HOME    diary FILM  BEADS   野菜ビジュー   エコ学   漢方   料理本
FILM

      数字
     
       
     
「恋風恋歌」 韓国映画です。主演チャン・ドンゴン。韓国のリゾート、チェジュ島にたそがれてやってきたチャンが、島のガイドの女性に会って笑顔を取り戻していくのです。ほんわかします。

「恋妻家宮本」 2016年 製作国:日本 監督:遊川和彦 出演:阿部寛、天海祐希

中学校教師の宮本陽平と妻・美代子は、子どもが巣立ち、結婚後初めて訪れた夫婦ふたりきりの生活。ある日、陽平は美代子が隠していた離婚届を見つけてしまう。あれこれと想像して苦しむ陽平。天海祐希はミスキャストだよね。コメディつぶしている感。

「恋するケータイinラゴス」 2012 ナイジェリア Phone Swap 監督:クンレ・アフォラヤン 出演: アダ・アメー、ンゼ・イクペ、ウォレ・オジョ

傲慢なビジネスマンのアキンと、心優しいデザイナーのメアリーは携帯電話ブラックベリーの愛用者。二人は空港ですれ違いざまにぶつかって携帯を落とし、お互いの携帯が入れ違ってしまい、そこから運命が変わりだした。入れ替わった携帯のせいで二人の行き先は入れ替わり、アキンはメアリーが行くはずだった場所へ、メアリーはアキンが行くはずだった場所へ行くことになってしまう。そしておかしなことにアキンの携帯はまったくならなくなり、メアリーの携帯はなりっぱなしに。携帯が入れ替わったことに気づいた二人は、しょうがなくお互いの用事を代わりに果たし合う約束をする。アキンがプレゼンするはずだった企業の重要な会議にはメアリーがのぞみ、メアリーが行かなくてはならなかった重要な家族会議にはアキンが出ます。

ナイジェリアの映画ノリウッドというって人気が出ているとか。オーバーなまでの顔の表情、あり得ないでしょうみたいなストーリー展開、ファッション、人情深さ、楽しいです。

「恋するシャンソン」 On connait la chanson 1997年 フランス
男女7人のドタバタ恋劇です。でもフランス映画だからやっぱりしゃれています。演技の途中、突然シャンソンが流れ出し、配役が口パクをします。男の歌声でも女性が口パク、何てことないのです。ジェーン・バーキンはそのまま自分の歌を歌っていました。パリではいくつになっても日常的に恋はあるものなのです。この映画、数年前にも見たかも。薄暗い天候の中、美しくもない中年たちの夫婦生活、恋模様にがっくりしたのですが、映画だからといって華やかさを求めるとだめです。視角を変えるとおもしろいということ。
「恋する神父」 2005年 韓国
かなりがっくり。グォン・サンウにはブレインがいないのでしょうか。

「恋するふたりの文学講座」 2012年 製作国: アメリカ 原題: LIBERAL ARTS

監督: ジョシュ・ラドナー 出演: ジョシュ・ラドナー、エリザベス・オルセン、リチャード・ジェンキンス

NYの大学で入学案内業務係をしているジェシーは、 母校のオハイオ州の大学の恩師から、退職パーティでスピーチをしてほしいと頼まれます。 そこでで知り合ったジビーとNYに戻ったあと文通をはじめます。そしてまた彼女に会いに行きます。文学談義、ジビーにくだらない小説を読んでいると非難するジェシー。背伸びしたいジビー。ひたすら16歳の年齢差を気にするジェシーは先に進めず、別れ。結局、NYで年齢相応、読書好きの女性を彼女に選ぶというストーリー。回り道をしたというか。

「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」 2007 インド 原題:Om Shanti Om

"キング・オブ・ボリウッド"シャー・ルク・カーンとディーピカー・パードゥコーン主演で贈るミュージカルエンタテインメント。70年代と2000年代のボリウッドを舞台に、時を越えて生まれ変わった男女の恋と友情を 華やかな歌やダンスと共に描く。 70年代、憧れの女優に近付くことを夢見る脇役俳優。彼女は付き合っていた男性に弄ばれ、揚句、殺され、彼は助けようとして、事故で死亡。ええっ。彼は生まれ変わり、30年後大スターに。徐々に前世の記憶が蘇り、30年前の殺人者と対峙します。映画館では”マサラ”観ながらダンスが流行りました。

「恋する惑星」  1994年 香港 原題:重慶森林/CHUNGKING EXPRESS 監督:ウォン・カーウァイ 主演:トニー・レオン、金城武

麻薬取引にかかわる金髪の女ディーラーと、失恋したモウとの出会い。モウが立ち寄る小食店の新入り店員フェイと、スチュワーデスの恋人にふられる警官との出会い。

「恋と愛の測り方」 2011 アメリカ/フランス Last Night 主演:キーラ・ナイトレイ、サム・ワーシントン、マッシー・タジェディン

ニューヨークのマンハッタンに暮らすジョアンナとマイケルは結婚3年目。ある日、パーティの席でマイケルが同僚のローラと親しげに言葉を交わしている姿に心を乱すジョアンナ。タイミング悪く、翌朝マイケルはローラと一緒に1泊の出張へと向かった。動揺が収まらないジョアンナの前に、パリにいるはずのかつての恋人、アレックスが現われる。

「恋とスフレと娘とわたし」 2007 Because I said so
3人の娘を女手一人で育て、末っ子には結婚相手が見つからず、母親ダイアン・キートンが相手探しに躍起になります。インターネットで個人広告、娘の結婚相手募集。一人ひとり面接して・・・。母親の子離れ。それでも親の言うことに道理があることも確か。母子の関係がいつしか同等になったりして、それぞれが自分たちの幸せをつかもうとします。ダイアン・キートンの母親役にして第二の人生を模索するもの多いです。しかしあの太いベルトは何なのか。
「恋に落ちる確率」 Reconstruction デンマーク
まか不思議なお話でした…。というか、つまらないというか。でもカンヌではいろいろ賞を取ったようですが。

「恋の渦」 2013年 製作国: 日本 監督:大根仁 出演:新倉健太、若井尚子、柴田千紘

部屋コンで出会った9人の男女の本音と嘘を描いたラブコメディ。イケてないオサムに彼女を紹介するために開いた部屋コン。だが、やって来たユウコのルックスに男たちは全員ドン引き。微妙な空気のまま、何時間後、1週間後、とその後の経過がおもしろすぎる人間関係。冷静、まともだと思われていたヤツラが曲者。女性のほうが1枚も2枚もウワテ。

「恋のクリスマス大作戦」 2004年 アメリカ
クリスマスものでハートウォーミング…おもしろいに違いないだろうと借りてきました。
ストーリーは、どうやらひとりぼっちでクリスマスを過ごすことになってしまった男性。知人、友人に電話をかけまくりますが、誰も相手にしてくれません。金に任せて家族をレンタルすることにします。その家族はもう破壊寸前だったのですが、彼が理想的な家族像を求め無理難題を吹っかけます。どうして彼がそうするのかっていうと…。
クリスマスには最愛の人と過ごす…そんな日にひとりきりでいなければならないとしたら辛いものです。それがまさに原題のSurviving Christmasです。
ベン・アフレック主演。この人の映画って観たことがありそうでないかも。パール・ハーバーに出ていたようですが。
レンタル家族のお母さん(ホームアローンに出ていた!)が最高!

「恋の罪」 2011 監督:園子温 Guilty of Romance

東電女性社員殺害事件を元にした映画。といっても円山町で街娼していて、きたないアパートで殺されたというところあたりだけ。刑事(水野美紀、他の二人に比べると色気ない。)、人気作家の妻いずみ(神楽坂恵)、大学の助教授で円山町で立ちんぼ美津子(冨樫真)の3人の女性の表と裏の姿を描く。過激です。表向きに満足せず、性の快楽を求めずにはいられない女性が生々しい〜。

劇中、助教授美津子の講義、声高に読み上げられる詩はその後いずみも暗誦しています。

--------------------------------------

言葉なんか覚えるんじゃなかった
  日本語と ほんの少しの外国語をおぼえたおかげで
  ぼくはあなたの涙の中に立ち止まる
  ぼくはきみの血のなかにたったひとりで帰ってくる 

                             『帰途』 田村隆一

--------------------------------------

『城』(カフカの『城』)、ポン引きの男の放つピンクの液の入った風船の暗示するところ、あるのか。わからなくても…。

多数の行方不明者、ごみ出しに行き、ごみ運搬車に間に合わず、次の回収場所、と追いかけるうちずっと遠くまで行ってしまい、何しているんだろう、と思い行方不明になる人もいる、なんていうエピソードを女性刑事が会話しているのだが、まさにその設定がエンドロールになっていて、女性刑事が例の汚いアパート前にたどり着くのだけれど、ちょうど不倫相手から電話、「どこにいる?」に「わからん。」と。ふとしたことで崩れるきっかけが誰にでもあるってこと。

「恋の風景」 香港・中国・日本・フランス
病死した恋人サムの描いた絵の風景の場所を探し彼の故郷青島へ行くマン。自殺未遂を図りそうになりながら、郵便配達員シャオリエと、その場所を探します。惹かれ合う二人。そういう自分への腹立たしさを感じるマン。その場所が見つかればマンは香港へと帰ってしまうのですが。
サムの日記を毎日一日分ずつ書き写すマン。そうして自分を癒す。隣家ではおばあさんが写経をしている。日記の中で、サムが味覚がなくなったことを書き綴っている。米粉の麺をおいしく感じてしまう自分を悲しみなが。ら彼女は泣きながら食べる。ドイツの租界だった青島の風景、室内のオレンジ色の照明、暗さ加減が美しい。
主人公の女性、マンは水野美紀似。

「恋のベビーカー大作戦」 フランス 2013 La Strategie de la poussette

トマはマリーと恋に落ち、1年。でも愛想をつかされ、マリーは出ていきます。その後、同じアパートに住む女性が赤ん坊を彼に預けていったことから赤ん坊の世話をしなければならなくなり、マリーと再会。赤ん坊をだしにして、マリーに近付きます。赤ん坊がらみでイラストの仕事が決まったり、できすぎなところも。

「恋のロンドン協奏曲」 2010 You will meet a tall dark stranger 監督:ウディ・アレン

老いることを全否定し、妻を捨て、若い女性(女優とは名ばかりの、金目当て商売女っぽいステレオタイプ)に走る夫。バイアグラを服用するシーン、「あと3分待って…。」は見る人が見れば笑えるシーン?占い師に通い、新しい恋(若い時なら見向きもしないようなさえない風貌で、いまだに死んだ妻を忘れられない男なのですが)を見つける妻。離婚危機の娘夫婦。妻は職場のボス(よくある、妻とはうまくいっていないと言うタイプ)に言い寄られた?と思い、乗り気になるが、彼女が品定めしたピアスを、また別の女性が付けていて、ボスの浮気性に気付く。夫は一発屋の作家。うらやむほどの小説を友人が未発表のまま死んだと思い込み、自分の作品と偽り発表。実は、勘違いで、昏睡中だったというあたりが、今回の同業者の悲哀を描くくだりとなっている。誰として完璧な人間などいないけれど、誰も憎めないタイプ。ヨーロッパ名都物語が続いています。

「恋人たちの食卓」 1994 台湾 飲食男女 Eat Drink Man Woman

2012年7月、JAL国内便機内誌にて一青窈姉が、この映画について1ページ書いていたので、さっそくレンタル。以前観たことある映画と気付くが、今は初回観た時よりそのよさがわかる。 台北、チュ氏は3姉妹の父親で、妻は娘たちが幼い頃に亡くなっており、家事、下着の洗濯から朝、娘たちを起こすことまでは父が行っている。日曜日の晩餐は、父の手料理を前に円卓に座るのがこの一家の習わし。この父親の料理がすばらしい。手際のよさ、盛り付け、豪華な中華料理が次々と並んでいく。クリスチャンで、昔の恋を忘れられず行き遅れている教師の長女、才色兼備で航空会社勤務のキャリア・ウーマンの次女、女子大生で無邪気な三女が恋、仕事に精一杯生きている中、将来、誰が父親と暮らすのだろうか。父親の料理人としての血を受け継いだのは次女のようだったが、女性は料理人にはなれぬとばかり、違う道へと進ませた父、その子がいちばん誰よりも父を想っていたのだろうか。

「恋人たちの予感」 1989 アメリカ WHEN HARRY MET SALLY...

初対面で最悪の印象を互いに持つ二人は、シカゴからNYまで車の相乗りをし、会話のひとつ"男女の間に友情は成立するか"という命題にサリーはイエス。ハリーは女性が魅力的であれば友情は無理と。その後、数年後、数年後で偶然再会する二人ですが、お互い出会い別れを繰り返し、長続きする恋をしておらず。11年後でこうなるかな。2014年再鑑賞。メグ・ライアン、当時日本では絶大な人気がありました。

「恋人はゴースト」 2005
恋人はゴーストというか、幽体離脱の状態というか。

「コインロッカーの女」 2015年 製作国: 韓国 原題: COIN LOCKER GIRL 監督: ハン・ジュニ 出演:キム・ゴウン、キム・ヘス、オム・テグ

韓国・仁川の暗黒街を舞台に、血塗られた愛憎が渦巻くサスペンス。地下鉄のコインロッカーに、へその緒が付いたまま捨てられていた赤ん坊。イリョンと名付けられたその子は、仁川のチャイナタウンを支配する"母さん"と呼ばれる女に育てられ…。

「恍惚」 2003 Nathalie...
ファニー・アルダンとエマニュエル・ベアール。夫の浮気を知った妻(ファニー・アルダン)が夫の真の姿を探るべく、彼好みの娼婦ナタリー(エマニュエル)を接近させる。浮気の進行具合の報告のために会う女性二人。ファニーの一人暮らしをする母の身づくろいをエマニュエルに手伝ってもらったり微妙に仲良くなる。それでも夫は相変わらずであり、ファニーは三人鉢合わせを試みるのですが。フランス映画の粋なところを感じる映画です。

「好人好日」 1961年 日本 監督:渋谷実 脚色(脚本):松山善三 音楽:黛敏郎 出演:笠智衆、淡島千景、岩下志麻、川津祐介、乙羽信子、北林谷栄、高峰三枝子、織田政雄、小川虎之助、三木のり平

実在の数学者平岡潔がモデルだという。戦災孤児の子を拾ってきた子を我が子のように育て、嫁ぐ。相手は少し格式のあるようなところで、出自が問題になるが、この青年なら大丈夫という感じ。何しろ娘にぞっこんだから。若き日の岩下志麻。変人の数学者だが、文化勲章をもらうことになり奈良から皇居まで。そんなもらった勲章を泥棒に盗まれるも泥棒を逃がす変人。素っ頓狂な役を笠智衆が演じるのだから、ははー。

「高地戦」 韓国 2011

朝鮮戦争末期の最前線で戦い続ける兵士たち。エロック高地を奪っては奪われの繰り返し、30回以上。その間にたくさんの命が失われてきた。奪われてもまた戻ってくるということで、荷物を置いていったことから、南北のプレゼント合戦、あるいは手紙をそれぞれの地方に送る手助けをするまでに。そんな中、そこに密通者がいるのではと鼻ツマミものの諜報部カン中尉が前線に配置される。戦争のなんたるかを知らないという兵士たち。どうにかどうにか生きながらえてやっと停戦協定を結んだと思ったら、執行まで12時間。その時の境界線が領地になるということで、兵士たちは誰ももう家に帰ることを考えていたのに、最後の壮絶な戦いへと進んでいく。反戦映画。海岸線の銃撃戦は「プライベートライアン」のよう。

「皇帝ペンギン」  LA MARCHE DE L'EMPEREUR 2005年
2004年夏日本で封切られた映画です。夏観れば涼しかったに違いなく、今頃観ていると凍えてきてしまいます。そんな厳寒の地で生きるペンギンたち…毎年キャラバン隊を組んで20日も氷の上をテクテク移動し子どもを作ります。母親は卵を産むとえさを求め旅立ちます。その間父親は卵を温め孵します。そして父親が限界…という時母親は戻ってきて、今度は父親が移動します。毎年一夫一婦制に1人の子ども、誰か欠けてしまうこともあります。彼らの生活は実に秩序正しく、ミニ社会を見ているようです。

「幸福」 1964年 原題:LE BONHEUR/HAPPINESS 監督:アニエス・ヴァルダ 出演:ジャン=クロード・ドルオ、クレール・ドルオー

Francois is a young carpenter married with Therese. They have two little children. All goes well, life is beautiful, the sun shines and the birds sing. One day, Francois meets Emilie, they fall in love and become lovers. He still loves his wife and wants to share his new greater happiness with her.

最初のシーン 近くの山にピクニック、枝にレースをかけて子ども用昼寝の蚊帳できあがり 枝組み合わせバーベキュー
 
シャガールの切手    
「幸福な食卓」 2006
幸福な食卓、というタイトルからして、家庭での食卓の様子が多い。家族の映画?と思わせるが。
「父さんは、今日で父さんを辞めようと思う」
「母さんは母さんを辞めてないから」
「家族ってなかなか手に入らないものだけど、その代わりそう簡単には失わない」
と気になるようなセリフ→メッセージ性のあるセリフがでてくる。
が、それよりも中学生から高校生になる若いカップルの淡い恋物語かな。
ラスト、少女がずんずん歩いていく姿、ミスチルの歌をバックに。

「声をかくす人」 2011 アメリカ 監督:ロバート・レッドフォード 主演:ジェームズ・マカヴォイ、ロビン・ライト The Conspirator

リンカーン大統領の暗殺に関与したとされ、アメリカで女性として初めて死刑に処せられたメアリー・サラットの裁判の過程を再現した法廷もの。南北戦争の終結間もない1865年、リンカーン大統領が南軍の残党によって暗殺され、主犯のブースは逃亡中に射殺され、さらに3人の男とメアリー・サラットが共犯として逮捕される。下宿屋を営む彼女の息子がブースの右腕だったために、下宿屋がしばしば密会場所に使われたため。元北軍大尉の弁護士フレデリック・エイキンは、彼女の弁護を頼まれる。裁判に勝っても負けても責めを負う役柄。いやいや引き受けたものの、彼本来の社会正義の血が、メアリー・サラットの無実を証明しようと必死に動かします。フィクションなら彼女は無実になるのですが。隠れ場所で母処刑の知らせを受け取った息子は結局自首しなかったのですね。「戦時に法は沈黙する。」エイキンは弁護士を辞め、ワシントンポスト紙の編集長に。サラットの処刑1年後、一般人は軍事裁判にかけられなくなり、16ヵ月後逮捕された息子はエイキンに面会を申し出ます。遺品を差し出すエイキンに、息子はあなたのほうが息子にふさわしいと預けます。

「ゴーギャン タヒチ、楽園への旅」 2017年 製作国:フランス 原題:GAUGUIN − VOYAGE DE TAHITI 監督:エドゥアルド・デルック 出演:ヴァンサン・カッセル、チュアイ・アダムズ、マリック・ジディ

後期印象派の天才画家・ゴーギャンの名画に隠された物語を描くドラマ。絵画制作のため、妻と5人の子どもを残しフランス領タヒチに旅立ったゴーギャン。島の奥地の森へ分け入った彼は、追い求めていた"野生の美"の輝きを放つ少女・テフラと出会う。ゴーギャンといえばタヒチ、その生活は苦難に満ちており、タイトルのような楽園の旅ではなかったはず。だが、創作意欲をかき立てられたのに違いない。

「故郷よ」 2011 フランス/ポーランド/ドイツ 監督:ミハル・ボガニム 主演:オルガ・キュリレンコ  Land of Oblivion

チェルノブイリ原発から10キロに位置するウクライナのプリピャチ。美しい空、大地。川では洗濯をする女性たち。カップルが小舟で漂う。青い花柄のワンピースの女性アーシャは美しく、川辺の釣り人にのどかに手を振る。川べりにリンゴの木を植えにきた父子。木には名前をつけない。だれかのものではないから。そんないつもながらの生活が続くと思っていた…。翌日カップルの結婚式が開かれ、花嫁は歌を歌う。伴奏はアコーディオン。が、夫は突然の呼び出しで、式の最中、山火事を消しに出ていく。雨が降りだし、白いウエディングケーキに黒い雨が降りかかる。外遊びをする子供たち。技師アレクセイの家に電話がかかり、線量計を持ち出し、窓近辺にあてると、機械がピーピーと鳴り出す。子どもにヨード剤を飲ませ、家族を避難させる。アーシャは戻らぬ夫を探し、病院に。1600レントゲンを浴び、「人間原子炉に会うのですか。」と言われる。

10年後、アーシャはいまだに制限区域のプリピャチの外国人向けツアーガイドになっている。痩せ細り、眼の下の黒ずみで若々しさ、陽気さは消えている。いつも同じ質問をされ、彼らの期待しているのは奇形を見たいからと言う。夫を失い、男を換え、現在はフランス人男性パトリックと付き合っている。パリに住もうと言われているが、75才になる母をひとり残していくことはできないし、何よりアーシャはこの事実を語り継いでいかなければならないと思っている。

リンゴを収穫した爺さんにツアー客たちが質問する。爺さんの話をアーシャは大雑把に客の期待するようなことばにして通訳する。爺さんはリンゴを勧める。が彼らは遠慮する。食べるアーシャ。近くの空き家をタジキスタン人一家が住みつき、アーシャは「子供たちがどうなってもよいの。」と怒るが、鉄砲で追い出される。ツアーから帰りシャワー、梳かした指に何十本もの毛髪が抜け落ちる。

パトリックと別れる前のオデッサまでの遠出。アーシャが水着になって海(黒海)で泳ぐ。10年後の映像でやっと見せた何か決意したような笑顔。

原発事故により人生を狂わされた人々。どうしてもフクシマとかぶります。

「黒衣の刺客」 2015年 製作国: 台湾/中国/香港/フランス 原題:聶隱娘/THE ASSASSINS  監督: 侯孝賢(ホウ・シャオシェン) 出演: スー・チー、チャン・チェン、妻夫木聡、忽那汐里

台湾映画界の巨匠、ホウ・シャオシェン監督による武侠アクション。唐の時代の中国、13年ぶりに親元へ帰って来たインニャン。美しく成長した彼女は暗殺者として育て上げられていた。彼女はかつての許嫁を殺すため計画を開始するが、とどめを刺せず…。

「国際市場で逢いましょう」 2014年 製作国: 韓国 原題: ODE TO MY FATHER  監督: ユン・ジェギュン 出演: ファン・ジョンミン 、キム・ユンジン 、チョン・ジニョン 、キム・スルギ 、ユンホ

朝鮮戦争中、父親と末の妹と生き別れたドクス(ファン・ジョンミン)は、母親と2人のきょうだいと一緒に避難民として釜山で暮らすことに。まだ幼いながらも家長として家族を守ることを心に誓った彼は、自分のことは後回しにしていつも必死に働いてきた。その後、西ドイツの炭鉱で働き、ベトナム戦争に従軍するなど、ドクスは何度も命の危険にさらされる。

「哭声/コクソン」 2016年 製作国:韓国 原題:THE WAILING 監督:ナ・ホンジン 出演:クァク・ドウォン、ファン・ジョンミン、國村隼

いつからか、謎の日本人が平和な村の一軒家に住み着き、よそ者に対する不気味な噂が広まり始める。そして村人が自身の家族を虐殺する事件が多発する。猟奇映画、健康食品のきのこのせい、悪霊、誰の企み、すべてが疑問のまま終わってしまった。谷城と書いてコクソンと読む、風景を撮らせたらうまい、そして祈祷師の儀式、見応えあった。スプラッターものは韓国映画特異だけれど長すぎる、156分。

「極道めし」 2011 日本

刑務所の204房に、懲役3年のチンピラ、栗原健太が新入りとしてやって来る。迎えたのは、4人のはぐれ者たち。やがて、刑務所めしに馴染めない健太をよそに、彼らはあるゲームを始めた。優勝賞品は、正月の“おせち料理”。そしてゲームの内容とは、各々が人生で一番うまいと感じた食べものの話を語り、どれだけ聞き手の喉を鳴らせるかを競う。料理とともに、彼らの人生、生活模様が描かれる。卵かけごはん、味噌汁(これは作り話と判明。)、ホットケーキ、カレーオムライスカルボナーラ入り、おっぱいプリン、すき焼き肉、しめのうどん、ラーメン。勝村さんは何だっけ。健太の、黄色いハンカチはだめだった。

「告白」 2010

慄然とするような、教師から「このクラスの生徒が愛美を殺しました。」というセリフ。小説がおもしろかったので映画も観てみることに。こんな感じ、教育現場?というより、犯人への脅迫方法。およそ心理作戦。母親からの愛情不足から起こった犯罪。効いた、ドッカーン、なんてね。

「コクーン」 1985 アメリカ COCOON

遥か昔に地球に残された仲間を救出するためやって来た異星人と、養老院で余生を送る老人たち。フロリダ沖の海底から引き揚げた奇妙な繭には老人を若返らせる不思議な力があり、元気になるお年寄りたち、微笑ましい。やがて老人たちの暴挙で、コクーンは瀕死状態になり、異星人たちは宇宙に戻りますが、いっしょに行かないかと誘います。

「コクーン2/遥かなる地球」 アメリカ 1988 Cocoon : The Return

前作のラストで宇宙に飛び立った老人たちと異星人が、近く起きる海底地震に備えるためまだ残っている仲間の救出に帰ってきた。前作がヒットしたのかな。老人たちの活躍には目を見張ります。

「ココ・アヴァン・シャネル」 2009

孤児院で育ったココ・シャネル。這い上がりの人生です。

「凍える牙」 2012 韓国 原作:乃南アサ

出世がままならず、手柄を立てたい刑事サンギル、コンビを組んだのは足手まといになりそうな新米女性刑事ウニョン。ウニョン、ひょっとして強いのかと思うもそのまま弱い。事件の被害者は犬に咬まれた傷。オオカミ犬というのがキーになっていますが、それほど目新しさもなく。

「ココ・シャネル」 2008

こちらのシャネル映画は、陰を抜いたもの。乗馬にズボンを履き、シンプルな帽子を作り、海水浴場でジャージの洋服を作り、ファッションに革命を起こしていったさま、強さに惚れます。

「午後の遺言状」 1995

蓼科に避暑に訪れた老女優(杉村春子)と彼女の世話をする農婦(乙羽信子)。10日間ほど滞在するつもりの老女優のところに劇団時代の古い友人夫婦が訪ねてくるのだが、脱走犯が別荘に押し入ったり、農婦の娘が実は老女優の夫の子供だという告白をしたり。その場で怒り始めるも、翌朝には「得をしたわ。」と老女優、「損をした。」と農婦。それぞれ人生の難関をくぐり抜けてきたからこその風格あり。こんなふうに年を取りたいもの。

「心のともしび」 アメリカ 1954 Magnificent Obsession

フィリップス医師が持病の発作を起こして死ぬ。金持ちの道楽息子が無理なボート事故でフィリップ自身の呼吸器を貸し出していたため間に合わず。ボブはそれを知り、妻のヘレンに金を渡し許しを乞うが、彼女はそれを受けとらない。しつこくヘレンに付きまとい、それがもとで彼女は事故に会い失明する。さらに他人を装いヘレンを手助けしようとする。ヘレンは徐々に彼に傾く。その間ボブはヘレンのためになることに尽力し、ヨーロッパで名医に診察を頼むのだが、失明はどうしようもないことと。ボブは自らを名乗り、求婚するのだが、ヘレンは姿を消す。ボブは医師となり、5年後、ヘレン危篤の知らせが入る。ニューメキシコの小さな病院で昏睡中のヘレン、執刀医もおらずボブが手術を担当。手術は成功し、おまけに目も見えるようになる。でき過ぎ。湖畔の住まいのロケーションがすてき。カラー。

「こころの湯」 1999 中国 SHOWER/洗澡/XIZAO 監督:チャン・ヤン

「スパイシー・ラブスープ」の監督です。

北京の下町で銭湯「清水池」を営むリュウは知的障害のある次男アミンとじんわりとした日々を過ごしています。ある日、会社員の長男ターミンが突然帰郷します。アミンがターミンに父が倒れたような絵を葉書に描いて送り、心配して帰ってきたのです。みんないい人。どう展開するのかと思って いると、リュウが倒れ、区画整理で「清水池」も立ち退きを迫られます。

「後妻業の女」 2016年 製作国:日本 監督:鶴橋康夫 出演:大竹しのぶ、豊川悦司、尾野真千子、笑福亭鶴瓶

俳優がうまいなあ。木嶋佳苗を題材にしている?豊川悦司のようなバックがいたかどうかは不明。結局、殺されていった男たちは、彼女がいて幸せだったみたいな終わり方でした。

「ゴーストバスターズ」 2016年 製作国:アメリカ 原題:GHOSTBUSTERS 監督: ポール・フェイグ 出演:メリッサ・マッカーシー、クリステン・ウィグ、ケイト・マッキノン

コロンビア大学で心霊現象を科学的なアプローチで研究する素粒子物理学博士・エリン。ある日、大学を首になり、旧友たちと幽霊退治会社「ゴーストバスターズ」を立ち上げる。メリッサ・マッカーシーはじめ女優たちの魅力の映画。

ゴースト・ライター 2010 The Ghost writer 監督:ROMAN POLANSKI

元英国首相(ピアース・ブロスナン)の自叙伝を手がけることになったゴーストライター(ユアン・マクレガー)が、アメリカ東海岸の孤島の彼の別荘を訪ね、インタビューしながら、フェリーから落ち溺死した前任者の原稿を手直しする。前任者の疑惑の死、元英国首相の謎の過去に気付き、調べていくうちに、彼にもCIAの危険の手が。謎を解き明かしたのに、犯人に告げる?そのまま闇に葬られるっていうこと?

「コーダ あいのうた」 2021年製作/112分/アメリカ・フランス・カナダ合作 原題:CODA 監督:シアン・ヘダー 出演:エミリア・ジョーンズ

2014年製作のフランス映画「エール!」のリメイク。海の町でやさしい両親と兄と暮らす高校生のルビー。彼女は家族の中で1人だけ耳が聞こえる。幼い頃から家族の耳となったルビーは家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、合唱クラブに入部したルビーの歌の才能に気づいた顧問の先生は、都会の名門音楽大学の受験を強く勧めるが、 ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられずにいた。家業の方が大事だと大反対する両親に、ルビーは自分の夢よりも家族の助けを続けることを決意するが……。タイトルの「CODA(コーダ)」は、「Children of Deaf Adults="耳の聴こえない両親に育てられた子ども"」のこと。

「コーチ・カーター」 2005 アメリカ COACH CARTER

犯罪と隣り合わせの街で、将来への展望も見出せない生徒ばかりのリッチモンド高校。この高校のバスケットボール・チーム、"オイラーズ"の成績もまた惨憺たる状態だった。そんなチームを立て直すため、同校のOBでバスケの名選手だったケン・カーターが新任コーチとしてやってくる。しかし、彼はまずはじめに、選手たちとある契約を交わす。それはバスケとは関係のない学業での成績向上と規律ある生活態度を守らせるというものだった。はじめは戸惑いの見られた選手たちだったが、カーターの信念と指導力が少しずつ彼らの心を掴んでいく…。

「コックと泥棒、その妻と愛人」 1989 イギリス/フランス THE COOK, THE THIEF, HIS WIFE & HER LOVER

夜の闇の中、悠然と輝きを放つ高級フランス料理店"ル・オランデーズ"。オーナーである泥棒のアルバートとその美しい妻ジョージーナ、ひとり読書をしながら食事をする男の三角関係。やがて厨房での密会がはじまりますが、告げ口でアルバートは妻の不倫に気付き、男を殺します。悲しむジョージーナの取った行動は男を調理すること、そして汚いものと貶めていたその肉体をアルバートに食べさせ体の一部にさせてしまうこと。愛情ゆえの結末?お金がかかっていそうな映画です。

「ゴッホ 最期の手紙」 2017年 製作国:イギリス/ポーランド 原題:LOVING VINCENT 監督:ドロタ・コビエラ、ヒュー・ウェルチマン 出演:ダグラス・ブース、ロベルト・グラチーク

ゴッホのタッチを再現した「動く油絵」で全編構成されたアートサスペンス。郵便配達人の父から1通の手紙を託されたアルマン。それは父の親友で自殺した画家、フィンセント・ファン・ゴッホが弟・テオに宛てて書いたまま出し忘れていたものだった。

「孤独のススメ」 2013年 製作国: オランダ 原題:MATTERHORN 監督:ディーデリク・エビンゲ 出演:トン・カス、ルネ・ファント・ホフ

オランダの田舎町。妻に先立たれた初老のフレッドは、人との繋がりを極力排して静していると暮らしていた。そんなある日、ことばを話さないテオが現れ、信心深いフレッドは食事、寝床を与える。お祈り、食事のマナー、髪をすく。動物の鳴き声をまねするテオ、それが受け、ふたりはエンターテイメントを請け負うようになり、テオはフレッドにますます接近。亡き妻との昔話、プロポーズの話をいていると承諾するテオ、そんなこんなで役所に行くと、身分証明書を出すテオに、彼の住まいを訪ねると妻がいて。神は何をしてくれたのだろうか、辛苦を味わってきたフレッドがテオにより真実の愛を手繰り寄せます。

「孤独の報酬」 イギリス 1963 This Sporting Life

1960年代のイギリス北部、フランクは炭鉱で働いていたが、下宿屋の未亡人に思いを寄せているため、ラグビーのスター選手になることで彼女の愛を得ようとします。そして力づくで彼女を手に入れ、富も名声もわがものに。が、突然、彼女は死んでしまいます。なんでしょ。

「ことの終わり」 1999年 製作国: イギリス/アメリカ 原題: THE END OF THE AFFAIR 監督:ニール・ジョーダン 出演:レイフ・ファインズ、ジェイソン・アイザックス、ジュリアン・ムーア

ネタバレ。1946年、ロンドン。作家ベンドリックスは再会した旧友ヘンリーから妻サラが浮気しているらしいとの相談を受け、嫉妬を感じる。実はベンドリックスとサラはかつて愛人関係。サラとの不倫の恋は44年の夏突然終わった。いつものような情事の後二人の居た建物が爆撃を受け、気絶していた彼が覚めるとサラは彼の前から去ってしまった。サラを忘れられない彼は探偵に調査を依頼し彼女の日記を手に入れる。そして爆撃の際の意外な真相、神への祈り、彼に会わないから助けて欲しいという祈りが届いて彼が蘇生したことを知る。ほんとうなのか。が、サラのキスを受けた探偵の息子の顔の痣が消えたりの超異常現象もあり、そして変な咳をしていたサラは余命僅かで、サラを愛すふたりの男は仲良く彼女を見送るのだ。ジュリアン・ムーアが美しい。

「子どもが教えてくれたこと」 2016年 製作国:フランス 原題:ET LES MISTRALS GAGNANTS/EVERYDAY HEROES 監督:アンヌ=ドフィーヌ・ジュリアン

病気と闘いながらも今を懸命に生きる子どもたちを描き、フランスで23万人の動員を記録したドキュメンタリー。腎不全、動脈性肺高血圧症、神経芽腫、表皮水疱症など、それぞれが病気を抱えている5人の子どもたち。彼らは治療を続けながら、毎日を楽しく、精いっぱい生きている。自身も病気で娘を亡くした経験を持つアンヌ=ドフィーヌ・ジュリアン監督が前向きに生きる子どもたちの姿を映し出す。

「こどもしょくどう」 2018年 製作国:日本 出演:藤本哉汰、鈴木梨央、浅川蓮、古川凛、田中千空、降谷建志、石田ひかり、常盤貴子、吉岡秀隆

子どもの貧困対策として生まれた「子ども食堂」を題材に描いた人間ドラマ。小学5年生の高野ユウトは、食堂を営む両親と妹と健やかな日々を過ごしていた。そんなある日、ユウトと幼馴染みのタカシは、河原で父親と車中生活をしている姉妹に出会う。

「コナン・ザ・バーバリアン」  2011 アメリカ CONAN THE BARBARIAN 主演ジェイソン・モモア

妖術が猛威を振るい、各種族が戦いに明け暮れる混沌の先史時代。女戦士である母の死と引き替えに戦場で生を受けた男児コナン。11歳となった彼は、地獄の力を得るために必要な古代王の骨の破片を探すアケロン族の騎士カラー・ジムによって父を目の前で惨殺される。20年後、逞しい戦士へと成長し、仇敵カラーへの復讐に執念を燃やす。 コナン、かっこよいけれど、殺戮場面が多い。

「コニー・アンド・カーラ」 Connie and Carla
少女時代から人前で歌を歌う二人…成長して地方の飛行場の待合室で歌うものの観客は退屈している。が、事件に巻き込まれ、身を隠すはめに。女装してステージに出るゲイをまねて、それらしく参加するのだけれど、生声だし、これまでのステージで使っていた受けない下ネタはゲイが言えば大うけ!次第に有名になってマフィアの追っ手は来るし、コニーはある男性を好きになってしまうは。

「この愛のために撃て」 2010 フランス A BOUT PORTANT

まっとうな看護助手が、交通事故で運ばれてきた患者を助けたことから、妊婦の妻を誘拐され、事件に巻き込まれ、指名手配されるまでに。またもや警察内部に悪党。やくざのほうがよほど仁義がある。絶対絶命。妻はビルから突き落とされそうになったり、やくざと2人警察内部に署員と犯人を装い乗り込むのだが、自分が署員を装うとすると、そんな善人ぽい顔の署員はいないと犯人役になったり。フランスのアクション映画。

気付かず2018年1月鑑賞。前回は気付かなかったポイント、たくさん気付かされた。

「この自由な世界で」 2007  イギリス/イタリア/ドイツ/スペイン 原題: IT'S A FREE WORLD... 監督:ケン・ローチ

「麦の穂をゆらす風」の監督が作ったという社会派映画。ロンドンで移民の人材斡旋業を始めるアンジー。その前はセクハラを受け立ち向かい首になった。差別を味わってアンジーが、東欧の移民、さらには不法労働者を扱い力強く生きていきます。

「この世界の片隅に」  製作年: 2016年 製作国: 日本 原題:IN THIS CORNER OF THE WORLD 監督:片渕須直

戦時下の1944年2月。18歳のすずは、突然の縁談で軍港の街・呉へお嫁に行くことに。見知らぬ土地で、海軍勤務の文官・周作の妻となったすずの日々が始まった。のんが主人公の声を担当。

もともとアニメに興味がないのでわからない。

「この空の花火―長岡花火物語―」 2011 監督:大林宣彦 160分

熊本天草の地方紙記者遠藤玲子(松雪泰子)は、長岡を訪ねる。中越地震を乗り越え(山古志村は現在は長岡市に統合)、東日本大震災の被災者を多数受け入れた長岡市、その地の新聞記者の書く記事「まだ戦争には間に合う」に引き寄せられ取材をするため、また18年前突然別れた元恋人片山(高嶋政宏)から勤務する高校の舞台を見て欲しいという手紙を受け取ったため。

 

花火師(柄本明)の 戦争体験、シベリア抑留、現在花火師として長岡で花火をあげる。そして12月8日にパールハーバー奇襲日に日米の平和を願い花火を打ち上げる。

あるいはビキニ環礁、福竜丸被曝の話に触れる。

 

何よりも1945年8月1日長岡大空襲の様子、背中に赤ん坊を背負って逃げた母(寺島純子)は、現在子どもたちに戦争体験を語る。舞台の脚本を書いた高校生はその赤ん坊と同姓同名?過去からやってきた??一輪車で川っぺり、舞台を走る高校生たち。山下清も長岡に来て花火を描いたのか、登場。「世界中の爆弾が花火に変わったら、この世から戦争はなくなる。」花火と原子爆弾の構造、似ている。

 

2011年夏、大震災の傷がまだ癒えぬ間にということで日本全国が自粛ムードになっていた時、長岡花火も当然中止の意見が大多数を占める中、市民会議、被災者家族の言葉が感動的、「長岡の花火は願い、祈り。今だからこそ見たい」と。あの言葉は当事者の言葉に違いない。それで、形勢逆転し開催へ。花火打ち上げの前日、大雨で花火会場が冠水し、当然中止かと思われる中の、市長の発言「観光目的なら中止だ。だが、長岡花火は願い、祈りなのだ。」と。過去・現在が入り混じり合いながら。

 

それにしても160分は長いです。映画館で観ないと集中できない長さです。

「この道は母へとつづく」 2005 ロシア
ロシアの孤児院。イタリアの夫婦に引き取られることになった6才の子。手続きを待つ間、以前もらわれていった子の母親が子供を訪ねてくる。もう会えない子供に母親は絶望し去っていくが駅で投身自殺。もしここで自分がイタリア人の子になってしまったら、母親が来ても会えない。急遽、母親探しの行動を取ります。書類を盗み見、脱出・・・。6才の子の、どこにこんなバイタリティがあるのか。がんばれ〜。

「御法度」 1999 日本 監督:大島渚 出演:ビートたけし、松田龍平、浅野忠信、武田真治 坂上二郎 音楽:坂本龍一

幕末の京都、新撰組に、加納惣三郎という新人が入隊します。妖しい魅力を放つ美少年・惣三郎という設定、次第に心を惑わす剣士たち。

「湖畔のひと月」 イギリス 1995

上品なバネッサ・レッドグレーブ、魅惑的なユマ・サーマン、と思ったら1995年製作でもう17年前の作品です。(鑑賞時2012年)1930年代のイタリアのコモ湖畔のホテルでのひと月間のお話。一人の中年女性カメラマンが、ひと夏を過ごすため例年のようにコモ湖にやってきます。優雅。幼い頃から父と過ごした思い出の場所。そこへタイプの英国紳士が訪れ、今年の夏は楽しくなりそうな気配だったが、仲良しのイタリア人家族が乳母を連れてくるのですが、これが乳母には見えない若い美人。もう英国紳士の目は彼女に釘付け。そして、英国紳士はそそくさとイギリスに帰国しようとするのですが、この乳母が何を考えずに、熱いさよならをします。バネッサがどれだけ帰国を思い止まらせようとしても叶わなかったのに。それでもバネッサは姉のように暖かく接します。イタリアの若い男性に誘惑されたり魅力的なんですが、英国紳士にはわからない。乳母は彼をキャンドルスティックと言い、疎んじているのですが。バネッサ・レッドグレーブ、ユマ・サーマン、女対決見ものですが、どちらもすてき。お互い母に似ているわ、と仲直り。自由奔放な母には堅実な娘、堅実な母には自由奔放な娘ができるもの。

「珈琲時光」 2004
こんな映画があったのね…。一青窈が映画主演している。台湾の監督?都電が通る町、御茶ノ水あたりの電車の交差する風景、ひとつひとつの場面に味がある。浅野忠信がでてるということは安上がりな映画ではない。
一青窈はフリーライター。久しぶりに高崎あたりの実家に帰り、義理の母に妊娠を告げる。が、結婚しないと。普段の暮らしをしながら、両親は彼女のアパートを訪ねてくる。母持参の肉じゃがを頬張りながら、「台湾の彼はマザコンだから結婚したくない。」とか、のらりくらり。アパートにはお茶もなく、大家さんちにお酒やらグラスを拝借に。そのあたりが、小津安二郎生誕100年作品というところか。
浅野忠信は彼女に思いを寄せる古書店主。

「コーヒーをめぐる冒険」 製作年:2012年 製作国:ドイツ 原題:OH BOY 監督:ヤン・オーレ・ゲルスター  出演:トム・シリング

ドイツ版「もらとりあむタマ子」。ニコ、彼女にそっけない。泊まって、そそくさと帰ろうとします。「コーヒー入れようか。」に「急いでいる。」「今夜は?」「用事がある。」最近引っ越したばかりのアパートに戻り、運転免許適性検査の封筒を開け、急いで部屋を飛び出す。行った先、難癖をつけられ、背が低いから酒を飲んだのか、彼女はいるのか?大学はなんで辞めたのか?親との関係は良好か?揚句、不適正で免許を取りあげられます。コーヒーを飲もうとしたらやたら高いコーヒーショップで持ち合わせがなく、今回だけまけてと言うと、「そんなことしたらホームレスが殺到する。」なんて言われます。ATMで現金をおろそうとすればカードが機械に吸い取られ、直前、眠っているホームレスのカップに投げ入れたコインを取ろうとしたら、後ろの女性に睨まれます。父親に電話するも留守番電話。同じアパートの男性が妻のミートボールを持って話(つまらない)に来たり、友だちとぶらっと出かけ、古いクラスメイトに偶然会って、今夜の舞台に誘われたり、実はニコが昔いじめていたけど、彼女はニコのことが好きだったり。友だちとスタジオロケに行き、本番中父親から携帯着信音が鳴り響く。そして父親のいるゴルフ場へ。2年前に大学を辞めていたことが父親の知るところとなり、仕送り中止宣言。帰り道の電車。発券機が壊れていて乗車したら無賃乗車と言われ逃げます。そして友人と舞台へ。途中、友人がヤクを買いに。そこのおばあちゃんにリクライニングソファを勧められ眠ってしまったり。そして舞台へ。ステージ後、彼女を待っていい雰囲気になりますが、待ったをかけるニコは負け犬呼ばわりされ、ひとりバーへ。話しかけてくる老人。最初は断りますが、話に付き合います。老人が店を出た途端、倒れ、病院まで付き合い、朝を迎えます。翌朝、カフェでやっと一杯のコーヒーを飲みます。長い長い1日。モノクロ画面が味わいを出しています。

「米」 1957年 製作国:日本 監督:今井正 出演:江原真二郎、望月優子、木村功、中原ひとみ

戦後10年目の農漁村を舞台に、そこで暮らす人々の生活を感動的に綴った名編。今井正監督が初めて手がけたカラー作品としても知られる。田植えが終わり村祭りが行われるころ、村の若者たちは対岸の娘たちを冷やかす夜遊びに興じていた。田村次男も対岸を襲うが、農家で黙々と働く千代を見かけ、淡い恋心を抱く。次男は漁を始めるが、それが原因で千代の母親と口論となってしまう。やがて次男は仙吉と帆曳きを始めるが、無鉄砲な仙吉は千代たちの境界線を越えて漁をするようになった。

場所は霞ヶ浦。漁は帆掛け船。男女の出会い。長男は家を継げるけれど、次男以下はその身ひとつで出される。働き者の千代の母は密猟をし、土浦署に出頭を命ぜられる。1回目、ウナギをたんと手土産に持って行くものの、署前でこぼしてしまい、逃げ帰る。2回目…いよいよ出頭できず霞ヶ浦に入水。古い映画は味があります。

「木洩れ日の家で」 2007 ポーランド

91才思い出のいっぱい詰まった家に犬と暮らす。紅茶が飲みたいけれど用意できないとリキュールをちびりちびり。言葉遣い、礼儀を重んじる。孤独はいたしかたない。若かった時、子どもが小さかった時…、でも長生きすれば避けられない老後の生活。電話が鳴ると、一目散に2階から駆け下りるのは寂しいから。強がっていても誰かそばにいてくれるのを望んでいる。そんな彼女が最後に決断したのは思い切ったこと。そんな彼らは、礼儀正しい。そして安らかに。

全編白黒。あえて色は不必要だったのか。なのにポスターはカラーです。日本でも珍しくなった歪みのある窓ガラスが映画に深みを与えています。犬がかわいい。

「コーラス」 2004 フランス Choristes=合唱隊
世界的指揮者、彼の前に子ども時代、施設でいっしょに過ごした男性ペピノが現れ、音楽教師マシューがその麺大施設に赴任したところから話が始まる。音楽は合唱は情操教育。この少年、福田沙紀に似ている。

「コーラと少年」 2007年製作/ネパール/作品時間42分 原題:Journey of a Red Fridge 監督:ルシアン・マンティン、ナターシャ・スタンコヴィック

ネパールでは6万人に上る少年ポーターがいる。荷物を運んでお金を得るしか仕事がないの。17歳の少年ハリは、家計を助け、学費を稼ぐため、荷物を運ぶ。この日は、山奥の小さな村から麓の街まで、業務用の冷蔵庫を運ぶ。カメラは少年の旅を追いながら、美しいヒマラヤの風景、親切な村人や子どもたち、寺院や学校、家庭の様子、彼の内面に迫る。ネパールには、少年のようなポーターが6万人いる。

「コーラと少年」といってもコーラを飲むシーンは全くない 美しい風景 羊飼いの少年とおしゃべり
ごはんタイム 巫女の祈祷による病気封じ
お金がないと診察が受けられず、ハリの母親も亡くなった話が出る
立ち寄る先での食事  「食べていかないか」と声をかけられる
冷蔵庫の中にひよこを預かる 無事、隣の村へひよこを届ける 90キロのトレッキング中の外国人観光客を運ぶことも
少年に戻りプール遊び 棚田の中を運ぶ

バスに乗り、目的地に到着
彼の夢は故郷に学校を建てること

「コールド・マウンテン」 アメリカの南北戦争が舞台。コールド・マウンテンとは帰るべき故郷。「風と共に去りぬ」という偉大な映画も南北戦争が舞台だった。ニコール・キッドマンがお嬢様然とした表情から凛とした表情に変わっていって、どちらもきれい。きりりとした顔がいい。レニー・ゼルウィガーもジュード・ロウもグッドでした。

「これが私の人生設計」 2014年 製作国:イタリア 原題:SCUSATE SE ESISTO!/DO YOU SEE ME? 監督:リッカルド・ミラーニ 出演:パオラ・コルテッレージ、ラウル・ボヴァ、ルネッタ・サヴィーノ、マルコ・ボッチ

『ジョルダーニ家の人々』のパオラ・コルテッレージ主演によるコメディ。海外で華々しいキャリアを積んできた建築家・セレーナは、新たなステップを踏み出そうと故郷のローマに帰って来た。ところが、イタリアの建築業界は男性社会でキャリアアップ望めず。結局は自分らしく生きていくって話。ベルギーにもあるという町の名前の故郷は誰にとっても必要なもの。

「コロニア」 2015年 製作国:ドイツ/ルクセンブルク/フランス 原題:COLONIA 監督:フロリアン・ガレンベルガー 出演:エマ・ワトソン、ダニエル・ブリュール、ミカエル・ニクヴィスト

チリを訪れたレナは現地に滞在中の恋人・ダニエルと束の間の逢瀬を楽しむ。そんな中、突如クーデターが発生し、ダニエルが反体制勢力の疑いで捕まってしまい、レナは彼の捕まった集団へ入り込む。すごい勇気だ。彼を助けるためにひたすら躍起になるレナの一途さ、きりり顔、いいなあ。

「コロンビアーナ」 2011 アメリカ/フランス COLOMBIANA 監督:オリヴィエ・メガトン 主演:ゾーイ・サルダナ 脚本・製作:リュック・ベッソン

1992年、南米コロンビア。9歳の少女カトレアは、マフィアの大物が送り込んだ刺客によって目の前で両親を惨殺される。カトレアは決死の逃走の末に追っ手を振り切り、叔父のエミリオを頼ってシカゴへと向かう。両親を殺した者たちへの復讐だけを胸に成長したカトレア。15年後、凄腕の暗殺者となった彼女は、殺しの現場にカトレアの花を残してマフィアをおびき寄せる一方、FBIからも追われる身に。 俊敏!スリムなカトレア、魅力的です。続編があるかも。

「こわれゆく女」 1974年 製作国: アメリカ 原題: A WOMAN UNDER THE INFLUENCE 監督: ジョン・カサヴェテス  出演:ジーナ・ローランズ、 ピーター・フォーク

神経症気味の妻を持て余しながらも、深い愛情から一人で家庭を切り盛りする、労働者階級の中年男。彼は市のベテラン水道工事員として、職場でも慕われている。突然の水道のトラブルでしょっちゅう家を空ける夫に、妻の気持ちは次第に昂ぶり、ついに狂気の世界へ足を踏み入れる。彼女もまた、抑えきれない強い愛情から、夫を苦しめてしまう。

ジーナ・ローランズの衣装がとにかくかわいい。ほぼワンピース。最後の服、白いワイシャツにチェック柄の衿ぐり、この柄はスカート、ベストは縞々。実はこれはすべて一体型のワンピース。最後、ちらっと脱ぎ姿でワンピースとわかった。

「コン・エア」 1997 アメリカ Con Air

不運な事件に巻き込まれ、8年の刑期を終えて仮出所した元軍人のキャメロン・ポー。彼は連邦保安局の空輸機に乗り込んだが、その空輸機は凶悪犯サイラスが率いる囚人グループにハイジャックされてしまう。黄色いハンカチさながら彼の出所を待ちわびる妻子。が、機中には同じ獄房にいた仲良しが糖尿病で薬を打てず2時間で死んでしまう。見殺しにできず、彼と凶悪犯の戦いが始まる。絶対、ポーが生き残るのを安心しながら、はらはらどきどきしながら観ました。

「ゴーン・ガール」 2014年 原題: GONE GIRL  監督: デイビッド・フィンチャー 原作: ギリアン・フリン 出演:ベン・アフレック 、ロザムンド・パイク

ミズーリ州の田舎町。結婚して5年目になるニックとエイミーは、誰もが羨む理想のカップルだったが、結婚記念日にエイミーは突然姿を消してしまう。部屋には争った形跡があり、大量の血液が拭き取られていることも判明して。警察は他殺と失踪の両面から捜査を開始する。事件はたちまち全米中の注目を集め、マスコミの報道合戦が加熱し、ニックは失踪に関与しているのかどうか。そう考えはじめたころ、エイミーの様子が流れはじめます。相当さ、パーフェクト…。夫婦、程度の差はあれ、こういうことなのかな。

「コンスタンティン」 キアヌ・リーブス主演。今回は、異界に属する者を見分けることができる特殊な能力を持つ孤独な男、コンスタンティン。末期の肺がんに犯されている役のためかなりシャープ。共演は「スターリング・グラード」の女性で、きれいでした。

「婚前特急」 2011

結婚願望無し、5人の男性と付き合う吉高由里子。かわいいから許せてしまいます。友人の杏は手堅く、できちゃった結婚を謀り、安定の道。5人の中から消去していったら、ということでさえない男を一人切ろうとし、「別れよう。」と言ったら、「付き合ってないじゃん。」と言われ、ムカッ。おまけに勤務先パン屋の娘に思いを寄せているのを知ると、あせり、彼女の本心は?

「今度は愛妻家」 2009

タイトルからしてこうなることはわかっていたけれど、ここからそうだったんだー、と。いつも同じ服を着ていると思った。何回も着るならもうちょっとおしゃれな服にすればよかったのに。リビングの写真はそのもの。トヨエツははまり役だし、薬師丸はかわいい。

「ゴンドラ」 1987年 製作国:日本 監督:伊藤智生 出演:上村佳子、界健太、木内みどり

学校でも家庭でも孤立した少女かがり。ある日、彼女が大事にしている文鳥が怪我をする。高層ビルの窓拭きをする青年、良は、偶然そんな彼女を目撃し、ふたりの旅がはじまる。

2019年ぽれぽれで上映、アンコール上映され、話題になっていた。DVDになったのでレンタル。

都会の孤独、対する田舎の温かさか。佐々木すみ江さん、いいなあ。「ちゃこちゃん、けんちゃん」の父親役していた佐藤英夫さんも出ていた。(2020年3月観賞)

「コンドル」 1975年 製作国:アメリカ 原題:THREE DAYS OF THE CONDOR 監督:シドニー・ポラック 出演:ロバート・レッドフォード 、フェイ・ダナウェイ

実はCIAの下部組織であるNYのアメリカ文学史協会が何者かに襲撃され、局員は皆殺しにされた。偶然、その現場に居合わせなかったため命拾いをしたコードネーム"コンドル"はCIAと緊急連絡を取り落ち合う事にするが、その場所でコンドルを待っていたのは上司から向けられた銃口だった……。CIA内部で起きている陰謀と、その渦中に放り込まれた男の逃走を描いたサスペンス・スリラー。

「こんなに近く、こんなに遠く」 SO CLOSE, SO FAR Iran
(Kheili Dour, Kheili Nazdik) (2005) Directed by Reza Mirkarimi
アジア映画祭もうすぐということで、これまで出品されたアジア映画をテレビでやっています。イラン映画は心に響く傾向を求めるようです。同じアジアでもイスラム圏ですしわからないことばかりです。
テヘランで働く有名な脳外科医。メルセデスベンツ、豪邸と華やかな暮らしとは別に疎遠な家族。18才の息子が余命1ヶ月の脳腫瘍と知り、大晦日の日帰宅するのですが、息子は趣味の天体観測で遠く砂漠へ向かいます。やっと目的地に着くも、一行はさらに奥地に移動したとのこと。その道すがら、いかにも宗教色の濃い人物に会ったり、行事にでくわしたり。砂漠が美しい。離反した息子から電話があり、親しさを増していきます。が、父親は砂漠の中で遭難、砂嵐に車は埋もれ、携帯電話もつながりづらくなります。息子よりも危機的状況にある父親。車のルームライトは消え、ビデオカメラの画像をさかのぼって見ます。幼少の息子が映ります。結局このまま息子は一度も登場せずに終わるのか・・・?

「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」 2018年 製作国:日本 監督:前田哲 出演:大泉洋、高畑充希(みつき)、三浦春馬

筋ジストロフィーにかかりながらも自らの夢や欲に素直に生き、皆に愛され続けた実在の人物・鹿野靖明さんと、彼を支えながらともに生きたボランティアの人々や家族の姿を描いた人間ドラマ。

2020年7月18日三浦春馬さん自殺、若手俳優の中でいちばん魅力的で惜しまれます。享年30歳。7/20アマゾンプライムで視聴。

「コンビニの秘密」 監督:土屋トカチ 2017 39分

私たちの生活に欠かせない存在となったコンビニエンス・ストア(コンビニ)。お弁当やお菓子、生鮮食品、日用雑貨を買うだけでなく、公共料金の支払い、宅急便の受け取りなどサービスも多様化し、日本全国で約5万5000店が、年中無休365日24時間営業を行なっています。 しかし、コンビニには何の問題もないのでしょうか? ほぼすべてのコンビニは「フランチャイズ・チェーン方式」の個人営業店ですが、オーナーからは長時間労働と執拗なノルマを本部から強いられているという声があがっています。アルバイト学生たちからも「自腹で商品を買わされるブラックバイト」と敬遠されるようになりました。さらに、消費期限が切れる直前の商品が「見切り品」として安く売られることはなく、まだ食べられる食品の多くが廃棄されています。便利さと快適さの裏側で、私たちが失ってしまっているものとは? コンビニを通して、私たちの社会のしくみ、生産と消費、労働のあり方を考えます。

「コンフィデンスマンJP プリンセス編」 2020年 製作国:日本 監督:田中亮 出演:長澤まさみ、東出昌大、小手伸也、小日向文世

世界的大富豪のレイモンド・フウが亡くなり遺産の行方に注目が集まる。3人の子どもたちブリジット、クリストファー、アンドリューの前で執事トニーが遺言書を読み上げるが、唯一の相続人として指名されたのは、誰もその存在を知らなかった4番目の子ども、ミシェル・フウだった。さっそくダー子は、身寄りのない少女コックリをミシェルに仕立てて遺産を丸ごといただく大胆な詐欺計画を実行に移すのだったが…。

pageup