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「セイジ -陸の魚-」 2011 監督:伊勢谷友介

西島秀俊、森山未來主演。内定をとった大学生が自転車旅行にでかけ、トラックと衝突、旧道沿いに佇む寂れたドライブイン“House475”に運ばれ、住み込みのバイトを始める。寡黙な店長のセイジやオーナーの翔子(裕木奈江はねちっこい)、個性豊かな常連客(新井浩文、津川雅彦)。殺傷事件で心が押しつぶされてしまった女児、その目の前で、自分を同じ状態にさせれば救われるの…?後にドライブインの廃屋を訪ねた元青年は健やかに成長した女の子と再会するけれど、セイジはどうなったのだろう。人間の救済とは、動物愛護とは、監督は持論を展開したいのだろうけれど。

「聖者たちの食卓」 Himself He Cooks インド  2011年/ベルギー/65分 監督:バレリー・ベルトー

500年以上受け継がれる「無料食堂」と、 毎日10万食分の豆カレーをまかなう「聖なるキッチン」の舞台裏ドキュメンタリー。インドのシク教総本山にあたるハリマンディル・サーヒブ、毎日10万食が巡礼者や旅行者のために、すべて無料で提供されている。そこは宗教も人種も階級も職業も関係なく、みなが公平にお腹を満たすことができる「聖なる場所」。食事は、毎日どのように用意されているのでしょうか。キッチンの舞台裏と、それに関わるボランティアの人々の手さばき。料理用の薪の搬入からはじまり、にんにくむき、豆むき、チャパティー生地作り、焼き。そして、人々の会食、料理を配り、お茶を入れます。お代わりも。そして食べ終わると、大量の食器洗い、床掃除、水汲み、鍋掃除がシステマティックに行われていきます。それが来る日も来る日も毎日休みなく続きます。

「聖者の谷」 2012 アメリカ/インド  Valley of Saints

カシミール地方で暮らす青年グルザールは、叔父をシカラ(ボート)に乗せて中心街に送っていきます。彼は親友アフザルと再会。2人は、大都会のムンバイかデリーに旅立とうとするものの分離独立派のデモを理由に当局は1週間の外出禁止令を発令。グルザールたちは1週間、暇をつぶすことになりますが、ダル湖の汚染を調査する美しい女性アシファにグルザールは好意を抱き、勝手に調査の手伝いをするように。が、風邪か伝染病にかかってしまったらしいアシファは置手紙を残し去っていきます。コンポストのトイレの作り方の絵を添えて。社会情勢、環境問題を取り上げた超はかないラブ・ストーリー?

「青天の霹靂」 2014  監督:劇団ひとり 出演:大泉洋、柴咲コウ、劇団ひとり

場末のマジックバーで働く、さえないマジシャンの轟晴夫(大泉洋)。ある日、彼は10年以上も関係を絶っていた父親・正太郎(劇団ひとり)がホームレスになった果てに死んだのを知る。父が住んでいたダンボールハウスを訪れ、惨めな日々を生きる自分との姿を重ね合わせて涙する晴夫。突如として青空を割って光る稲妻が彼を直撃する。目を覚ますや、40年前にタイムスリップし、さまよった果てに足を踏み入れた浅草ホールで、マジシャンだった父と助手を務める母(柴咲コウ)に出会います。やがて母が妊娠し、そのお腹にいるのは間違いなく晴夫。やがて救急車で運ばれる母ですが、命を賭けて産もうとする事実を知ります。母は自分を捨てて出て行ったと聞かされて育った晴夫は真実を知ることになります。

「聖なる嘘つき」 1999年 製作国:アメリカ 原題:JAKOB THE LIAR 監督:ピーター・カソヴィッツ 出演:ロビン・ウィリアムズ、ボブ・バラバン

第二次大戦中、ナチス占領下のポーランド。ジェイコブはユダヤ人居住区ゲットーに住む元パン屋。ある日、ドイツ軍司令部でラジオのニュースを偶然耳にするが、それは、ドイツの戦況不利を伝えるものだった。ジェイコブが友人たちに伝えたそのニュースはまたたく間にゲットーに流れ出していく。希望を見いだせず自殺者の多いゲットーで、解放が近いというニュースをでっちあげ、住民たちに生きる希望を与え続ける。

ロビン・ウィリアムズ的お話し、全編英語。単調にならないのは女の子の存在。

「聖なる心」 2005年 イタリア Cuore sacro (Ferzan Ozpetek)
「見つめる女」と同じ女性が主役です。金儲けに走る不動産業の2代目女性社長。13才の少女と出会います。少女は母の生まれ変わりだったのでしょうか。彼女にどんどん影響を与えていきます。主役の女性はこの映画で有名な賞を獲ったようだけれど…、泳ぐシーン、上半身裸を見せるシーン、意味なく習慣化しているような印象を持ちました。

「青年」 1962  Ernest Hemingway's Adventures of a Young Man アメリカ 146分

文豪E・ヘミングウェイによる短編シリーズ"ニック・アダムズ物語"から10本を再構成。

ミシガン州の田舎町で両親と暮らす19歳の青年ニック・アダムスは、田舎町での生活に嫌気がさし、ニューヨークで新聞記者になることを目指し家出。旅の途中、いろいろありながら、ニューヨークで新聞記者の職を探すが経験のない彼は雇われることもなく。その後、第一次世界大戦中のイタリアに、赤十字の仕事を支援する志願兵として赴く。戦場の悲惨さを目の当たりにして、戦争とは何かについて深く考えるようになる。そんな中、ニックは戦場で大怪我を負い、病院に入院、そこで出会った看護師、ロザンナと恋に落ちる。が、病院が爆撃され、ロザンナはニックの腕の中で亡くなる。帰国したニックを地元の人々は英雄として大歓迎する。しかし、その場に父親の姿はなく、自殺していたことを知る。ニューヨークでこれまで見聞きして来たことを文章に書くと告げると、生まれ育った故郷を後にする。ヘミングウェイとだぶる部分がありそう。我儘な母親役は「鳥」にも出ていました。

「セヴァンの地球のなおし方」 2010年 115分

「どうやってなおすかわからないものを、壊し続けるのはもうやめてください」。1992年、リオデジャネイロで開催された地球サミットで、12歳の少女、セヴァン・スズキは大人たちに環境破壊を止めるよう訴えかけた。その伝説のスピーチから、来年で20年。もうすぐ母親となるセヴァンは「大切なのは生活の質と健康、そして子供。だから私は自己中心的に、自分たちをどう救うかを考えていきたい」と、未来の子どもたちのために発言を続けている。歯止めの効かない環境破壊や相次ぐ原発の事故を受け、多くの人々がこれまでの自らの無関心を省みる。

ジョー監督は、福岡県で合鴨農法によってオーガニック米を作る古野農場の百姓百作の精神、『未来の食卓』の題材にもなったフランス、バルジャック村近くの原子力発電所の問題や村のその後の様子、コルシカ島のワイン農家、アレナ一家がビオワインに込めた島への思いなどを取材。彼らは地球の悲鳴を肌で感じ、セヴァンと志をひとつにする。 セヴァンが今、世界に伝えたいこと、そして日本とフランスで傷ついた地球と向き合い続ける人々の姿を追ったドキュメンタリー。

出演者、福岡県の古野隆雄のスピーチ。2009年3月、6月、9月と、監督が家に来た。昨年パリユネスコに招かれた。タイトルは、『地球のなおし方』でなく、『人間のなおし方』のほうが合っている。批判することでなく、当事者であることがことが大切。あらゆる持続性が壊されている。

原題は"Severn, la voix de nos enfants"="Severn, the voice of our children"

「世界一キライなあなたに」 2016年 製作国: アメリカ 原題: ME BEFORE YOU 監督:テア・シャーロック 出演:エミリア・クラーク、サム・クラフリン

生きる希望を失った若き大富豪と、彼の世話係として雇われた女性の切ない恋を描いた感動のラブストーリー。26歳のルイーザは、車椅子生活を送る青年実業家・ウィルの介護役兼話し相手として働き始める。次第にふたりは心を通わせていくが…。

「世界がもし100人の村だったら」 2009

同名の本とはどんな関係があるのだろう。世界には10才ほどで一家の稼ぎ頭となって長時間労働、健康に劣悪な労働環境で働かざるを得ない子どもたちがたくさんいて…。

「世界でいちばん不運で幸せな私」(原題Jeux d'enfants  Love me if you dare)
「アメリ」に続くヒット作を狙った?作品みたい。いたずらにもほどがある。

「世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ」 2018年 製作国:アルゼンチン/ウルグアイ/セル 原題:EL Pepe, Una Vida Suprema 監督:エミール・クストリッツァ 出演:ホセ・ムヒカ、ルシア・トポランスキー、エミール・クストリッツァ

「パパは、出張中!」「アンダーグラウンド」のエミール・クストリッツァ監督が"世界でいちばん貧しい大統領"と呼ばれたウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカの功績と魅力に迫る人物ドキュメンタリー。南米の小国ウルグアイで2010年から5年にわたって大統領を務めたホセ・ムヒカ。収入のほとんどを貧しい人々に寄付し、職務の合間で農作業を続けるなど、腐敗と無縁な質素な暮らしぶりで"世界で最も貧しい大統領"と称されるとともに多くの国民からペペの愛称で親しまれてきた。その一方で、若い頃には左翼ゲリラに参加し、過激な政治闘争を展開、軍事政権下では約13年間の獄中生活を送った。クストリッツァ監督は、そんなホセ・ムヒカの日常に密着し、彼の言葉に耳を傾けるとともに、その波乱万丈の人生を辿り、優しい笑顔に秘められた不屈の信念を明らかにしていく。

リオ会議でもっとも衝撃的なスピーチ:ムヒカ大統領のスピーチ (日本語版)

https://hana.bi/2012/07/mujica-speech-nihongo/

会場にお越しの政府や代表のみなさま、ありがとうございます。
ここに招待いただいたブラジルとディルマ・ルセフ大統領に感謝いたします。私の前に、ここに立って演説した快きプレゼンテーターのみなさまにも感謝いたします。国を代表する者同士、人類が必要であろう国同士の決議を議決しなければならない素直な志をここで表現しているのだと思います。
しかし、頭の中にある厳しい疑問を声に出させてください。午後からずっと話されていたことは持続可能な発展と世界の貧困をなくすことでした。私たちの本音は何なのでしょうか?現在の裕福な国々の発展と消費モデルを真似することでしょうか?

質問をさせてください:ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか。

息するための酸素がどれくらい残るのでしょうか。同じ質問を別の言い方ですると、西洋の富裕社会が持つ同じ傲慢な消費を世界の70億?80億人の人ができるほどの原料がこの地球にあるのでしょうか?可能ですか?それとも別の議論をしなければならないのでしょうか?
なぜ私たちはこのような社会を作ってしまったのですか?
マーケットエコノミーの子供、資本主義の子供たち、即ち私たちが間違いなくこの無限の消費と発展を求める社会を作って来たのです。マーケット経済がマーケット社会を造り、このグローバリゼーションが世界のあちこちまで原料を探し求める社会にしたのではないでしょうか。

 私たちがグローバリゼーションをコントロールしていますか?あるいはグローバリゼーションが私たちをコントロールしているのではないでしょうか?

このような残酷な競争で成り立つ消費主義社会で「みんなの世界を良くしていこう」というような共存共栄な議論はできるのでしょうか?どこまでが仲間でどこからがライバルなのですか?
このようなことを言うのはこのイベントの重要性を批判するためのものではありません。その逆です。我々の前に立つ巨大な危機問題は環境危機ではありません、政治的な危機問題なのです。
現代に至っては、人類が作ったこの大きな勢力をコントロールしきれていません。逆に、人類がこの消費社会にコントロールされているのです。私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません。
ハイパー消費が世界を壊しているのにも関わらず、高価な商品やライフスタイルのために人生を放り出しているのです。消費が社会のモーターの世界では私たちは消費をひたすら早く多くしなくてはなりません。消費が止まれば経済が麻痺し、経済が麻痺すれば不況のお化けがみんなの前に現れるのです。
このハイパー消費を続けるためには商品の寿命を縮め、できるだけ多く売らなければなりません。ということは、10万時間持つ電球を作れるのに、1000時間しか持たない電球しか売ってはいけない社会にいるのです!そんな長く持つ電球はマーケットに良くないので作ってはいけないのです。人がもっと働くため、もっと売るために「使い捨ての社会」を続けなければならないのです。悪循環の中にいるのにお気づきでしょうか。これはまぎれも無く政治問題ですし、この問題を別の解決の道に私たち首脳は世界を導かなければなりません。
石器時代に戻れとは言っていません。マーケットをまたコントロールしなければならないと言っているのです。私の謙虚な考え方では、これは政治問題です。
昔の賢明な方々、エピクロスセネカアイマラ民族までこんなことを言っています

「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」

これはこの議論にとって文化的なキーポイントだと思います。
国の代表者としてリオ会議の決議や会合にそういう気持ちで参加しています。私のスピーチの中には耳が痛くなるような言葉がけっこうあると思いますが、みなさんには水源危機と環境危機が問題源でないことを分かってほしいのです。

根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ。

私は環境資源に恵まれている小さな国の代表です。私の国には300万人ほどの国民しかいません。でも、世界でもっとも美味しい1300万頭の牛が私の国にはあります。羊も800万から1000万頭ほどいます。私の国は食べ物の輸出国です。こんな小さい国なのに領土の90%が資源豊富なのです。
私の同志である労働者たちは、8時間労働を成立させるために戦いました。そして今では、6時間労働を獲得した人もいます。しかしながら、6時間労働になった人たちは別の仕事もしており、結局は以前よりも長時間働いています。なぜか?バイク、車、などのリポ払いやローンを支払わないといけないのです。毎月2倍働き、ローンを払って行ったら、いつの間にか私のような老人になっているのです。私と同じく、幸福な人生が目の前を一瞬で過ぎてしまいます。
そして自分にこんな質問を投げかけます:これが人類の運命なのか?私の言っていることはとてもシンプルなものですよ:発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです。発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。愛情や人間関係、子どもを育てること、友達を持つこと、そして必要最低限のものを持つこと。これらをもたらすべきなのです。

幸福が私たちのもっとも大切なものだからです。環境のために戦うのであれば、人類の幸福こそが環境の一番大切な要素であるということを覚えておかなくてはなりません。

ありがとうございました。

「世界にひとつのプレイブック」 2012 アメリカ 監督:デヴィッド・O・ラッセル 主演:ブラッドリー・クーパー、とジェニファー・ローレンス SILVER LININGS PLAYBOOK

それぞれに最愛の人を失って心のバランスを崩したエキセントリックな男女が出会い、互いの目的のために協力し合う中で次第に希望を見出していくさまを、シリアスな状況の中にもユーモアを織り交ぜ感動的に描き出したヒューマン・ラブ・コメディ。

妻の浮気相手に暴行を働き、精神病院入りを余儀なくされたパットはやっと退院したものの、妻、仕事、家もい、実家に戻りますが、すぐ切れます。ある日、友人に誘われたディナーで若い未亡人ティファニーと出会い、お互い気になりだします。殻に閉じこもりがちなパットは自分を正常と言い張り、ティファニーをいかれた女性扱いし、でも実は若いティファニーがいちばんパットを理解し、結局は彼に更生の道を歩ませていきます。心がナイーブなふたりだからこそお互いの傷口を包み込む愛が生まれます。

「世界の果ての通学路」 2012 フランス  Sur le chemin de l'ecole 監督:パスカル・プリッソン

世界には命がけで学校に通う子供たちがいて、ケニアの子は象に殺されないように2時間学校まで歩きます。パタゴニアの子は、1時間半かけ、馬で急峻な山道をそろりそろりと下ります。モロッコの女の子は4時間かけ山道を友だちと合流し学校に向かいますが、途中友だちが歩けなくなり、どうにかヒッチハイクしながら。またインドでは車椅子の少年ががたごと道、橋なき川をその兄弟がひっぱり、車椅子が壊れ修理してもらいながら。貧しいからこそそこから抜け出るため、親も学ばせたいという思いから、送っては行けないけれど、見送ります。そして兄弟愛が何より深い。珠玉のドキュメンタリー。

「世界の果てまでヒャッハー!」 2015年 製作国:フランス 原題:BABYSITTING 2/ALL GONE SOUTH  監督ニコラ・ブナム 出演:フィリップ・ラショー、アリス・ダヴィ、タレク・ブダリ、ジュリアン・アルッティ

ダメ男たちのジャングル珍道中をPOV方式で描いたアドベンチャーコメディ。結婚を考えている恋人・ソニアを連れ、お騒がせな友人たちとブラジルバカンスに繰り出したフランク。しかし、彼らはジャングルの秘境ツアーで予想外のハプニングに見舞われ、行方不明に。そこに落ちていたカメラ、その記録されていた映像が手掛かりになるのではと、見はじめるのですが。カメラを写している人の視点で映画を見て行く新しいスタイルです。おばあちゃんのお転婆ブリがイケている。フランス流下ネタたっぷり。

「セカンド・バージン」 2011

NHKドラマ、毎回楽しみにしていました。終わったはずなのに、映画ではどう描くのかな?と疑問に思いつつ、かっこいい鈴木行(長谷川博巳)を眺めに。

それにしても長いし、かっこいいはずなのにずっと寝たきりだし、思い出シーンもイマイチだし、ラブシーンも色気ないし。

「SEXテープ」 2014年 製作国: アメリカ 原題: SEX TAPE 監督: ジェイク・カスダン 製作総指揮: ジェイソン・シーゲル 出演:キャメロン・ディアス、ジェイソン・シーゲル

ふたりの子どもにも恵まれ順風満帆な家庭生活を送るアニーとジェイだが、性生活は停滞気味。再び熱い夜を取り戻そうと、ふたりは思い付きで自分たちのSEX動画を撮影するが…。動画を消さず、シンクロしたipadを数台知人に渡してしまい、回収できるのか。この頃キャメロン・ディアスを見かけなかったが、こういう映画にでたかったのだろうか…。

「セッション」 アメリカ 2014 WHIPLASH 監督デイミアン・チャゼル 出演:マイルズ・テラー、J・K・シモンズ

名門音楽学校へと入学し、世界に通用するジャズドラマーになろうと決意するニーマン。そんな彼を待ち受けていたのは、鬼教師フレッチャー。ひたすら罵声を浴びせ、完璧な演奏を引き出すためには暴力をも辞さない彼、その指導に必死に食らい付いていくニーマン。壊れていくふたり。やがて再会。フレッチャーはニーマンに舞台へと導く。フレッチャーが復讐を企み、ニーマンに恥をかかせます。俄然、それでファイトを燃やすニーマン。フレッチャーを従え、ドラムを叩き始めます。ふたりともいっちゃっています。

「セデック・バレ」 第一部:太陽旗(144分) 第二部:虹の橋(132分) 2011 台湾 原題:Seedique bale 監督:ウェイ・ダーション

日本統治下の台湾で起こった壮絶な抗日暴動「霧社事件」を映画化した第1部。台湾中部の山岳地帯に暮らす頭目のモーナ率いる狩猟民族・セデック族。先住民たちは日本の統治に従属しつつ、一族が生きながらえ暮らしています。が、日本人警察官とセデック族の若者が衝突し、モーナは部族の誇りを賭けて武装蜂起を決断します。 第2部ではわかりきってはいたけれど、悲しく散っていく部族の様子を描きます。虹の橋とは黄泉の国の入り口を意味します。部族間の争いで狩り場を奪い合ってきた先住民、きりりとしています。そこに日本人が蹂躙し、土地を奪われ、誇りを奪われ、正義とは…。戦争の無意味さを思い知ります。長い作品ですが、その長さを感じさせない傑作です。

「セトウツミ」 2016年 製作国:日本 監督:大森立嗣 出演:池松壮亮、菅田将暉、中条あやみ

正反対の性格をした高校2年生・内海と瀬戸が、関西弁でシニカルな放課後トークを繰り広げる。ふたりとも演技うまい。双方の利益のために、相性の悪そうな二人が実は打ち解けあえる仲間だったりして。残念ながら、字幕付きで観たらもっと理解できた。

「雪暴 白頭山の死闘」 2018年製作/113分/中国 原題:雪暴 Savage 監督:ツイ・シウェイ 出演:チャン・チェン、ニー・ニー、リャオ・ハン、ホアン・ジュエ

過酷な条件下の雪山を舞台に、執念に引き寄せられた男たちの熾烈な戦いを圧倒的緊張感で描いた中国製クライムサスペンス。中国と北朝鮮の国境近くにある白頭山の麓の町で、強盗団による金塊輸送車強奪事件が発生した。豪雪によって犯罪の証拠が消えていく中、刑事ワンは古くからの友人である同僚ハンと捜査を進める。2人はともに親友スンに思いを寄せていたが、捜査中に遭遇した強盗団に撃たれてハンが命を落としてしまう。強盗団はスンを人質に取り、雪が激しく降り続く白頭山の山小屋に立てこもる。極限状態の中、ワンと強盗団の命を懸けた戦いが始まる。

「セメントの記憶」 Taste of Cement 製作年 2017年 製作国:レバノン・ドイツ・シリア・カタール・アラブ首長国連邦合作 監督:ジアード・クルスーム

長い内戦を乗り越え、バブル経済真っただ中にあるベイルートの超高層ビルの建設現場を捉えたドキュメンタリー。地中海を眺望する超高層ビルの建設現場で働くシリア人移民・難民労働者たち。ある男が、出稼ぎ労働者だった父がベイルートから持ち帰った1枚の絵にまつわる記憶を回想し、父への思いを巡らせる。ベイルートへ亡命した元シリア兵のジアード・クルスーム監督が、移民労働者の姿と建設ラッシュに沸くベイルートの美しい街並み、そして戦争で破壊された労働者の祖国の映像を交互に映し出し、戦争と建設のイメージ、破壊と創造の概念、喪失と悲しみの記憶を詩情豊かに描くことで、人間の愚かさや終わらない戦争の悲しみを訴える。

「セラフィーヌの庭」 2008 Seraphine フランス・ドイツ・ベルギー

1912年、フランスのパリ郊外サンリス。貧しく孤独な家政婦セラフィーヌは、草木や花々に話しかけ、部屋に籠もって黙々と絵を描く日々を送っていた。そんなある日、アンリ・ルソーを見出したドイツ人画商ヴィルヘルム・ウーデが、偶然目にした彼女の絵に心奪われ、援助を申し出るのだった。

セラフィーヌ、演じているとは思えないほどその人物を演じている。大きな体に小さな瞳。その目がくるくる動く。地方の絵画展、その中でも群を抜くセラフィーヌの絵。天才は変人と扱われてしまう。実在の話。

「セルラー」 2004年 製作国: アメリカ 原題: CELLULAR 監督:デイヴィッド・R.エリス 出演:キム・ベイシンガー、ジェイソン・ステイサム クリス・エヴァンス

夫と息子の3人で幸せな毎日を送っていた高校の生物教師ジェシカ。だがそんなある日、いつものように息子を学校へ送り届け帰宅した彼女を、突然侵入してきた数人の男たちが乱暴に連れ去る。そのまま、どこかの家の屋根裏に監禁されるジェシカ。リーダー格の男イーサンは部屋にあった電話をハンマーで叩き壊し立ち去る。彼女は壊された電話のコードを接触させ、外への連絡を試み、ライアンという青年のケータイに繋がる。ちゃらいライアンは最初悪ふざけと思うが、やがて信じ、警察に駆け込んだり、自身が救助する側に。警察の受付の男もまた、回したものの気になり、独自に捜査をはじめて。スマホが登場する前のケータイの時代の映画。オチも「もう電話しないで。」ライアンがチャニング・テイタムの若い時と思って観ていたら、別人だったし、ジェイソン・ステイタムもまだ本格的に売れていない頃。

「セレンディピティ」 2001 偶然も運命?運命の二人ならまた会えるはず…。

「ゼロ・グラビティ」 2013 アメリカ Gravity 主演:サンドラ・ブロック

突発的事故により無重力空間に投げ出された宇宙飛行士の極限状況を描いたスペースサスペンス。ライアン博士と宇宙飛行士・マット(ジョージ・クルーニー)はスペースシャトル外でミッションを遂行していましたが、ロシアが自国の衛星を爆破し、その残骸が軌道上を遊泳するようになり、機内に戻ろうとしますが、スペースシャトルの損傷はひどく、近くの中国のシャトルまで遊泳。広い宇宙空間、遭遇する確率高いのはロシア。、中国という現状なのでしょうか宇宙をあの宇宙服で行動するのは海の中を泳いでいる以上に怖ろしそう。訓練でのみ運転をしていたので、取説を読みながらスイッチを押します。それだけ。

「ゼロ・ダーク・サーティ」 2012 アメリカ Zero Dark Thirty 監督:キャスリン・ビグロー

若きCIA分析官・マヤはビンラディン捜索チームに抜擢される。同僚を自爆テロで失った彼女は執念でターゲットに迫る

「善惡の刃」 2017年 製作国:韓国 原題:NEW TRIAL 監督:キム・テユン 出演:チョン・ウ、カン・ハヌル、キム・ヘスク

2000年、益山市でタクシー運転手が刺殺される事件が発生。逮捕された少年・ヒョヌは10年の刑期を終え出所する。一方、多額の借金を抱える弁護士・ジュニョンは、一発逆転を狙い話題性のある依頼人を探していた。

えん罪事件を観る参考になるかな。

「戦火の馬」 2011 アメリカ 監督:スティーブン・スピルバーグ

勇気を与えた奇跡の馬と人々との出会いを描いた戦争ドラマ。第一次大戦前夜のイギリスの農村にある貧しい農家に大金で競り落とされた1頭の美しい馬・ジョーイと、この家の息子・アルバート。農耕馬として荒廃な土地を耕していくジョーイ。そして借金で、戦争に買われていくのだが、軍人は借りていくとジョーイは去っていく。そして、イギリス軍、ドイツ軍、フランス人、ドイツ軍と使われ、中間地帯に。鉄条網でからまった奇跡の馬を、イギリス軍、ドイツ軍で救助し、コインでイギリス軍の元へ。破傷風で殺さざるを得なくなった時、ガス爆発で目を怪我したアルバートがフクロウの呼び声を。それに応じるジョーイは命を永らえる。が、また競り落とされることに。一時的に飼っていたフランス人が孫娘が遺した馬と買うのだが、アルバートが真の飼い主であることに気付き譲り、家路に着くアルバート。147分の長さを感じさせない映画。

「戦火のナージャ」 ロシア 2010 監督:ニキータ・ミハルコフ

「太陽に灼かれて」の続編。前編で死んだはずのナージャの父コトフが実は生きて一兵卒で戦地で生き抜いていたり、ナージャはKGB幹部のドミートリに匿われていたり。そして父親が生きているらしいという情報を聞きつけ、合唱隊の一員として戦地に向かう。船上、ドイツ軍の演習の飛行部隊のからかいにピストルで立ち向かうひとりのロシア人のせいで、全員が惨殺され、ナージャは唯一生き残ったり、村でドイツ軍にレイプされそうになり逆に村の女性ひとりと兵士を殺害し逃げるも、そのせいで村人たちが全員焼き殺される場面などたぶん当時のさまざまな戦地の残虐なシーンがひとつひとつ繰り広げられる。そして最後は看護婦となったナージャが瀕死の若い兵士を手当てするのだが、胸を見たことがないと言われ、見せるシーンでナージャの背中を写したシーンが徐々に遠くなって終わる。いったい何を言いたいのか。

「戦国自衛隊」 
角川映画60年記念作品なのだそうです。2003年自衛隊のある部隊が460年前の信長の時代にタイムスリップし、2年後救出隊が向かいます。息子からは米粒程度にでるか出ないかと聞いていたけれど、救出隊の中に加わっていました。やっと本人確認したらううっ…。エンドロール、載っていました。宅間伸出てた?と思ったら、秀吉父親役だったのね。
「戦場のアリア」 2005 フランス イギリス ベルギー
アカデミー賞にノミネートされたということ見たかった映画です。
オペラ歌手と戦争ということでどんなストーリーなのかと思っていたのですが、フランス北部の前線基地。フランス軍、援軍のスコットランド軍、対するドイツ軍が塹壕を掘り日々合戦を繰り広げていました。クリスマスイブの夜、バグパイプを演奏するスコットランド兵士。歌を歌うドイツ軍テノール歌手。壕を出てクリスマスを祝います。歌に追随するバグパイプ。ドイツ軍、スコットランド軍のリーダーが頂上会議。遅れてならじとフランス軍リーダーがシャンペンを持ってかけつけます。今夜だけは休戦で、戦士たちが交じり合いイブの夜を和気あいあい過ごします。最高潮は、慰問という名目で強行訪問してきたテノール歌手の妻の歌が3つの国家の境界を取り払うかのように全員を感動させます。そして翌日からはまた戦闘モードでということにしたのですが、翌朝、敵地に置かれたままの兄の亡骸を埋めようと穴を掘る姿に、それぞれの戦士の死体を自分の陣地に運ぶことに決定。そうこうするうちに仲良し度はアップしていきます。国家間で戦争があったとしても国民それぞれにとって憎しみは全くなく親しくできる間柄ということを表現しています。極限の状態だからこそ感情深くなるのかもしれません。

「戦場のメロディ」 2015年 製作国:韓国 原題:A MELODY TO REMEMBER 監督 イ・ハン 出演:イム・シワン、イム・シワン

朝鮮戦争時に孤児になった子どもたちで結成した合唱団をモデルに描いた感動ドラマ。家族も戦友も失ったサンヨルは失意のまま最前線から釜山へ転属する。そこで彼は孤独に苦しむ戦争孤児たちを救いたいと思い、子どもたちを集めて歌を教え始める

「戦争と一人の女」 2012年 製作国: 日本 原作:坂口安吾 監督:井上淳一 出演:江口のりこ、永瀬正敏、村上淳

まだ戦争中、父親に口減らしで女衒に売られた元娼婦の、呑み屋の女将は店がなくなるのを機に、客の飲んだくれの作家の妻となる。愛欲の日といいたいところだが、女は不感症。女は焼け跡詣でを楽しむ。戦争で右手を失った帰還兵は、強姦現場に居合わせ、注意をするが、逆に殴れ倒されるのに体の一部は感じていて。その後、買い出しに出る女を狙っては山に連れ出し、強姦時々殺人。女も被害に会うのだが、はじめて感じたと言い、もう1回とねだる。終戦で、男は逮捕されるのだが、その罪逃れではない申し開きが見事。すべては戦時中に習ったことと。

「戦争と平和」  1956 アメリカ WAR AND PEACE

19世紀の帝政ロシアの末期、ロシアを巻き込んだ戦争を背景に、貴族の私生児ピエール(H・フォンダ)、伯爵令嬢ナターシャ(A・ヘプバーン)の半生。最初、苦労を知らない幼い頃は、黄色いドレスを着たオードリーの姿がかわいらしい。髪には黄色いリボン。アンドレイに見初められるダンスシーン。「今度のターンで僕を見て微笑んだら、妻にしよう。」たっぷりの笑顔を振り向けるナターシャ。アンドレイの父の反対により、1年待つことになるのですが、ナターシャは遊び人に言い寄られ、その気になってしまい、アンドレイから冷たくあしらわれることに。ナポレオン率いるフランス軍がロシアに侵攻。戦地をぷらぷらと偵察しにくピエールがのんびり感。やがてアンドレイは戦死。戻ってきたピエールとナターシャはくっつくかなあ。ハリウッド映画がロシア文学を映画化。しっかりすべて英語です。

「セントアンナの奇跡」 2009 アメリカ・イタリア Miracle at St.Anna 監督:Spike Lee

ニューヨークの郵便局での局員による銃撃殺人事件。局員・へクターは典型的善良な市民で戦争では勲章を受けており、部屋から貴重な彫像が発見される。 インタビューする新聞記者。そして画面は戦争中のイタリア、トスカーナ、ナチスが占拠する前線に黒人部隊が突き進んでいく。人種差別は軍隊でもあからさまで、生き残った4人は見捨てられ、ドイツ軍に包囲された状態。大量虐殺から逃げてきた少年を助けるトレイン(チョコレートの巨人)にだけ少年は心を許す。トレインが拾ってきた彫像。少年がいると奇跡が起こり、点かなかった電気が灯り、無線が繋がる。アメリカ軍の元に行くには「眠れる男」の山を越えるしかない。(これが後でトレインの顔を横にした姿にだぶる。)地元の部隊のパルチザンには裏切り者がおり、大量のドイツ部隊が村に進軍し、不意をつかれ、村人、パルチザン、黒人部隊も次々と撃たれてしまう。そしてヘクターは負傷した少年に十字架のペンダントを授ける。唯一ヘクターだけが九死に一生を得て彫像を胸に帰国し、月日は流れる。そして現在に戻り、裁判。そしてラストの美しい海。彼を待つのだ誰なのかジーンとする瞬間です。

「セント・エルモス・ファイアー」 1985  製作国:アメリカ 原題:ST. ELMO'S FIRE

嵐の中、船乗りたちが道しるべとしたマストに灯る放電現象、セント・エルモス・ファイアーの名を付けたバーに集まる大学を卒業したての若者たち。アメリカのバブリーな社会。ロブ・ロウ、デミ・ムーア、言われなければわからない。

「善徳女王」

韓国歴史ドラマ、おもしろいということだったけれど???1本見れば十分。

「潜水服は蝶の夢を見る」 2007 Le Scaphandre et le Papillon(潜水服と蝶)
脳梗塞の一種ロックドシンドロームで体の自由がきくのは左目の瞬きだけ。それまでELLEの編集長で人生を謳歌していた彼。瞬きで、oui/non、アルファベを伝え、本を書き上げます。言語療法士が瞬きを読み取ります。時には元妻が会話をつなげます。直近の彼女からの電話、元妻は席をはずしたり、彼の言葉を読み取り彼女に伝えたり。美人の療法士の顔、体を見るあたりは男。シニカルなのは他人にも自分にも。数少ない楽しみのテレビ、楽しく見ているのに立ちはだかれたり消されたりしてもどうしようもない。潜水服とは彼自身のどうにもならないからだの状態の説明。演技力に脱帽。
「ぜんぶ、フィデルのせい」 la faute a fidel 2006 フランス
1970年、ブルジョワの生活をしていたお姫様の話が大好きなアン。両親がコミュニストに転向したため生活が変わる。常に不機嫌な顔だけどかわいい。あどけない弟フランソワもかわいい。子供が主役だと得。フィデルとはフィデル・カストロ。子供が社会を学び、判断していく。
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