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2009年7月末、民間稲作研究所のイベントに参加することに。日高市の弓削多醤油で合流します。
<本日の行程>

朝5時半自宅出発

→ 6時半人形町でNさんピックアップ→8時行田蓮の里到着
→10時弓削多醤油到着
渡辺豆腐店・昼ごはん
霜里農場
→3時浦部さん宅 →4時浦部農園
→夕方5時出発
→ 夜7時45分新橋トットリーネ
→10時前出発→11時横浜着
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行きたかった行田蓮(古代蓮の里)へ。朝が見頃なのでちょうど合流前に寄ってみます。これだけたくさんの蓮を見ることはできませんね…。見頃6月中旬から8月上旬、とのことです。「行田市は昭和46年、小針地内に公共施設を建設するため造成工事を行いました。48年、池の水面に多くの丸い葉が浮いていることに気付き、調べてみると蓮の葉であることが判明。地中深く眠っていた行田蓮の実が、この工事によって掘り起こされ、その後、自然発芽したもの。が、多くの蓮の実が出土し自然発芽して一斉に開花したことは過去に例がなく、全国的にきわめて珍しいこと。さまざまな研究を考え合わせると、この古代蓮は概ね1400年から3000年前のものと推定される。」

古代蓮 続々と花見の人々 アオザ
睡蓮 水生植物が多い。 ホテイアオイは害草化する多年草

(左端)ミズカンナ。(中央)輪王蓮。花びらの外側中央がツンと尖っていて、こんな落雁のお菓子よく見たなあ。
(下)別の池では黄色の蓮が見頃を迎えていました。

昨日までの曇り空と様変わり。夏の空が広がっていました。

瑞光蓮(ズイコウレン)花弁数14〜18枚の一重咲種。
花色は白い地にピンクの爪紅。開花初日はピンクが比較的濃く、

その後退色し白粉のような白さとなる。

インド蓮india-Lotusはインドの駐日大使が行田市の古代蓮の自生地を訪れた際に贈った種子から開花。
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再び運転。1時間ほどで日高市弓削多醤油さんへ。合流前のため2階で醤油を使ったお団子、ところてんを食べる。(ここから「NPO民間稲作研究所」のツアーに入ります。)大正12年創業で現在4代目。国内産原材料の中でも特に、大豆の国内消費量の約0.018%しかない有機JAS認証大豆、小麦の国内消費量の0.009%しかない有機JAS認証小麦を使用し、木桶の中で1年以上発酵・熟成したこだわりの醤油を醸造しています。おいしくて安全・安心です。

通常、しぼった後加熱するのですが、こちらの生(なま)しょうゆは加熱せず冷蔵庫内で瓶詰め、ほんとうに生です。加熱殺菌、精密ろ過なしの、酵母菌、乳酸菌などの微生物が生きています。お買い上げ。同じく合流待ちの那須近くの女性。この弓削多醤油に大豆を納めているとのこと。ご自分の作った大豆が人気の醤油になるとはうれしさもひとしお。
店内へ。入ると濃い醤油の香り。 日本全国の醤油。購入可。
見学です。桶はスギ。(樽は蓋があるもの。)木目の細かいぎっしり詰まった秋田スギは醤油作りに不向き。400年の使用に耐えられるとのこと。醤油桶の職人は日本に5人だけ。 原材料。丸大豆とは丸い大豆ではなく、大豆丸ごとということ。通常は油を抜き取った後の大豆(脱脂加工大豆)で作る。煎った小麦、メキシコ産の岩塩が原料。 小学生の社会科見学も多く、子どもたちの絵付き感想文が貼られている。釜の中で大豆を蒸す。
もろみをふろしきに包む。
ひとりだけの作業場。 使用後のふろしき。

←搾り出したあと。産業廃棄物で処分される。塩分が強く、畑に撒くこともできず。この建物の2階でふろしきに包む作業を行っている。

→歴史を感じさせる古い道具たち。

醤油は昔からの日本の調味料です。

 

 

醤油工場見学は小学校遠足時の野田以来。生家の隣も醤油やさんでした。

 

自由研究の題材にもなります。 撮影用のはっぴ。 醤油アイスクリーム。どんな味?醤油の風味。塩キャラメルのような。ミルクの味がたっぷりでおいしい!
豆腐工房わたなべ 続々と車がやってきます。 近くの公民館でお弁当…。
冷奴はもちろん渡辺豆腐工房の
霜里絹ごし。
公民館の前には八高線の明覚駅。
味のある駅舎。
渡辺豆腐工房の豆腐の一部。

公民館、1時から老人会が使用するとのことで前倒しで昼ごはんです。お弁当…、うーん、せっかく田舎に来ているのに残念。渡辺豆腐の冷奴には塩がかけられていて、牛乳のようになめらかで大豆ぎっしり。抜群においしい!がぜん豆腐を買わなければ!

同じ霜里絹ごし(1丁280円)とおからドーナツ(5個入り350円)購入。店舗の飾りの大豆を撮影。モップが前にあったのでNさんがカメラの写る場所から移動させる。

この渡辺豆腐工房は、どんどん豆腐が安くなる中、材料にこだわり、東京のデパートで売られるまでの人気店へ。が、当主の考えはお客との直接販売とのこと。スーパーに卸す時50%で売ってきたという苦い体験から。昔はチャルメラを聞きつけ鍋をもって豆腐を買いに行ったもの。(って昭和30年代の話。)農家の作った大豆を全量購入で大豆生産農家、豆腐店、双方ウィンウィンの方針。

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渡辺豆腐工房へ大豆を納めている圃場、霜里農場へ。こちらは大豆、お米など。背後に山が控えているのに平地です。群馬は米どころ。献上米も群馬の川場産だとか。お米といえば新潟魚沼コシヒカリが有名ですが、中国の黄砂、土壌のカドミウムで、大陸からの風の影響を受けない群馬が選ばれるとの話も。
水田のアゾラ(浮き草)がびっちりと。このアゾラをコントロールできるようになることが有機農業家の腕にかかっている。 有機栽培には札を建て明細を記さなければならない。「米作りから酒造りを楽しむ会」ですか。 カルガモが放たれアゾラを食べる。有機なので鳥が入らないように田んぼの上に黄色い紐が縦横無尽に走っている。
38年有機栽培を営む
金子さんの農場。
鶏舎、その奥には牛もいるらしい。 こちらの大豆。甘い。
aaaaaaaaフロンティア精神たっぷりで廃油(大豆→大豆油→料理後の廃油で循環)をガソリン代わりに使っている。トラクターに最適。現在の自家用車ももちろん廃油のもの。ベンツも廃油で走るように改造済み。なぜかベンツは1ナンバー。理由は聞き逃す。シートがきれいだったのでふだんも使用されているのだろう。ちなみに1リッター30円ほど。車の改造は町の人がやるとのこと。
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本日最後の訪問地、浦部農園です。群馬県富岡市まで高速道路で移動。3時過ぎ浦部さんご自宅に到着。はつらつとした元気な女性。病気が原因で有機農業をはじめ、すっかり元気になられたとのこと。自宅そばの工場、畑を見学。
自宅裏の水田。
味噌を作る予定とのこと。
自宅用の家庭菜園?キャベツと 特別栽培なんて中途半端なことせずいっきに有機栽培しなさいとご主人
奥に積まれているのが堆肥。牛舎が近くにあります。 隣の田んぼと離れているのは農薬を避けるため、1.5m以上離さなければならない。 ねばならない立て看板。
ここでツアー行動に別れを告げ、帰途に着きます。

有機栽培農地を見学し、そして有機栽培農産物を使った醤油、豆腐をいただきました。日本の薬漬けになった農業、土地が傷み、収量も落ち込み、既にそうなることを予見していたかのように有機栽培を数十年前から実行してきた人々、そしてそれをやりつつある人々。消費者といえど傍観しているだけですが、賢い消費者にならねば。そしてそれらを食べる時、感謝です。

aaaaaaaa高速SAで夕食?三芳PAに立ち寄る。高崎銘菓グーテ・ド・ロアを発見。キャラメル味。PAの食事でなく都内で食事することに。おいしいものを追求する二人組…。Nさん予約。行動力の賜物。

のどかに過ぎる電車。

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浦部さんにキャベツ、ローリエ(枝ごといただく。帰宅後、洗って乾燥。)、穀物珈琲、化粧水なども。

 

新橋のオステリア・モンテマーレ・トットリーネ。鳥取県のアンテナショップ2階です。運よく直前に予約が取れました。トマトのガスパチョ、モッツァレラチーズ入り。鳥取名産の糖度の高いトマト使用。
シーフードサラダには活きのよい貝、イカ。そして定番にしたいという蜆のパスタ。東郷湖産で大粒。にんにくたっぷり。鯛のソテー、牛肉。添えてある緑の野菜がおいしい。

小さなブロッコリーの実とヒゲネのついたいんげんのような、おもいしろい野菜。牛テールを煮込んだソースがおいしい。そしてデザートは桃の実、シャーベット、桃ジュース。完食です。眠気防止のためカプチーノを飲む。

帰りに寄ろうと思っていた下の鳥取名産ショップ、もう閉店していました。あごだしがおいしいとのこと。レストランに入る前に試食したすいかもおいしかった。

また横浜に向かってひと走り。めいっぱい活動の一日でした。

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