HOME    diary FILM  BEADS   野菜ビジュー   エコ学   漢方   料理本
FILM

      数字
     
       
     

「消えた声が、その名を呼ぶ」 2014年 製作国: ドイツ/フランス/イタリア/露/カナダ/ポーランド 原題: THE CUT 監督:ファティ・アキン 出演:タハール・ラヒム、モーリッツ・ブライプトロイ

1915年、オスマン・トルコ。家族と引き離されたアルメニア人のナザレットは、喉を刺されながらも奇跡的に生き延びるが、声を失い、家族が死んだことを知る。やがて、娘が生き延び、キューバで結婚したという情報に、キューバに向かうが、既にそこにはおらず、アメリカへ移ったと。そして彼もアメリカを目指す。アルメニア人、クリスチャン…神を信じたくなくなるような運命に弄ばれながら、ある意味、宗教的な場面も多く、戦争映画は観ていてつらくなります。ナザレット、前の映画ではちゃらい役柄でした。

「記憶にございません!」 2019年製作/127分/G/日本 監督:三谷幸喜 出演:中井貴一、ディーン・フジオカ、石田ゆり子、小池栄子

国民からは史上最悪のダメ総理と呼ばれた総理大臣の黒田啓介は、演説中に一般市民の投げた石が頭にあたり、一切の記憶をなくしてしまう。各大臣の顔や名前はもちろん、国会議事堂の本会議室の場所、自分の息子の名前すらもわからなくなってしまった啓介は、金と権力に目がくらんだ悪徳政治家から善良な普通のおじさんに変貌してしまった。国政の混乱を避けるため、啓介が記憶を失ったことは国民には隠され、啓介は秘書官たちのサポートにより、なんとか日々の公務をこなしていった。結果的にあらゆるしがらみから解放されて、真摯に政治と向き合うこととなった啓介は、本気でこの国を変えたいと思いはじめようになり……。

「祇園囃子」 1953年 製作国: 日本 監督:溝口健二 出演:若尾文子、木暮実千代、 浪花千栄子

京都の花街・祇園を舞台に芸妓とそれを取り巻く人々。芸妓・美代春の許に、母を亡くしたばかりの16歳の栄子が舞妓になりたいと頼ってくる。1年間の舞妓修行を経て、初めて店に出た栄子。ほどなく大会社の御曹司・楠田に見初められる。一方、美代春も楠田の取引先である神崎から言い寄られる。祇園の様子、町並み、お稽古、古い日本がこうして映像に残っているのはそのままドキュメンタリー映画を見ているようです。すでに若尾文子は毒気を匂わせています。

「飢餓海峡」 1965年 日本 原作:水上勉 監督:内田吐夢

「砂の器」と並び、日本映画の傑作と称される。東映が監督に無断で編集した167分版と、監督自身の手による183分の完全版がある。昭和22年に青函連絡船沈没事故と北海道岩内での大規模火災が同時に起きる。火災は質屋の店主を殺害し金品を奪った犯人による放火と判明。そして転覆した連絡船からは二人の身元不明死体が見つかった。それは質屋に押し入った三人組強盗のうちの二人であることが分かる。函館警察の弓坂刑事は、事件の夜に姿を消した犬飼多吉という男を追って下北半島へ赴く。

「ききこみ」 2007

ツマラナイ。なんで借りた。

「帰郷 2004」
西島秀俊主演。東京に住むハルオに突然届いた母(吉行和子)からの葉書は結婚式に出席されたし。浮かれる母の結婚式も終わり、同級生と飲んでいると、以前少しだけ付き合って彼女がその居酒屋の手伝いをしており再会。ちょうど付き合っていた頃妊娠していたとすれば年数の合う娘がいて、名前はチハル。「翌日会いに来て。」と彼女に言われる。行ってみると娘だけ。仕事先のスーパーも欠勤し…、チハルがここに母がいるはずとバスに乗って別の町に行ったり、海やお祭で遊んだり。ハルオはチハルを育てていくとアパートの留守電に吹き込む。田舎の風景、電車・バスの風景、いい感じです。吉行和子ももちろんかわいい。
「菊次郎の夏」 1999
「アキレスと亀」がヴェネチア映画祭出品のためか2008年9月「菊次郎の夏」をテレビで放映。おもしろそうだったのでレンタル。テレビではかなりカットされていました。
おばあちゃん(吉行和子)と暮らす正夫。夏休みに入って友達は家族と海へ。サッカーのコーチは無神経に「海でも行ってこい。」と言うけれど、連れて行ってくれる人もいない。ふと見つけた母親の住所。ひとりで会いに行こうとするが中学生のカツ揚げに会う。そこで祖母の知り合い(岸本加代子)に助けられ、彼女の夫の菊次郎が母親のところに連れて行ってくれることに。そこからアドベンチャー的はめをはずした夏休みが始まる。友達の夏休みに引けをとらないようないたずらいっぱい、大人になりきれなかった大人たちとの夏休み。正夫がおじちゃんに心を許し、手をつなぎ、くすっと笑い、偽善のない世界。

「菊とギロチン」 製作年:2018年 監督:瀬々敬久 出演:木竜麻生

大正末期、人びとが閉塞感にあえぐ関東大震災直後の日本。ある日、東京近郊に女力士たちに交じって、元遊女などワケあり娘が集う女相撲の一座「玉岩興行」がやって来る。新人力士の花菊は、夫の暴力に耐えかねて家出をして女相撲に加わり、「強くなって自分の力で生きたい」という一心で厳しい練習を重ねていた。興行当日、会場には師と仰ぐ思想家の大杉栄が殺害され、その復讐を画策するためにこの地に流れ着いた中濱鐵と古田大次郎らアナキスト・グループ「ギロチン社」の若者たちの姿があった。「格差のない平等な社会」を標榜する彼らは、女力士たちの戦いぶりに魅了され、彼女たちと行動を共にするようになる。

189分!!女相撲は貧しい女性たちの集まるところ、だから社会主義者の男たちが同士然となったのだろう。プラス韓国人差別、「天皇万歳」の強制。令和に元号が変わる日に観る。時代は今後戦争突入へと向かっていく。

「岸辺の旅」 2015年 製作国:日本 監督:黒沢清 出演:深津絵里、浅野忠信

ストーリーを知らずに観はじめる。3年ぶりに帰宅した夫、会いたくなると白玉を作ると呼び戻せる…、旅に出ようと、レンタカーを借りる?3年前に免許証は燃やしてしまった…。JRで地方に降り立ち、このへんのはず…。偶然見つけた探し人に付いていき、一緒に生活。夫からこの人は自分と同じで死んでいる人と聞く。そのあたりで筋書きが読めてくる。次に訪ねた中華料理屋。こちらでも一緒に生活。こちらは成仏できない妹をもつ姉がいて。次は成仏できない夫を持つ妻。三途の川の入り口が滝の横にあって。この二人の旅は成仏できない魂を救済にいくもので、やがて夫自身も力尽きて消えていきます。 いかにも日本的なお話です。

「記者たち」 2017年 製作国:アメリカ 原題:SHOCK AND AWE 監督:ロブ・ライナー 出演:ウディ・ハレルソン、ジェームズ・マースデン、ジェシカ・ビール、ミラ・ジョヴォヴィッチ、トミー・リー・ジョーンズ

2002年、ブッシュ大統領は大量破壊兵器保持を理由にイラン侵攻に踏み切ろうとしていた。新聞社、ナイト・リッダーは破壊兵器の存在自体を調査し、それが政府の捏造だと突き止める。

「起終点駅 ターミナル」 2015年 製作国:日本 原作:桜木紫乃 監督:篠原哲雄 出演:佐藤浩市、本田翼、中村獅童、尾野真千子

司法では罰せられない罪、誰にも裁いてもらうことのできない罪(学生時代付き合っていた女性は彼が司法試験に合格したのをきっかけに姿を消す。数十年後、法廷で再会した女性は覚せい剤所持容疑、また付き合いはじめ、いっしょに別の町に行こうとしたのに、なぜか電車に飛び込む。このあたりが理解できず。)を抱えてひっそりと生きる弁護士鷲田。妻と別れ、国選弁護だけを担当し続けてきた鷲田の元に覚醒剤所持、執行猶予の若い女性が彼の自宅を訪ねて来る。だから??高倉健っぽい映画を作りたかったのか?

「奇人たちの晩餐会」 1998年 製作国:フランス 原題:LE DINER DE CONS 監督:フランシス・ヴェベール 出演:ジャック・ヴィユレ、ティエリー・レルミット、カトリーヌ・フロ

出版業を営むブロシャンの密かな楽しみはバカな人間を招待しては仲間で笑い物にするという晩餐会。今回はマッチ棒の工作が趣味という税務局勤めのピニョンという小男を見つけたのだが、当日ギックリ腰になり動けなくなったブロシャンはピニョンと二人きりになってしまう。

そこからの展開・・・、さすがにピニョンに悪気がなくてここまでブロシャンを痛めつけることができるのか。フランス人のエスプリ、コミカルさ。奇人たちの・・・というのはタイトルにバカを入れられずに付けた苦肉の策なのでしょう。「3人の逃亡者」の監督なのね。

「Kiss & Kill」 2010

どたばたコメディ

「キスキスバンバン」2005年 アメリカ
おもしろいよ、と勧められて見に行ったのですが、それは、同じタイトルのちょっと古い作品だったみたい。ヴァル・キルマー太った?男っぽいのに?男っぽいからこそ?ゲイの役。ストーリーが複雑でわかりづらく、犯人は誰?でもって主人公たちは狙われるの?だった。女優がきれいでした。
「キスキスバンバン」 2000年 イギリス
これがほんとに薦められた映画。引退の時期を悟った人殺し屋が次に就いた仕事は33年間外に全く出たことのないババの子守り。見るもの聞くもの全てがはじめてのババは純粋そのもの。そんなババに人生何が重要であるかを教えられていきます。

「キス・オブ・ザ・ドラゴン」 2001年製作/98分/アメリカ・フランス合作 原題:Kiss of the Dragon 監督:クリス・ナオン 出演:ジェット・リー、ブリジット・フォンダ

中国とフランスで麻薬密売を企てる中国人ギャングを追ってパリに来たエリート捜査官リュウ(リー)。現地警察の警部(カリョ)は非協力的だが、組織の娼婦(フォンダ)と出会ったリュウは、事件に巻き込まれていく。映画初挑戦する監督クリス・ナオンはCMやMTVで活躍のフランス生まれの32歳。脚本はベッソンと「フィフス・エレメント」のロバート・マーク・ケイメン。撮影は全ベッソン作を務める、ティエリー・アルボガスト。

「奇跡」 2011 監督:是枝裕和

2011年3月に全線開業した九州新幹線、一番列車がすれ違う瞬間を目撃すれば願いが叶うという噂を耳にした小学6年生の航一(まえだまえだ兄)。鹿児島と福岡、離婚して別れ別れになった家族を元に戻したい願いを叶えたいと電車の旅を計画する。まずは友人、みんな夢をもっている。仮病を使い、小学校を早退。福岡の弟(まえだまえだ弟)も参加することに。なぜか女の子の友人たちも夢をもって参加。子どもたちもみんなきついんやなー。かわいい子には旅をさせろ。そして、無事、一番列車のすれ違いを体験し、願い事を唱える。結局、兄弟は最初の願い事ではなく、弟は父親の夢を願った…。兄は桜島爆発(→また家族いっしょに生活)は止めて、世界(平和)を願う。その他、女優になれますように、足が速くなれますように、ペットの犬が生き返るように、父親がパチンコをやめるようになど。無事、帰宅する頃にはちょっぴり大人になったような。橋爪功のカルカン作り、味見の感想がおもしろい。ぼんやり、ほんのり、あいつにはまだこの味はわからん。原田芳雄が元気。

「キセキ ーあの日のソビトー」 2017年 製作国:日本 監督:兼重淳 出演:松坂桃李、菅田将暉、小林薫

GReeeeNの名曲「キセキ」の誕生秘話の映画化。メタルバンドのボーカル・ジンと、医大を目指す受験生・ヒデの兄弟。医師の父に厳しく育てられてきたふたりだったが、ジンは父の意に反して音楽の世界にのめり込んでいく。

弟はふたつも夢を叶えた。

「奇蹟がくれた数式」 2015年 製作国:イギリス 原題:THE MAN WHO KNEW INFINITY 監督:マシュー・ブラウン 出演:デヴ・パテル、ジェレミー・アイアンズ

インドの天才数学者と英国人数学者が起こした奇跡と友情を描く実話。田舎町に生まれ独学で数学を学んだラマヌジャンは、やっと港湾事務所で働き口を見つけ、ケンブリッジ大学の教授に研究の一部を送る。

努力をした人が報われないのはつらい。彼が長生きしていればもっと大きな発見があったかも。インド人は数学が得意。

「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」 2014年 製作国:フランス 原題:LES HERITIERS/ONCE IN A LIFETIME 監督:マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール 出演:アリアンヌ・アスカリッド、マリアンヌ・アスカリッド

貧困層が暮らすパリ郊外のレオン・ブルム高校。様々な人種が集められた落ちこぼれクラスに赴任した情熱的な歴史教師、アンヌ・ゲゲンは生徒たちを全国歴史コンクールに参加するよう促すが、なんで自分たちがと疑問に思うものの、歴史の虐げられた人々を自ら調べるうちに勉強好きに、自分を大切にするように変化していく。ふつうな教師なんだけれど。

「奇跡のシンフォニー」 2007

孤児のエヴァン11才。いつか両親に会うことを夢見て街へ。持って生まれた音楽の才能を開花させていきます。いきなりこんな神童が自分の子だったらすご過ぎます。

「奇跡の2000マイル」 2013 オーストラリア 監督:ジョン・カラン 主演:ミア・ワシコウスカ

都会からアリススプリングスにやってきた女性ロビン。彼女の目的は、砂漠地帯を踏破しインド洋を目指すことだった。ラクダの調教を学び、旅の準備を整えたロビンは、4頭のラクダ、愛犬とともに町から旅へと出発する。1日あたり約32キロのペースで歩き、7カ月で達成。実話。情熱はやはりすごい。s

映画によって雰囲気を変えるミア・ワシコウスカ。この映画では全く美人に見えず。

「奇跡のひと マリーとマルグリット」 2014年 製作国: フランス 原題: MARIE HEURTIN/MARIE'S STORY 監督:ジャン=ピエール・アメリス 出演:イザベル・カレー、アリアーナ・リヴォアール

19世紀のフランス、目も耳も不自由な少女と病身の修道女が起こした奇跡の実話。聴覚障害の少女たちが暮らす修道院に、生まれつき三重苦(見えない、聞こえない、話せない)の少女・マリーがやって来ます。院長は引き受けられるのは聾唖者だけと返してしまいます。修道女のマルグリットは、自らの使命と感じ世話をしたいと院長を説得します。8カ月経っても進歩無し、狂っていると他の修道女から言われ…。が、大好きなナイフの手話がやっとできるようになると、それから雪だるまが転がるようにボキャブラリーを増やしていきます。そして大好きな両親との再会。同時にマルグリットの病状は悪化し、何も言わずに療養に出て、突然の不在に動揺するマリー。病を押して戻るマルグリット。そして身近なシスターの死で、マルグリットはマリーに死、神を理解させます。さらにマルグリットの病状は悪化し、面会を拒絶するマルグリットに対し、マリーはマルグリットを失うことを受容していて。事実は小説より奇なり。その後マリーは自身と同じような境遇の子たちの世話にあたったそうです。

「奇跡のリンゴ」 2013 日本 監督:中村義洋 主演:阿部サダヲ、菅野美穂

絶対に不可能と言われていた無農薬リンゴの栽培に成功し、"奇跡のリンゴ"として大きな話題を集めた青森のリンゴ農家、木村秋則さんの感動の実話を映画化。無農薬リンゴを実現するまでの苦難の道のりを、家族と夫婦の絆を軸に描き出す。1975年、青森県弘前市。リンゴ農家の木村秋則は、年に十数回も散布する農薬が原因で体調を崩した妻・美栄子を心配し、無農薬によるリンゴ栽培を決意する。しかしそれは、絶対に不可能な栽培方法と言われていた。案の定、何度も失敗を重ね、借金ばかりが膨らんでいく。次第に周囲の農家からも孤立し、妻や3人の娘たちにも苦労のかけ通しで、終わりの見えない無謀な挑戦に心が折れかける秋則だったが…。

「季節の中で」 2004
ヴェトナムの美しい風景、葉っぱの深緑、監督はヴェトナムをこよなく愛している。劇中に出てくる蓮沼。白蓮。凛とした蕾。昔ながらのボートに乗って蓮を摘む女性たち。歌声。みんな目力がある。アジアの魅力。
物語、シクロ運転手と娼婦の恋、蓮売りの少女とハンセン氏病男性とのやりとり、ストリートチルドレンの男の子は雨の中の物売り、元アメリカ人兵士の人探し。さらりとしたストーリー展開。
白、赤、緑。色を楽しむ。

「北朝鮮収容所に生まれて」 Camp 14: Total Control Zone 監督:マルク・ビーゼ

2012 ドイツ 104分

北朝鮮の政治犯強制収容所第14号管理所で、政治犯の両親の"表彰結婚"の結果として生を受け、生まれながらの政治犯として育った申東赫(シン・ドンヒョク)へのインタビューをベースに構成されています。彼の言葉をもとに作られたアニメーションも。インタビュアーが言葉を引き出す時の、シン・ドンヒョクの辛そうな面持ち、消し去りたい過去を思い出し、苦悩するさま。そして「今日はここまでにしてください。」と。生まれながらにして外の世界を知らず、自らの通報で母と兄が公開処刑になり、父と見物します。さりとて彼女たちを憎みながら。こう告白しながらも、後悔、母や兄を死に至らしめた思いはないような感じ。願いは北朝鮮に戻って農業をすること。

脱北した元北朝鮮の秘密警察員オ・ヨンナムと、虐待、拷問、処刑を行っていたクォン・ヒョクも取り上げています。事実は小説よりも奇なり。

「北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイ」 2016年製作/北朝鮮/作品時間100分 監督:ウギス・オルテ、モルテン・トローヴィク 出演者:ライバッハ 金正恩の指揮のもとで文化面にも力を入れる一方、海外の音楽や映画を厳しく取り締まってきた北朝鮮政府が、2015年8月15日、日本の植民地支配から解放されたことを祝う「祖国解放記念日(リベレーション・デイ)」に初めて海外からロックバンドを招くという。U2?それともザ・ローリング・ストーンズ?どんな大物が招待されるのかと世界が固唾を呑んで見守るなか、招かれたのはスロベニア(旧ユーゴスラビア)出身でカルトな人気を誇るロックバンド、ライバッハだった。全員がナチスを思わせる制服を着用し、軍隊をイメージさせる勇壮なサウンドから、ファシズムを崇拝しているバンドだと批判されてきた彼らが北朝鮮の地に降り立った時、いったい何が起こるのか。北朝鮮 meets ライバッハ。この化学反応は果たして成功するのか!?
「北の零年」 2005年
話題作でした。豊川悦司が出ているので観ました。
淡路島の稲田藩が徳島藩?ともめ、北海道に藩ごと移住することになるのですが、北海道の暮らしはきびしく、明治政府からのお達しは彼らをどん底に落とすものばかり。ストーリーの矛盾さもさることながらミスキャスト過ぎる!吉永小百合…化けて30才を下回る役。東映の超大作といえ誰か他の女優が演じられなかったのでしょうか。トヨエツはどうしてこんな孤高な役が似合うのでしょう。映画の中で彼がその後どうなったのかばかり気になりました。そのうち出てくるでしょう、なんて母子がのん気に言っていたのにむかつきました。

「キック・アス」 2010 アメリカ

クロエ・グレース・モレッツ Chloe Grace Moretz

「キッズオールライト」 2010

レズビアン夫婦の子どもたちは自分たちの精子提供者に会いに行く。それをきっかけにその男性が倦怠期を迎えた夫婦に割り込んでくる。でも、結局、つまりは浮気。重い映画を観た後だったので、一笑に終わった映画でした。

「キッチン」 1989年 製作国: 日本 監督: 森田芳光 原作: よしもとばなな 出演:川原亜矢子、松田ケイジ、橋爪功、浜美枝、中島陽典

幼い頃に両親を亡くし、祖母と2人暮らしをしていた少女・みかげはその祖母も亡くしてしまう。台所が好きな彼女は、いつしか孤独を紛らわすかのように冷蔵庫の脇で寝るようになっていた。そんなみかげの前に、ある日祖母の知り合いだったという青年・田辺雄一が現われ、自分の家に誘う。雄一のマンションに行ったみかげはそこで雄一の"母"と出会う。祖母の家が昔ながらの古い雰囲気であるなら、引っ越し先のマンションは最新型おしゃれなキッチン。料理を習うみかげは雄一母子に料理を振る舞うものの、その後マンションを出ます。みかげと雄一の恋愛は描かれていないのに、また同居をはじめて、すっとばし過ぎ?

ワープロが出始めの頃だったのか、連絡を取り合うのは家電。

「ひとり暮らしは料理が下手になる、チクショー」のセリフが印象的。主役のふたりの演技が大根過ぎる。川原亜矢子の背だと、調理台が股下、これじゃ調理しづらいね。

「キッチン〜3人のレシピ〜」 2009 韓国

年上のサンインと結婚して1年のモレは、日傘の店を営みながら甘い新婚生活を楽しんでいた。ある日、彼女は閉館している陶器展で、不思議な青年・ドゥレと出会う。隠れた部屋でいきなりラブシーン。

ただの三角関係の話。料理のシーンも多く、盛り付けきれいだけれど。

「キッチン・ストーリー」 スウェーデンで独身男性の台所行動パターン調査が行われることになって…。調査員たちは車の後ろに変なキャンピングカー(調査員寝泊りする)を付けてそれぞれ被験者のお宅へ。北欧の映画はいつもながら空がグレーで暗いのです。

「キツツキと雨」 2011 監督:沖田修一

小さな山村で林業を営む岸克彦(役所広司)、そこに映画撮影隊が やってきて、いつのまにかゾンビ役をやらされる。その様子がまんざらでもなく、笑いを誘う。そして気の弱い監督田辺幸一(小栗旬)は撮影隊からの逃亡を図って失敗。いつのまにかスタッフになっている岸。彼は数年前妻を亡くし、息子と暮らしているが、息子は職を転々とし落ち着かず。そんな関係を歯がゆく思う一方、若い監督とその父親の関係を思う岸。そして大物俳優山崎努がやってくるのだが、気弱な監督は幾分成長したのか彼に認められて。クランクアップの日、不都合な天気模様。そこには立派な成長した監督、スタッフ、村人一体となった人たち。言葉が聞き取りにくく、日本語字幕を見ながら鑑賞。

「きっと、うまくいく」 2009 インド 3 idiots 170分

評判高く映画館に。インド名門理系大学ICE、型破りな自由人のランチョー、機械よりも動物が大好きなファラン、神頼みの苦学生ラジューの学生時代、卒業と同時に行方不明になったランチョーをファラン、ラジュー、スナイパー(嫌われ優等生)が今探します。途中、引き続きお楽しみくださいと字幕が入り、インドでは二部制だったのでしょうか、それほどに長く、前半眠ってしまったzzzz…。インドではエンジニアが立身出世の職業であるのでしょう。成功するために勉強するのではない、優秀を目指せば成功は付いてくる、ランチョーのおことば。場面場面で、笑い声やら泣く人がいたけれど、私はそれほどでもなかったみたい。

「きっとここが帰る場所」 2012 イタリア/フランス/アイルランド 監督:パオロ・ソレンティーノ 主演:ショーン・ペン

元ロックスターシャイアンは怠惰に消防士の妻と暮らし、水を入れないプールではラケットのないスカッシュのようなゲームで精彩なく妻に負けている。30年来音信不通の父危篤の知らせにアメリカへ。飛行機は苦手なので船で。既に葬儀の場。父の遺志を引き継ぎ、ナチ隊員を追い、アメリカを旅する。普通ならサスペンスなのでしょうが、スローペースの旅。隊員の娘、それから妻を探しだし、やっと本人に。殺すのかと思いきや…。シャイアンの過去の歌が流れていて、観終わった後でもその歌が頭の中を巡ります。

「きっと忘れない」 1994
ハーヴァード大生卒論提出まで150日。ルームシェアする学生。優等生の主人公が卒論原稿を入れておいたPCデータが消え、草稿をコピーしようとしたところ転倒したはずみでボイラー室の溝へ。そこでであったホームレスとの付き合い。人間関係は中古車の保証書と同じというセリフは意味深。ただどうして彼が結婚して子どもが生まれ、すぐ彼らを捨てて家を出て行ったのかが不明でした。

「キナタイーマニラ・アンダーグラウンド」 フランス・フィリピン 2009 カンヌ国際映画祭2009年審査員賞

警察学校学生のペッピングは20才。妻は19才、既に赤ん坊がいる。最初、ワゴン車で役所での自分たちの結婚式にでかける。明るい雰囲気。(そこで私に睡魔がやってくる…。起きると、)暗い雰囲気、同じワゴン車でも夜中、男どもが赤い服の女性を踏みつけ郊外に移動している。そして女性を地下に引き吊り落とし、ベッピングはビールや卵を買いに行かされ、抜け出そうとするもまた連中の元に戻る。そしてメンバーが女性を殺しバラバラに。てきぱきと後片付けをし、帰途、死体を窓から投げたり、橋から川に落としたり。明け方、腹が減ったと、食事をする彼ら。麺、おまけに牛肉、なんて注文して。でも結局、吐く。ボスから「警察官の仕事だけでは稼ぎが少ないだろう。子供はいくつなんだ。」と質問されつつ、今日の日当を受け取る。生活苦から暗黒の道へとこのままいきそうだ。

「気になる関係」 2008 En plein coeur= In full heart

気になる関係って、誰と誰のこと?ひとりの女性にとどまれぬベン。少年ジミーを子分のように連れまわすのは父親の愛に恵まれなかったからか。押しが強いのでもてる。女の表情が一瞬で変わる。車泥棒を繰り返すベンに感情移入はできないけれど、最後は子どものように単純になるのね。

「きのう何食べた?」 2021年 120分 日本 原作:よしながふみ 監督:中江和仁 出演:西島秀俊、内野聖陽、山本耕史、磯村勇斗

テレビドラマで話題になっていたので視聴。内野聖陽が品を作っていて演技がうまいというのか・・・。芝居の中で悶々とする場面が多い。残念ながら料理がおいしそうに見えない。

「きのうの夜は」 1986年 製作国:アメリカ 原題:ABOUT LAST NIGHT... 監督:エドワード・ズウィック 出演:ロブ・ロウ、デミ・ムーア

制度や因習に従いたくないと考える若い男女二人(ロブ・ロウとデミ・ムーア)が、合意の上で自由恋愛に踏み切る。だが"結婚"ではない共同生活の中、二人の前には様々な障害が現れる。若者の結婚観に焦点を絞り込んだラブ・ロマンス。

33年前はこんなだった…、携帯電話はないし、セクハラは横行だし。でも男女の本質って変わってない。デミ・ムーアは整形に次ぐ整形で変わった。この頃はかわいい。

 

「樹の海」 2004年 製作国:日本 原題:JYUKAI THE SEA OF TREES BEHIND MT.FUJI 監督:瀧本智行 出演:萩原聖人、井川遥、池内博之、津田寛治

エピソード1――暴力団にハメられ樹海に遺棄された朝倉。一命を取り留めた彼は森を彷徨う中で、自殺しようとしている中年男・田中に出会う…。エピソード2――悪徳金融のタツヤは、夜逃げした顧客の北村今日子が自殺しようと入った樹海で足を怪我したと連絡を受け、現場へ助けに向かうが…。エピソード3――サラリーマンの山田は、探偵の三枝から樹海で自殺したという若い女と自分が一緒に写った写真を見せられるが…。エピソード4――映子は、かつてストーカー行為をした相手と再会するが、彼が何も覚えていないことにショックを受け、樹海へ向かう。

「ギフト」 2000 アメリカ THE GIF

人の運命を見抜く"超感覚(ギフト)"を持った女性が、その能力を使って、町で起こった失踪事件を解き明かしていくサスペンス・スリラー。「ダークマン」「シンプル・プラン」の鬼才・サム・ライミ監督が豪華出演陣で贈る衝撃作。ジョージア州にある小さな町。ここで占い師をして3人の子どもと細々と暮らしているアニー。ある日、この町で失踪事件が発生、失踪した娘の父親が不思議な霊感を持つアニーに協力を依頼して来るのだった……。

「希望の灯り」 2018年 製作国:ドイツ 原題:IN DEN GANGEN/IN THE AISLES 監督:トーマス・ステューバー 出演:フランツ・ロゴフスキ、ザンドラ・ヒュラー

旧東ドイツの巨大スーパーで働く人々の孤独やささやかな幸せを描く。スーパーで在庫管理係として働き始めた無口な青年クリスティアン。彼はお菓子担当の年上女性・マリオンの謎めいた魅力に惹かれ、なんとな休憩時間を一緒に過ごし、いい感じになるのだが、上司のブルーノは夫がいるし、そいつがどうしようもないやつだと助言。そのうちマリオンも冷たくなって、クリスティアンも昔の悪友に会いにいって。職場の人たちがとにかく優しい。特にブルーノがね。

「希望のかなた」 2017年 製作国:フィンランド 原題:TOIVON TUOLLA PUOLEN/THE OTHER SIDE OF HOPE  監督:アキ・カウリスマキ 出演:シェルワン・ハジ、サカリ・クオスマネン

内戦が激化する故郷・シリアを逃れたカーリドは、妹を捜してフィンランドのヘルシンキに流れ着く。ヨーロッパを悩ます難民危機のあおりか、カーリドもまた差別と暴力にさらされる。

外国人の流入を嫌がるフィンランド人がいるのと同様に、移民に優しい人もいるのが希望。この終わりは何をイメージしているのだろう。監督は日本びいきらしく、レストランが突然寿司レストランに変わる。わさびの量が半端ない。ネタがなくなり、ニシンの酢漬けを使おうとしたりはちゃめちゃ。

「希望の国」 2012 監督:園子温 日本/イギリス/台湾

東日本大震災から数年後、架空の長島県で酪農を営む父小野泰彦(夏八木勲)は、その妻(大谷直子)と息子夫婦と穏やかな毎日。ある日、巨大地震が発生し、長島第一原発が事故を起こす。そして半径20kmに避難区域が設定され、ギリギリで圏外となった小野家、隣家は強制退避を命じられる。泰彦は息子夫婦に若いからと避難を命じる。引っ越した嫁は妊娠がわかり、放射線ノイローゼになり、部屋の窓を厳重に閉め、さらに防護服を着る。外出時も徹底。そんな妻に最初は異議を唱えるものの、そのうち従う夫。そんな夫婦に近所は冷たい。ほどなく小野の家も待避命令、牛の殺処分が出て。父は息子にもっと遠くに移動するように助言。そして父は認知症の妻と…。遠くに移動しほっとする若夫婦。が、持参のガイガーカウンターは高い数値を示す。放射能に汚染された危険な状況の中、2組の夫婦は夫唱婦随、婦唱夫随し、生き方を共にしていく。夫婦のための物語を実感。

「君が嘘をついた」  フランス映画。監督、脚本家のラブストーリーなんだけれど、実体験、創作が入り乱れて???ヒロインがのぺーっとした顔で×。

「君が君で君だ」 2018年 製作国:日本 監督:松居大悟 出演:池松壮亮

 

「君がくれたグッドライフ」  2014年 製作国:ドイツ 原題:HIN UND WEG/TOUR DE FORCE 監督:クリスティアン・ツバート 出演:フロリアン・ダーヴィト・フィッツ、ユリア・コーシッツ

年に1度、仲間たちと自転車で旅をするハンネス、キキ夫妻。余命わずかと言い渡されたハンネスは、尊厳死の許されるベルギーへ向かうが、そうとは知らない友人たちの驚き、苦悩、そして受容。

「きみがぼくを見つけた日」 2009 THE TIME TRAVELER'S WIFE

意思に関係なく時空を旅するヘンリー。そしてトラベルしていた時に知り合った少女が大きくなった時、ヘンリーを見つける。幸せが続くように思えたが、新居に瀕死の重傷を負ったヘンリーがタイムトラベルし現れたり、妊娠中胎児はタイムトラベルし、流産が続いたり…。時空を飛べても未来を変えることはできない。そして車椅子生活を余儀なくされたヘンリー、タイムトラベラーにとって走れなくなることは生きていけないことを意味していました。そして、その後、まだ生きていた時のヘンリーが今の家族に会いに来れるのは救いなのでしょう。

「君と歩く世界」 2012 フランス/ベルギー 原題:DE ROUILLE ET D'OS/RUST AND BONE 監督:ジャック・オーディアール 主演:マリオン・コティヤール、マティアス・スーナールツ

事故で両脚を失ったシャチの調教師と粗暴なシングルファーザーの男のストーリー。マリンランドで働くシャチの調教師ステファニーは、ショーの最中に事故に巻き込まれて両脚を失います。絶望の中、かつてナイトクラブで助けてくれた男アリに連絡を取ります。特別扱いしないアリは「泳がないのか。」と声をかけます。無頓着に泳ぐアリに、「私も泳ぎたい。」と、言い出すまで時間はかからず。そして寝込むアリ。観ているほうはハラハラ。生きる希望を見つけ出すステファニー。お金のために賭けボクシングのボクサーに。見守るステファニー。やがて彼女は義足をつけます。元職場でのシャチとの会話がすてき。あることがきっかけでアリは姉の住まいを追い出され、息子を置いて出ていきます。どうにか身を立て、息子と久しぶりの面会。氷上のそり遊び。想定内の出来事。アリが目を離したすきに、息子は薄氷の穴から落ちて…、流れる先の氷を拳の骨が骨折するまで叩き、助け出します。ステファニーからの電話。「切らないでくれ。」唯一話すべき人がそこにいたことに感動します。

「きみに届く声」 2008
EXILEマキダイ主演映画。新米医師の奮闘記。それでもどうにもならないこにとはある。
「きみに読む物語」 若気の至りのように熱い恋に落ちる恋人たち。でも少女の親は貧しい彼との恋を引き裂いた。やがて7年後再会をはたし、すでに富豪のフィアンセのいる彼女はどちらを選ぶのか。一生涯同じ人を深く愛し続けることが困難だからこそ、この映画の人気はそのあたりにありそうな気がします。

「君のいないサマーデイズ」 2010 フランス Les Petits Mouchoirs=The small handkercheif 154分

夏のバカンスを毎年ボルドー近郊の貸別荘で過ごす男女12人の仲間たち。 夫婦もの、シングルとさまざま。どうしたらこんな組み合わせがあるのでしょうか、そのあたりは全く不明。シングルものはそれなりに自由に楽しんでいるものもいて。バカンス直前に仲間の1人リュドが交通事故に遭い、とりあえず命に別状はなさそう。病院に集まり、今年のバカンスはどうしようかと悩むが、バカンス1ヶ月を2週間に短縮し リュドの容体に変化があれば駆けつけるということで、恒例のバカンスへ。 出発直前、妻子がいるヴァンサンから、妻がいるのに好意を告白されたマックスはヴァンサンに襲われる恐怖から以前のように振舞えず。 そもそもマックスは自分の裕福さを鼻にかけ、ヒステリー持ちで、子どもに八つ当たりする。どこがよいのか。そんな夫マックスをどうにか御す妻。 マリーは自由奔放に性を楽しみ、かつての恋人リュドを思いやりつつ、現在の恋人が呼んでもいないのに別荘に押しかけ挙句の果てに彼女を振って去っていく。 恋人がいるのに11年間浮気を繰り返し、彼女に振られるエリック。 別れた恋人を忘れることができず、皆にアドバイスを求めるアントワーヌ。 どう終わるのかと思っていると、突然の訃報。ボルドーの友人は、「友人が入院していてよくもバカンスに来られたもんだ。」と。フランス人のバカンスが大切ということはわかるけれど、この映画の長さはいらない。

「きみの鳥はうたえる」 2018年 製作国:日本 監督:三宅唱 出演:柄本佑、石橋静河、染谷将太

函館郊外の書店で働く"僕"は、失業中の静雄と共同生活を送っていた。ある日、"僕"は同じ書店で働く佐知子と関係を持つ。すると彼女は、毎晩のように遊びに来るようになって。これがほろ苦い青春なのかな。

「君のためなら千回でも」 2007 アメリカ

アフガニスタン、男の子2人が凧を楽しんでいる。同じ敷地に住んでいるのだが、それが片方は召使いの子らしい。主従関係、民族別上下関係。召使いの子、ハッサンは主人の子アミールに常に尽くす。ハッサンは言う。「君のためなら千回でも。」。が、いじめられているハッサンを助けられずひがむアミールは彼を泥棒にしたて追い出す。後にソ連の侵攻。アメリカに逃亡するアミール親子。20数年後、アフガニスタンの恩人から便りがあり、ハッサンの死を知らされ、パキスタン、アフガニスタンへと向かう。そしてハッサンの死の経緯、一人息子(アミールがよく読み聞かせた物語の名が。)救出へ。そしてアミールが「君のためなら千回でも。」と言う。

「君の名は」 2016年 日本 監督:新海誠 声優:神木隆之介、上白石萌音

1000年ぶりという彗星の接近が1カ月後に迫ったある日、山深い田舎町に暮らす女子高生の宮水三葉は、自分が東京の男子高校生になった夢を見る。日頃から田舎の小さな町に窮屈し、都会に憧れを抱いていた三葉は、夢の中で都会を満喫する。一方、東京で暮らす男子高校生の立花瀧も、行ったこともない山奥の町で自分が女子高生になっている夢を見ていた。心と身体が入れ替わる現象が続き、互いの存在を知った瀧と三葉だったが、やがて彼らは意外な真実を知ることになる。

「君の名前で僕を呼んで」 2017年 原題:CALL ME BY YOUR NAME イタリア・フランス・ブラジル・アメリカ 原作:アンドレ・アシマン 脚本:ジェームズ・アイボリー 監督:ルカ・グァダニーノ 出演:アーミー・ハマー、ティモシー・シャラメ

1983年、夏、家族に連れられて北イタリアの避暑地にやって来た17歳のエリオは、大学教授の父が招いた24歳の大学院生オリヴァーと出会う。一緒に泳いだり、自転車で街を散策したり、本を読んだり音楽を聴いたりして過ごすうちに、エリオはオリヴァーに特別な思いを抱くようになっていく。ふたりはやがて激しい恋に落ちるが、夏の終わりとともにオリヴァーが去る。

北イタリアの避暑地の風光明媚なこと。果樹の実り、川で捕れた大きな魚、レンガ造りの街並み、そんな中でふたりの恋は育まれる。止めようとするも止まらない。純粋な感情。理解ある両親がいてエリオは幸せ。

「君の涙ドナウに流れ」 2006 ハンガリー

1956年、水球の試合で始まる。見ているうちに審判がソ連チームに有利に判断している。そして、秘密警察が幅を利かせ、ソ連軍が駐留している様子。水球でオリンピック出場予定の主人公は自国の独立を求める女性に恋をする。運動を取るか、オリンピックを取るか。その自由がどれほど重要か、祖国愛について考えさせられる。

「きみはいい子」 2014年 製作国: 日本 監督:呉美保 原作:中脇初枝 出演:高良健吾、尾野真千子、池脇千鶴、富田靖子

岡野は小学校の新米教師。彼が何かやってくれるのかというと違う。真面目だけれど先生としてはまだまだ未熟で、生徒にもその親たちにもなめられている。ネグレクトに会っている子を送って行くところなんて、こんなこと言ったら、あとでその子はどんな目に会うのか想像できないのと

思ってしまうのだけれど、それはミスキャストなのか高良君だから許せてしまう。暗い問題ながらも光射す方向にもっていってるから救われるけれど。今日の宿題「家族の誰かに抱かれてきてください。」ここは子役の子どもたちがそのまま演技でないような素の雰囲気。

尾野真千子母子を見ていると、親が子どもに怒るってとめどなくできるんだな、子役の子は小さいながらひたすら怯える演技を毎回毎回よくできたな。

「君への誓い」 2012 アメリカ THE VOW 監督:マイケル・スーシー で主演:レイチェル・マクアダムス、チャニング・テイタム

新婚生活をスタートさせたばかりのレオとペイジ。自動車事故で、ペイジはレオと出会って以降の記憶を失います。現在とは違う根っからのセレブ系に戻ってしまったペイジ。さらには婚約破棄したジェレミーとは別れた記憶がなく彼を見つめます。レオは、2人の出会いからやり直し、再びペイジを振り向かせようと奮闘するのですが。 実話とのこと。レオは、若きキアヌ・リーブスのよう。

「君を想って海をゆく」 2009 フランス

純愛映画。イラクから4000キロ3ヶ月歩いてフランス、カレーにたどり着いた17才のビレル。後は船に乗ってロンドンにいる恋人ミナに明日会えると思っていた。が、この海峡を渡るのがいちばんの難関だった。500ユーロを支払いトラックで密入国しようとするも失敗。それならと泳いで渡ろうとスイムスクールでクロールを習い始める。一方、今離婚しようとしている夫婦。男は水泳コーチ。こんなにそばにいるのに愛を伝えられない。また一方、エセ善人。いったん警察沙汰になると保身になる。結局、したたかなのは女性か。エンドは、ビレルが憧れていたマンチェスター・ユナイテッドの勝利のガッツポーズでぶちっと。

「キムチ〜不朽の名作」  2012 韓国

韓国のソウルフード"キムチ"を題材にしたTVドラマ。名家の味を守り続けるべく伝統料理に携わる3世代ヒロインの人生模様を通し、逆境に屈しない彼女たちの逞しさを綴る。主演は『王の女』のパク・ソニョン。

「逆転裁判」 2011 監督:三池崇史

熱血漢の新人弁護士成宮寛貴が天才検事斎藤工を無実に導いていきます。大人気ゲームの映画化というけれど最後までがんばって観ました。ゲームが苦手だからだめなのかな。

「キャタピラー」 2010

戦争中の話らしいと聞いていました。美しい棚田の広がる田園風景、茅葺の家々。四肢を失って帰ってきた夫は軍神と敬われ、その記事と勲章を寝床から見て、食べて寝る生活。誰のためにそんな体になったのか、軍神を世話することがお国のためなのか。妻は強くなっていきます。エンディングの歌が、原発事故に揺れる今(2011年4月)にあまりにもぴったりで、今はまるで戦時中かのような錯覚を覚えました。

-------------------------------

死んだ女の子 作詞 : ナジム・ヒクメット・中本信幸 歌 : 元ちとせ 

 

あけてちょうだい たたくのはあたし

あっちの戸 こっちの戸 あたしはたたくの

こわがらないで 見えないあたしを

だれにも見えない死んだ女の子を

 

あたしは死んだの あのヒロシマで

あのヒロシマで 夏の朝に

あのときも七つ いまでも七つ

死んだ子はけっして大きくならないの

 

炎がのんだの あたしの髪の毛を

あたしの両手を あたしのひとみを

あたしのからだはひとつかみの灰

冷たい風にさらわれていった灰

 

あなたにお願い だけどあたしは

パンもお米もなにもいらないの

あまいあめ玉もしゃぶれないの

紙きれみたいにもえたあたしは

 

戸をたたくのはあたしあたし

平和な世界に どうかしてちょうだい

炎が子どもを焼かないように

あまいあめ玉がしゃぶれるように

炎が子どもを焼かないように

あまいあめ玉がしゃぶれるように

-------------------------------

反戦映画です。ジェンダーの抱える問題もあり、自由が束縛されている時、弱いものが虐げられます。

(ここからネタバレ)最初のシーン、燃え盛る火の中、女性たちが逃げまどい、軍服姿の男たちが追いかけます。それが何なのか。戦争前のシーン、夫から「石女(ウマズメ)、役立たず」と暴力を振るわれる。夫があんなふうになって家に戻り、夫の妹は「妻を実家に帰さなくてよかった。」とホッする。夫帰還祝賀の会、村人全員が「バンザイ」を繰り返す。何がバンザイなのだろうか。食欲旺盛な夫は妻の食事の分までもたいらげる。そして、口で書いた文字は「やりたい」。生々しい。食べて寝るだけの軍神さま(夫)を、妻は自分の編んだ篭に入れリヤカーに乗せ、農作業に連れていく(引き回す)。村人たちは敬礼し、神と崇め奉る。夫のおねだり。そして夫の外出拒否。そんな時、妻は、勲章を自分のブラウスに付け、意気軒昂に村に出る。妻の愛はどこまでほんものなのか。一生連れ沿わなければならない。そして終戦を迎え、狂人のふりをしている村人(くまささん)と「バンザイ」をする。皇国のためではなく、本来の自我が打ち勝った瞬間。そして夫は肩の力だけで自宅前の池まで這って、池に映る顔を見つめる。それがキャタピラーのよう。最初のシーンは、顔のケロイドからして、戦地で夫のしたことだったのだろう。

「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」 2002年 製作国: アメリカ 原題: CATCH ME IF YOU CAN 監督:スティーブン・スピルバーグ 出演:トム・ハンクス、 レオナルド・ディカプリオ

高校生のフランク・W・アバグネイルは尊敬する父が母と離婚すると聞き、ショックで衝動的に家を飛び出してしまう。そして、生活のため偽造小切手の詐欺を始めるようになる。最初はなかなかうまくいかなかったが、大手航空会社のパイロットに成りすますと誰もがもののみごとに騙された。これに味をしめたフランクは小切手の偽造を繰り返し巨額の資金を手に入れる。一方、巨額小切手偽造詐欺事件を捜査していたFBI捜査官カール・ハンラティは、徐々に犯人に迫っていく。

ありそうもない話ですが、引きこまれます。

「キャプテン・ウルフ」 2005年 アメリカ the PACIFIER by Disney
海軍特殊部隊隊長がある家庭の留守宅の警備をすることになるのですが、早々にベビーシッターは手の焼ける子どもたちに嫌気が差し逃げ出し、彼は育児の役目まですることに…。軍隊式規律で子どもたちを躾けていきます。子どもを使う映画はそれだけで魅力あるものになりますが、それ止まりというところ。北朝鮮の工作員が登場するのですが、彼らはカンフーで立ち向かってくるし、ハングルしゃべっていたかな?中国語だったのでは?そのあたりの手抜きが気になりました。

「キャプテン・フィリップス」 2013 アメリカ 原題:CAPTAIN PHILLIPS 主演:トム・ハンクス

2009年にソマリア海域で起こった貨物船人質事件を元にしたサスペンス。乗組員の解放を条件に、自らが拘束されることを選んだ船長と、ソマリア人海賊との命懸けの攻防。 ハラハラドキドキして飽きさせません。巨大な貨物船が、おんぼろのボートごときに乗っ取られてしまうなんて。

「ギャルソン!」1983年 フランス GARCON!

パリの、とある大きなレストラン、20年前に妻と別れ今は海辺に遊園地を造るのが夢のギャルソン、アレックスの女たらしぶり。イブ・モンタンが演じます。追いかけて追いかけて若い女の子を口説きます。女性たちも二股かけながら楽しくやっています。で、アレックスは振られ、それでもめげずに相変わらず仲間たちと陽気に暮らしてます。死ぬまでその繰り返しなのでしょう。

「休暇」 2007

大好きな俳優ばかりでていたので。最初田舎を走る列車の姿。そして西島秀俊の個室。刑務所?死刑囚のよう。刑務官小林薫。見合いをして子連れの女性(大塚寧々)と結婚するらしい。死刑囚がどうして刑を犯したのか説明もなく、本人淡々と日々を送る。そして刑の執行命令。担当者、特にきつい役には1週間の休暇が与えられる。彼の死刑執行を利用したわけではないけれど、これから新しい家族と人生を切り開いていこうという刑務官の意気込みを感じた。「ダンサーインザダーク」を思い出す。 

「宮廷ゴヤは見た」 2006 Goya's Ghost 監督:ミロス・フォアマン

スペインの天才画家ゴヤが宮廷画家として活躍した時代、ゴヤは2枚の肖像画ロレンソ神父と裕福な承認の娘イネス(ナタリー・ポートマン)を描いていた。そして、異端審問に呼ばれるイネス、父親はゴヤに教会に掛け合うように相談。ゴヤが頼んだのはロレンソ神父であった。イネスを見舞うロレンソであったが、彼は助けるどころか欲に溺れ、結局は、国外に逃亡。そして15年後、ポレオンが攻め入り、異端審問で投獄されていた人たちは釈放。イネスも出所するが、かつての家では既に家族が亡くなり、投獄中に産んだ娘の行方を追う。時を同じくして、フランスに逃れたロレンソ神父が凱旋帰国。イネスは娘の父であるロレンソを信じきっている。その後、フランス革命、イギリス軍が攻め入り、ロレンソ一家はまた逃げるのだが、捕らえられ、処刑。その亡骸に寄り添うイネス。その一組の男女の歴史を見てきたのがゴヤというお話でした。

「キャメロット」 1967 219分

アーサー王とグィネヴィア王妃と、王の家臣フランス人ランスロット・デュ・ラック卿の三角関係ミュージカル・コメディ。 グィネヴィア王妃はヴァネッサ・レッドグレーヴで若く、正統派の美人。この小悪魔的役柄には正統派過ぎる見かけ。男を手玉に取るプレイガール。結局、修道院尼に。ところどころ事実に基づいているのか。拷問のように長い贅沢な映画。

「ギャルソン!」 1983年 製作国:フランス 原題:GARCON!

パリの、とある大きなレストランを舞台に、20年前に妻と別れ今は海辺に遊園地を造るのが夢のギャルソン、アレックスの平凡ながらも楽しい生活を愉快に描いた作品。なんといってもY・モンタンのギャルソンぶりが格好良い。

「キャロル」 2015年 製作国: アメリカ 原作:パトリシア・ハイスミス 原題: CAROL 監督:トッド・ヘインズ 出演:ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラ

1952年、ニューヨーク。クリスマスで賑わう高級百貨店のおもちゃ売り場に娘のプレゼントを買いに来たキャロルと店員・テレーズは、惹かれ合います。この時代であればセンセーショナルを引き起こした話題。裕福なキャロルは離婚を願いますが、娘を手放さなければならず苦悩。カメラに興味を持つテレーズに高価なカメラを買ってあげたり、年上、金持なので面倒をみるような位置関係。別れを経て、キャロルはテレーズを誘います。やっぱりハッピーエンはいいです。

「ギャンブラー」 1971年 製作国:アメリカ 原題:McCABE & MRS.MILLER 監督: ロバート・アルトマン 出演:ウォーレン・ベイティ、ジュリー・クリスティ

時代は19世紀から20世紀に変わろうとしていた。ワシントン州とカナダの国境近くにプレスビテリアン・チャーチという町があった。この町の名物はミスター・エリオットが建てた71フィートの教会と、腹黒いアイルランド人パトリック・シーハンが経営するインチキ酒場。採掘量も最低の亜鉛鉱山と今にもぶっ倒れそうな掘ったて小屋が並ぶこの町は不景気で、あぶれ者、脱落者の吹きだまりだった。そんな町に、ある日ジョン・マッケイブが流れてきた。マッケイブは三流のトランプ賭博師だが、ギャンブル好きの鉱夫たちを言葉たくみにシーハンの酒場に誘い込んでは金を巻き上げ、とうとうプレスビテリアン・チャーチに賭博場を建ててしまう。

「俺たちに明日はない」ボニー&クライドのまねっこみたいな…作品。とはいえ主人公の二人は雰囲気がある。

「キューティー&ボクサー」 2013年製作/アメリカ/作品時間82分 監督・撮影・製作:ザッカリー・ハイザーリング 出演:篠原有司男、篠原乃り子

日本で初めてモヒカン刈りにした男"として知られ、1960年には日本の前衛芸術グループ「ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ」を結成、のちに絵具を含ませたボクシンググローブで壁に貼った紙をボカスカ叩く「ボクシング・ペインティング」で一躍有名人となり、故・岡本太郎氏が生前その活動を「ひたむきなベラボウさ」と激賞した現代芸術家・篠原有司男、通称ギュウちゃんと彼の妻・乃り子。映画『キューティー&ボクサー』は、ニューヨーク在住40年に渡るふたりの愛と闘いを記録した珠玉のドキュメンタリー。ふたりの波乱に満ちた結婚生活をありのままに綴るきわめてパーソナルな内容ながら、普遍的なラブストーリーとして絶賛評を集め、世界各国でスマッシュヒットを記録した。

夫妻に魅了されたザッカリー・ハインザーリング監督は、4年の歳月をかけて密着取材しドキュメンタリー映画を完成させます。映画公開時~アカデミー賞授賞式までの間、多数の情報番組に出演も果たした夫妻に対する視聴者の反応はとにかく「カッコいい!」「スゲェ! 」。夫妻の生き様に共鳴する人々が続出します。波乱に満ちた結婚生活を赤裸々に追い、生々しく刺激的ながらも、普遍的な夫婦愛を感じさせる、とにかく「カッコいい」その佇まいに観客も完全ノックアウト。世界を舞台に活躍するサキソフォン奏者、清水靖晃が音楽を担当しているところも作品の魅力です。

「凶悪」 2013年 製作国:日本 監督:白石和彌 出演:山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー、池脇千鶴

ある日、スクープ雑誌『明潮24』に死刑囚の須藤純次から手紙が届く。それは、判決を受けた事件の他に、彼が関わった誰も知らない3つの殺人事件について告白するものだった。須藤曰く、彼が"先生"と呼ぶ首謀者の男が娑婆でのうのうと生きていることが許せず、雑誌で取り上げて追い詰めてほしいというのだった。最初は半信半疑だった記者の藤井修一だったが、事件にのめり込み、彼の家庭は崩壊寸前。裁判では、須藤は裁判を引き延ばすために藤井を利用したという言葉も出て。ピエール瀧、リリー・フランキーの残忍さが特筆ものですが、そのリリーに「俺をころしたいといちばん思っているのは君。」と言われてしまう藤井というのがオチか。藤井の上司の編集長、「岸辺の旅」にも出ていた村岡希美さんとのこと。

「教誨師」 2018年 製作国:日本 監督:佐向大 出演:大杉漣

2018年2月に急逝した俳優・大杉漣の最後の主演作にして初プロデュース作で、6人の死刑囚と対話する教誨師の男を主人公に描いた人間ドラマ。受刑者の道徳心の育成や心の救済につとめ、彼らが改心できるよう導く教誨師。死刑囚専門の教誨師である牧師・佐伯は、独房で孤独に過ごす死刑囚にとって良き理解者であり、格好の話し相手だ。佐伯は彼らに寄り添いながらも、自分の言葉が本当に届いているのか、そして死刑囚が心安らかに死ねるよう導くのは正しいことなのか苦悩していた。そんな葛藤を通し、佐伯もまた自らの忘れたい過去と向き合うことになる。死刑囚役に光石研、烏丸せつこ、古舘寛治。

烏丸せつこ、演技力があるのかないのかわからない。

「今日、キミに会えたら」 2011 アメリカ Like Crazy 出演:アントン・イェルチン、フェリシティ・ジョーンズ、ジェニファー・ローレンス

サンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞。出会ってすぐに恋に落ちた大学生のジェイコブとイギリス人留学生のアンナ。アンナはビザが切れてもアメリカにとどまり、イギリスへ帰国したもののアメリカに入国できず。そうして二人の遠距離恋愛が始まり、働きながらそれぞれ暮らし、それぞれ恋人を持ち、時々連絡を取り合う。発作的にジェイコブに会いたくなり、彼をイギリスによぶアンナ。そして結婚。その後も別々に暮らして、やっとアンナはアメリカ入国が許されます。勝手にやってよ、という感じ。

「今日子と修一の場合」  2013 日本 監督:奥田瑛二 主演:安藤サクラ、 柄本佑

同居する男に身も心も搾り取られる日々を送る今日子と、母を守るために事件を起こした修一。時の流れの間に、東日本大震災が組み込まれ、けじめをつけるようにふたりはふるさと南三陸を訪ねます。ふたりの接点はほぼなく、訪ねた際に、同じラーメン屋で食事をして、坂道をすれ違うという程度。

「教授のおかしな妄想殺人」 2015年 製作国:アメリカ 原題:IRRATIONAL MAN 監督:ウディ・アレン 出演:ホアキン・フェニックス、エマ・ストーン

ウディ・アレン監督が、生きる意味を探して奇妙に擦れ違い続ける中年大学教授と女子大生の運命を描くダークコメディ。並外れた変人と評判の哲学科教授・エイブは、生きる意味を失っていて生徒の前でもロシアンルーレットを試す。ある日、立ち寄ったダイナーで悪徳判事の噂を聞きつけ、彼の死を願うだけでなく、殺人を成し遂げることに生きることの意味を見出し、遂に実行。自分勝手な中年男をテーマにするのはやはりこの監督ならでは。

「共謀者」 2012 韓国 原題:TRAFFIKERS 監督:キム・ホンソン 出演はイム・チャンジョン、チェ・ダニエル、オ・ダルス

ストーリーわからずに観ます。この人が主役?でも悪いことをしようとしている?似てる人が多い。臓器移植をする医者とチンピラ。主役の元カノと車椅子の女性。

そうこうするうちに、臓器密売組織の絡んだ話と気付きます。それも、韓国から中国行きの旅客船の中で、生贄から臓器を取り出し、いらないものは海へ捨てられますから。

とはいえ、前回は、生贄が逃げ出し、甲板で大立ち回りをして、兄貴と海中へドボン。今回は…その兄貴のいい人がターゲットにされており、ひそかに隠居(医者)に殺すふりをするよう頼んでいたり、善人だと思っていた人が組織の元締めだったり、元カノの父親の移植手術は嘘だったり、驚きの連続です。

そこまでストーリー凝らなくてもね。

「巨人と玩具」 1958 監督: 増村保造 原作: 開高健 出演: 川口浩、野添ひとみ、高松英郎、小野道子

貧しい少女がスターにのぼる話。お菓子メーカーのCMガールだから虫歯ありの設定だったのか。衣装がキュート。CMでは宇宙服を着ている。不適切な表現があります、という但し書き通り、土人を従えての踊りあり。

「清須会議」 監督:三谷幸喜 出演:役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市、妻夫木聡、でんでん、浅野忠信、寺島進、松山ケンイチ、伊勢谷友介、鈴木京香、中谷美紀、剛力彩芽

天正10年(1582年)、本能寺の変。一代の英雄・織田信長が死んだ。柴田勝家と羽柴秀吉が後見に名乗りを上げる。

作り過ぎた感。大泉洋は役所広司相手に主役にはなれず。2018年WOWOWで鑑賞。

「去年マリエンバートで」 1961年製作/94分/G/フランス・イタリア合作 原題:L'annee derniere a Marienbad 監督:アラン・レネ 脚本:アラン・ロブ=グリエ 出演:デルフィーヌ・セイリグ、ジョルジョ・アルベルタッツィ

フランスの名匠アラン・レネが1961年に手がけ、同年の第22回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した一作。戦後世界文学にムーブメントを巻き起こした文学運動ヌーボーロマンの旗手アラン・ロブ=グリエが執筆した脚本で、ヌーベルバーグ左岸派の代表格とされるレネがメガホンをとるという奇跡的なコラボレーションが実現し、「映画史上最も難解な映画」とも称される一作だが、後の映画作家たちにも多大な影響を与えたとも言われている。時代も国籍も不明なバロック調の宮殿のようなホテルに宿泊し、社交に興じる客たち。その中に女Aと男X、男Mの3人がいた。MとAは夫婦だが、XはAに対し、1年前に会い、愛し合ったと語りかける。Aは否定するが、Xは1年後に駆け落ちする約束もしたという。Xの話は真実か、それとも……。ヒロインのデルフィーヌ・セイリグが劇中で着用しているドレス数点を、晩年のココ・シャネルが自らデザインした。2018年、シャネルのサポートによって完全修復が施され、同年のベネチア国際映画祭でプレミア上映。日本では19年10月「4K デジタル・リマスター版」としてリバイバル公開。

あー、またフランス映画の訳のわからない映画…。女はふたりの男共に親しくない関係のvousを使う。ひたすらファッションを楽しむことにする。

「キラー・インサイド・ミー」 2010

精神を病んだ保安官の連続殺人事件。なぜ彼がもてるのか。女優は、ケイト・ハドソン、ジェシカ・アルバ。ケイト・ハドソン、黒いウェイビーヘアだと、彼女と気付かず。

「嫌われ松子の一生」 2006 130分
こういっては何だが、最盛期を過ぎた女優の映画を観るのは好きではなかったのですが、つまらない邦画ばかり見続けていたので、話題にもなったしということで鑑賞。
松子の人生を「つまらない人生だった。」と言う兄(香川照之)。ほんとにそうだったんだろうかと思う甥(瑛太)。そこで松子の一生の回想が始まる。父親の愛情を望んだのに彼が可愛がるのは病身の妹。と、そこから愛情欠如状態が後々の人生に影響を及ぼす。父親から認められたくてなった高校教師を首になり、作家志望の男と同棲、トルコ嬢に。そして殺人。出所。ずっと誰かの愛を求め、求め…。
時々ミュージカル調。AIや土屋アンナ、サプライズがあったりして。中途半端な娯楽作品?

2014年再鑑賞。

「ギリシャに消えた嘘」 2014年 製作国: イギリス/フランス/アメリカ 原題: The Two Faces of January 監督:ホセイン・アミニ  原作:パトリシア・ハイスミス 出演:ヴィゴ・モーテンセン、キルスティン・ダンスト、オスカー・アイザック

詐欺師とその美貌の妻、図らずも彼らの犯罪に加担した青年の逃避行。青年がなぜこの夫婦に張りつくのか不明。

「キリマンジャロの雪」 2011 フランス Les neiges du Kilimandjaro

マルセイユ、くじ引きが行われている。当てられた人は浮かない顔、解雇される人々のよう。組合長ミシェルも自ら選ばれる。海で孫と戯れるミシェルは優しい。そんな中、子どもたちは両親にアフリカ旅行チケットとお金をプレゼントする。そして、ミシェルの家に強盗が…。ミシェルは偶然、犯人を知る。彼が解雇した一人クリストフで、彼は育児放棄した母に代わり弟ふたりを育てていた。憎憎しいクリストフであるが、面会した彼から、「3週間だけ勤めていた俺でも、解雇の方法は、金のありそうなやつ、解雇手当のもらえるやつから解雇すべきだった。」と聞き、彼の弟たちのところへ。既に、ミシェルの妻マリー=クレールは彼らの世話をしていて、ミシェルの同意をもらえるのを確信していたから何も言わずに彼らを引き取るつもりと家に連れて帰ろうとしていて。その子どもたちのかわいいこと。子どもたちは反対するが、同じく強盗に遭遇した妹夫婦たちは受け入れるのですよね。社会派だけれど夫婦・家族の愛情たっぷりの映画です。辛いマリー=クレールが、30年ぶりにバーの椅子に座り込む…。飲み物のオーダーを取りに来るバーマンがかっこいい。「元気のでるものを。」と言われ、「悩み事は何ですか。悩み事によってそれぞれ。失恋?年頃からいって体型?失恋には○○……。」「人生よ。」「それなら○○。」そしてそれを飲んで、またお替りして。お替りはバーマンのためだったか。その味が特有の痛手を癒すのです。タイトル「キリマンジャロの雪」は劇中流れてくる1966年にヒットしたシャンソン。同じく劇中流れるメロディは、平原綾香が歌っているものでタイトル知らず(最後にグッバイと言っている歌)。プロットはビクトル・ユゴーの長編詩『哀れな人々』から。

「キリングゲーム」 2013 アメリカ 原題:KILLING SEASON 出演:ロバート・デ・ニーロ、ジョン・トラヴォルタ 監督:マーク・スティーヴン・ジョンソン

アメリカとNATOによるボスニア紛争への軍事介入に参加した元米軍兵士のベンジャミン・フォードはアパラチア山脈の奥地で隠遁生活中。彼は車の故障で立ち往生していた時に出会った東欧訛りの男性エミール・コヴァチに車を直してもらい、自分の山小屋に招き入ます。翌朝、コヴァチと一緒に鹿狩りへと出かけますが、そこからコヴァチによる復讐劇がはじまります。拷問、立場逆転、また拷問、残酷です。ひたすら告白を求めるコヴァチ、口を開こうとしないベンジャミン。最後は昔話をします。久しぶりのトラボルタ、一時太っていたけれど、きりりとストーカーの怖さがあります。

「キリング・フィールド」 1984 イギリス THE KILLING FIELDS 147分 原作:S・ジャンバーグ

70年代、クメール・ルージュによる内乱渦巻くカンボジア、アメリカ人記者シドニーと現地人助手プランのノンフィクションニューヨークタイムズ記者シドニーが、現地の記者と戦禍の中をかいくぐり危険な現場へと向かう。ある時はプランの機転で殺戮の場所から逃れます。フランス大使館に外国人たちが逃れますが、同様にプランも。が、カンボジア人は退去命令が出て、急遽、プランにイギリスのパスポートを偽造しようとしますが、写真がない。やっと見つけたフィルム、現像液で作成…。が、時間が経てば写真の画像は消え…。プラ。ンはしかたなく出ていきます。無事に本国に帰ったシドニー、プランの無事を信じ、探します。その後、プランは?大勢の強制労働者に交じって働いています。クメールルージュ軍の無法ぶり。そして脱出。たくさんの死体の転がる沼地を抜け、倒れているところをクメールルージュ数人に助けられます。国のためにクメールルージュに参加した人もいたわけで。ひたすら文化人であることを隠し、子守りとして生き延びるプラン。その子を託され、また脱出。途中、地雷を踏んだ人民に抱っこされていた子は死に、プランは弔います。岸壁をよじ登り、やっと赤十字のある村へ到達。その頃、シドニーは報道賞を受賞していたものの、仲間からは自分のためにプランを見捨てたと揶揄され、否定できずに。そしてプラン生還の知らせ。シドニーは現地に向かいます。抱き合う2人。謝るシドニー。謝ることなんて何もない、とプラン。本当の話であるだけに感動ものです。助手役のハイン・S・ニョールは1984年 アカデミー賞 【助演男優賞】 を受賞。イギリスで作られただけに、ビートルズの音楽がカンボジア、アメリカでかかっています。

「麒麟の翼」 2011

ある日、日本橋の翼のある麒麟像の下で男性の刺殺体が発見される。被害者である青柳武明は死の直前、腹部を刺されながら8分間も歩き続け、縁もゆかりもない日本橋までやって来るという不可解な行動をとっていた。一方、容疑者には、青柳のバッグを持って現場から逃走中に車に轢かれて意識不明に陥った若者・八島冬樹が浮上。恋人・中原香織が懸命に無実を訴えるも、事件は八島の犯行としてあっけなく解決するかに思われた。そんな中、日本橋署の刑事・加賀恭一郎は相棒の松宮脩平とともに独自の捜査を進めていく。

犯人っぽい人がたくさん。加賀恭一郎に間違いはない。こんな立派な父親がいるのかろうか、という父親像が示されます。数学の教師(劇団ひとり)に対して、「数学は最初に公式を間違って覚えてしまうとどうしようもないものです。」という加賀刑事の言葉がヒント。新垣結衣が「冬樹さん(三浦貴大)の疑いを晴らしてくれてありがとうございました。」と言うけれど、けが人を放ってカバンを盗むのは犯罪だと思う。

「KILL BILL」 2003年 アメリカ 監督Quentin Tarantino
最初に、亡き深作欣司映画監督に捧ぐ、とありました。アメリカ人が見て、日本の雰囲気を味わえるエンターテイメントを作ったのでしょうか。ユマ・サーマンが多少日本語を話し、千葉真一(Chiba Sonny)が中途半端な英語を使い、ルーシー・リューは白い振袖で刀を振り回します。流れる血しぶきが噴水の如し。そういえば、深作欣司監督の「仁義無き戦い」も血みどろの映画でした。タランティーノはそれらから影響を受け、映画を捧げたのかしら。迫力から言えば「仁義無き戦い」のほうが上。こちらは安心して見られるような香港映画に近いもの。日本人からしてみるともっと、使うべきところはもっと多くの日本人を使ってほしかったな。舞台が日本なのですから。これじゃ、こけた「SAYURI」と同じ…。vol.2ではユマ・サーマンも着物を着て日本人にうまく化けたとのこと。その姿、テレビで見た時、どうみても化けてないよ〜、でした。

「疑惑のチャンピオン」 2015年 製作国:イギリス 原題:THE PROGRAM 監督:スティーヴン・フリアーズ 出演:ベン・フォスター

ドーピングの疑いによりその地位を失った自転車レースの絶対王者、ランス・アームストロングの栄光と転落の全貌を描く実話ドラマ。勝利への野心に満ち溢れるアームストロングは重度のがんに冒され、脳にも転移していると医師に申告されてしまう。病に打ち勝ち、勝者になるためチーム全体、薬漬けになっていきます。まるでドキュメンタリーを観ているかのよう。

銀色のシーズン「銀色のシーズン」 2008
公開3日目にして見てきました。制作費かかっています。すたれる桃山町の町興しはウェディング。その1号にやってきた田中麗奈、町の鼻つまみ者瑛太と玉山鉄二と青木崇高。男の友情、いたずらっ子ぶりがいいです。ヒロインはミスキャスト…。賭けスキーのシーンにくぎ付け。
「キンキー・ブーツ」 2005 イギリス
ノースサンプトンという田舎の靴工場。父親の急逝で後を継いだ息子。たいへんな経営難の危機的状況に彼がやることは。女装が趣味?性倒錯症?のローラが偏見を持った、でもどことなく憎めない工場従業員たちに人間として認められていくのにほろり。靴を見ると、その人がどんな人かわかると。「ピカピカだけれど退屈ね。」なるほど。

「キング・オブ・コメディ」 1983年 製作国:アメリカ 原題:THE KING OF COMEDY 監督:マーティン・スコセッシ 出演:ロバート・デ・ニーロ、ジェリー・ルイス

スターを夢見るコメディアンの卵デ・ニーロが人気コメディアンのルイスを誘拐、彼の命をタテにして一晩だけのTV出演を強要する。「タクシードライバー」のスコセッシ=デ・ニーロコンビで、願望実現のために常軌を逸する男と現代社会に息づくささやかな狂気をリアルに描いた作品。

「銀魂2 掟は破るためにこそある」 2018年製作 日本 監督:福田雄一 出演:小栗旬、菅田将暉、橋本環奈、柳楽優弥、三浦春馬、吉沢亮

万事屋を営む坂田銀時、志村新八、神楽の3人は金欠で家賃すら払えない状態になっていた。その状況を打破するために3人はアルバイトをすることを決断するが、バイトに行った先々でどういうわけか"天下の将軍様"と出くわすことになってしまう。そのころ、幕府の特殊警察である真選組では内部での争いが勃発し、過去最大の危機に直面していた。

2020年11月三浦春馬くんがでているのでwowowから視聴。コミックからの映画化。イケメン揃えている、というか私の好きな俳優ばかり。三浦春馬は新キャストだけれど、主役は小栗旬だけれど、ほぼ三浦春馬が主役に思える。(; ;)ホロホロ 見た目Gacktっぽい。

「禁断の向こうへ イラン人の秘密」 2017年製作/イラン/作品時間52分 監督:ジャックス・デュボア

イスラムの戒律が敷かれるイランで、宗教警察の厳しい監視を避けながら、禁止されているはずの"自由"で"欧米風"の暮らしを満喫している人々がいる。夜、秘かに開かれるパーティーに集い、アメリカの音楽やマリファナを破れたジーンズ姿で楽しむ若い男女。密造酒ビジネスに手を染めるカップル。隠れた美容室の重い扉を開くと、派手なメイクや衣装でオシャレを競う主婦たちの姿が…。当局に捕まるリスクを冒しても"戒を破る"庶民の実情を、フランスの取材班が潜入取材した。

厳格な宗教国家、極端な反米国家のイメージも強いイランですが、若者や女性を中心に欧米的価値観にも近い個人の自由や政治の民主化を求める人々も多く存在しています。現在のイランでは、女性がヒジャブなどを着用せずに公共の場所に出ることは法律で禁じられていますが、Facebookの「My Stealthy Freedom」(わたしの隠れた自由)https://www.facebook.com/StealthyFreedom/では、警察に見られる恐れのない場所でヒジャブを外し、個人的な抗議活動を行う多くの女性たちを紹介しています。こうした若者や女性たちの行動に対し、穏健派ロウハニ大統領は、個人の自由について比較的寛容な立場といわれています。しかし、ロウハニ政権が力を失い、保守強硬派が再び台頭すれば、そうした自由や民主化を求める声も封じ込まれてしまいます。日本は友好国の立場から、多彩な文化交流を通して自由と民主を尊重するイラン社会の風潮づくりを支援していく必要があるのではないでしょうか。

「銀の匙 Silver Spoon」 201 日本 主演:中島健人 監督:吉田恵輔

受験に失敗した八軒勇吾は親への反発も相まって、寮があるという理由だけで逃げるように大蝦夷農業高校(通称エゾノー)に入学。しかし周りは実家が農家という生徒がほとんどで、それぞれに明確な夢や目標を持っていた。おまけに生きた家畜たちを相手に一人だけ悪戦苦闘。ガールフレンドができたり、イベントを考えたりで高校生活を楽しみはじめます。ティーンエイジャー向け映画。

pageup