Salvation 製作年:2016年 製作国:インド 監督:シュバシシュ・ブティ 出演:アディル・フセイン、ラリット・ベヘル

ガンジス河畔の聖地バラナシに死を予期したヒンドゥー教徒が集まり、滞在施設で最後の日々を過ごす。本作はそんなインド流の人生の終い方とでも呼ぶべき風習がモチーフだが、〈死〉が本題ではない。むしろ、死ぬ気満々な老父に困惑しながら付き添う息子が、自らの生き方と家族との関わり方を見つめ直す〈生の物語〉なのだ。 不思議な夢で死期を悟った77歳の父ダヤは、バラナシに行くと宣言。家族の反対に耳を貸さないダヤに、仕事人間の息子ラジーヴが仕方なく付き添う。「解脱の家」に到着し、ダヤは他の滞在者らと共に残された時間を穏やかに過ごそうとするが、仕事の遅れを気にするラジーヴは父とたびたび衝突してしまう。

インドに精通していないと理解できない。息子だからこそ、父の最後の命令に従う。そして食事を用意するのだが、料理をしたことのない息子が父のために作る。当然、おいしくない。同じ『解脱の家』にいる未亡人(十数年前に死期を悟った夫と共にここへ来て、その後行くあてもなくここで過ごしている。死期がもうすぐの父を嫉妬する・・・という感情を表現。)においしい料理を振る舞われる。もうすぐ死ぬというのに息子のまずい料理を食べるのはそれもまた人生なのか。携帯電話の着信に翻弄される息子とどーんと構える父親。徐々にふたりが和解していくのがいい。

「ガーンジー島の読書会の秘密」 製作年:2018年 製作国:フランス/イギリス 原題:The Guernsey Literary and Potato Peel Pie Society 監督:マイク・ニューウェル 出演:ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、ミキール・ハースマン、リリー・ジェームズ、グレン・パウエル

1946年、終戦の喜びに沸くロンドン。作家のジュリエットは1冊の本をきっかけに"ガーンジー島の読書会"のメンバーと手紙を交わすようになる。彼女は読書会について記事を書こうと島を訪れるが…

「TAP完全なる飼育」 2013 監督:片嶋一貴

監禁する男とされる女の屈折した愛を描く人気シリーズ「完全なる飼育」の第8作。暴力団の若頭の愛人の子として生まれた女子高生・結は、学校での壮絶なイジメや父親に隷属する母親に嫌気が差して家を出る。そんな彼女を助けなければならないという奇妙な使命感に駆られた中年のヤクザ・設楽は、彼女を誘拐して廃墟の一室に監禁してしまう。時間をかけて結を自分の理想の女に飼育していく設楽に当初は抵抗していた結だったが、やがて服従するようになり……。

いじめられっこ同志、結びつく話です。最後の風景にもっていくのにやはり沖縄ならではですね。

「完全なるチェックメイト」 2015年 製作国:アメリカ 原題:PAWN SACRIFICE 監督:エドワード・ズウィック 出演:トビー・マグワイア、ピーター・サースガード

冷戦の代理戦争として国の威信が掛かる中、アメリカ代表のボビーがソ連の絶対王者に挑む。アメリカとソ連の戦いそのものを個人が一手に引き受け戦う。

「間奏曲はパリで」 2013年 製作国: フランス 原題: LA RITOURNELLE/PARIS FOLLIES 監督:マルク・フィトゥシ 出演:イザベル・ユペール、ジヤン=ピエール・ダルッサン

ノルマンディで牧場を営む夫婦は、穏やかで平凡な毎日を送っていた。ある日、隣家のパーティーで魅力的なパリジャン・スタンと出会い、妻・ブリジットは皮膚科に行くと嘘をつき、パリに2泊の旅に出ます。スタンは中年女をただからかっただけの軽薄な男で、たまたまホテルに居合わせたデンマーク男と浮気。妻を心配した夫がパリに駆けつけ、楽しそうな妻のデート現場を目撃。しゅんとなって家に戻るのですが、牧場の手伝いに慰められます。そして何ごともなかったように戻ってきた妻を優しく迎える夫。大人だな。

「観相師−かんそうし−」 2013年 製作国: 韓国 原題: THE FACE READER 監督: ハン・ジェリム 出演: ソン・ガンホ

天才観相師ネギョンは、田舎での貧しい生活から抜け出すため、都の芸妓ヨノンに招かれて観相業を始める。するとたちまち評判となり、宮廷内にもその名を轟かせることに。やがて、"虎"の異名を持つ有能な高官キム・ジョンソの信頼を得て宮中の要職に抜擢される。ところが、宮中では王位を巡って水面下での駆け引きや陰謀が渦巻いていた。そんな中、王の弟・首陽大君の顔に残忍な狼の相を見抜いたネギョンだったが、時既に遅く。残忍な顔とて思い直し悔い改めれば顔も変わることも伝えます。が、息子の運命は読めなかったのか。

「カンゾー先生」 1998 今村昌平監督 柄本明主演
ジャック・ガンブラン Jacques Gamblin出演のため見ましたが、未だに人気のある作品のよう。骨太。昭和20年春頃から。もうすぐ戦争が終わりそうな岡山の海辺、患者を診察したいてい肝臓病だと診断するためカンゾー先生と呼ばれる町医者。その周辺の生臭い人々。看護婦(麻生久美子)、坊主(唐十郎)、料亭の女将(松阪慶子)、薬漬け外科医(世良公則) 。

「カンチョリ オカンがくれた明日」 2013年 製作国:韓国 原題:KANGCHUL 主演:ユ・アイン 共演:キム・ヘスク 監督:アン・クォンテ

釜山港で働くカンチョリことカン・チョルは、重い病気と認知症を患う母のスニと2人暮らしをしている。天真爛漫な母の予測不能な行動に振り回されているが、母親思いで、懸命に面倒をみている。が、母の高い手術費を工面できず、友だちのチンピラが勝手に大金を借りてしまい、殺人を請け負うことになる。捨て玉にされるカンチョリ。派手なカーアクション、サイドカーに乗るカンチョリが印象的。セシルカットのようなカンチョリの髪型、入院中前髪が伸びて少しイケメンっぽくなる。

「鑑定士と顔のない依頼人」 2013 イタリア 原題:La migliore offerta (The Best Offer) 主演:ジェフリー・ラッシュ 監督:ジュゼッペ・トルナトーレ 音楽:エンニオ・モリコーネ

天才オークション鑑定士の男が、鑑定依頼を受け、訪ねると、ある舘、彼女は姿を見せないものの、どうやら壁の奥に潜んでいるらしい。そして帰ったと見せかけ、遂に彼女を見ることができるのですが。それが罠だと気付くのはかなり後になってから。館を見渡せるカフェにいる小さな女性、大きな役割があるはずと睨んでいました。そして、それでも完全に女性を信じ切る鑑定士、あっぱれというか。

「カントリー・ストロング」 2010

この人の映画は間違いないと思っているグウィネス・パルトロー。ロック、ブルースの女王であればこんな人生はあるのだろうけれど、明るい?カントリーのシンガーで?という破滅の道。むしろ栄光の果てのたどる道。俳優ギャレット・ヘドランドの歌、優しさが魅力的。1984年生まれとは…。

「ガントレット」 1977 アメリカ 原題:THE GAUNTLET

組織がらみの重要事件の証人を、ラスベガスからフェニックスまで護送する任務を受けた刑事ベン・ショックリー。証人は、娼婦マリーだったが、命を狙われ始め、ベンの戦いがはじまります。裏幕がわかり、バスで強行突破を謀りますが、ゆるゆる過ぎて、タイヤがパンクしないのが不思議。CGなき時代、すべて本物。クリント・イーストウッド監督作品で、警官の無思考絶対服従ぶりを皮肉りたかったような映画です。

「カンナさん大成功です!」 2006 韓国
デブでブスなカンナは影武者の歌手。屈辱を受け、全身美容を施す。とたん、世界が変わる。アメリカ帰りの歌手ジェニーとしてデビューするのです。

「カンヌ 伝説が生まれる街」 2015 制作国:スイス La legende de la palme d'or 監督:アレクシ・ヴェレ 出演:ヴィム・ヴェンダース、ジェーン・カンピオン、ナンニ・モレッティ、エミール・クストリッツァ、マーティン・スコセッシ、クエンティン・タランティーノ、スティーヴン・ソダーバーグ、リュック・ダルデンヌ、ジャン=ピエール・ダルデンヌ、アピチャッポン・ウィーラセタクン

フランスで毎年開催されるカンヌ国際映画祭。その歴史、中でも最高の栄誉である 賞、パルムドールを受賞した作品群を振り返り、各作品の関係者に取材したドキュメンタリー。

フランスの映画祭だから、えっみたいな映画が選ばれることもある。が、オスカーよりもこの賞のほうがうれしいという受賞者のそのことばの理由は、パルムドールには美学があるから。受賞して、ピンポールのゲーム機の上に置いてゲームをした監督、あるいはローマに飛行機で帰国するのに空港にビニール袋に入れたトロフィーを置きっ放しにしてしまい、帰宅してから気付きあわてて引き返した話など枚挙に暇がない。

映画では俳優を見られものの、監督はどんな人かわからないが、このドキュメンタリーで監督の様子がわかるのは楽しい。エール・クストリッツァはセルビアの山の中、大自然の中に暮らす。パルムドールを二度受賞。受賞作品2本とも観ていたがどちらも好きな映画。また観返してみたい。

「カンパイ!世界が恋する日本酒」 2015年 製作国:日本/アメリカ 原題:KAMPAI! FOR THE LOVE OF SAKE 監督:小西未来 出演:フィリップ・ハーパー、ジョン ゴントナー、久慈浩介

イギリス、アメリカ、日本、日本酒に魅せられた3人の男たちを追ったドキュメンタリー。岩手の老舗酒蔵を継ぐ南部美人5代目蔵元の久慈浩介らの挑戦と葛藤を通し、日本だけに止まらず世界で多くの人々を魅了する日本酒の世界を紐解いていく。

「カンパイ!日本酒に恋した女たち」 ジャンル:ドキュメンタリー 製作国:日本・アメリカ 製作年:2019年 96分 監督:小西 未来 キャスト:今田美穂、千葉麻里絵、レベッカ・ウィルソンライ

2015年のサンセバスチャン国際映画祭で上映された『カンパイ!世界が恋する日本酒』の小西未来監督による、日本酒の世界で活躍する女性たちのドキュメンタリー。 長らく「女人禁制」と言われてきた日本酒の世界。そんな伝統的かつミステリアスな世界で新しい世代の女性たちが輝く姿を通じて、日本酒の世界の魅力を再発見するだけでなく、観る者たちに今を生きる勇気と、さわやかな感動を与えてくれるドキュメンタリードラマ。 かつて酒蔵は女人禁制といわれており、女性が酒造りに関わることは許されていなかった。しかし近年、日本酒の世界が日々進化を続けるなかで、今では蔵元や杜氏からPR、接客に至るまで日本酒業界のあらゆる側面で女性の活躍が目覚ましい。2015年に日本酒の世界に生きるアウトサイダーを描き、世界十数ヶ国で公開された『カンパイ!世界が恋する日本酒』に続く今作は、その名の通り日本酒の世界で活躍する三人の女性先駆者たちに迫る。 広島に百年以上続く酒蔵を酒造りごと継いだ女性杜氏、日本酒の魅力を世界へと発信するニュージーランド出身の日本酒コンサルタント、そして多彩なフードペアリングで日本酒の世界に新たな旋風を吹き起こしている日本酒ソムリエ。生き生きと日本酒の世界で躍動する女性たちのストーリーを追うことで、伝統ある日本酒の世界の、新しい時代の到来を目の当たりにすることができる。

「がんばっぺ フラガール! −フクシマに生きる。彼女たちのいま−」 2011

2011年3月11日に発生した東日本大震災で被災。映画「フラガール」で注目を集めた大型レジャー施設・スパリゾートハワイアンズは営業休止に。営業再開に向けて奮闘するフラガールたちの姿。また開業以来46年ぶりに復活したフラガールたちによる全国キャラバンの模様を記録したドキュメンタリー。特に、双葉町出身のサブリーダーのフラガールが、被災した実家の様子、そして引越しし、仕事を再開し始めた父親の様子を。2013年1月にそのショーを観ただけに感慨ありました。メインの歌が頭から離れず。

 

「カンパニーメン」 2010 監督:John Wells

2008年、ボストンの大会社に勤める男たち。彼らの住む豪邸が映し出される。豪邸からポルシェで通勤する男。のんきに出勤し、呼び出され行くと、突然の解雇通告。ちゃらけた役の多いベン・アフレック。ダンボールに荷物を積み、会社から去る人々。帰宅して、バーベキューをし始める。翌日から再就職活動。すぐ仕事なんて見つかるさ、と甘くみていたものの、かなりの年俸ダウンでも見つからない。その日から返済の心配をしなければならない家、車、ゴルフ会員のローン。結局は、妻の兄の仕事を手伝うことに。彼を雇っていた会社は更なるリストラを決行し、上司も切られていく。そんな中でも、新社屋建設、CEOの世界17位の年俸。叩き上げの60才近い元役員は仕事も見つからず、妻には6時前にはリストラがばれるから帰るなと言われ、会社に新しい求人があると社長を訪ねると30才以下でないと、と断られる。エンディングがとても甘いかな。家族がいい。妻はリストラされた途端、家を売り出そうとする。(売れても借金が残る状態。)深い愛情で支えていく。

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