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「郷土料理を伝えるV」―地域における伝承の実践 講師:高家 章子(こうけ しょうこ) (岩手県葛巻町 農家レストラン「みち草の驛」代表)

本来、郷土料理は家庭の味でした。しかも、各家ごとに何代にもわたって伝えられてきた作り方や味付けがあります。それをお客に披露するのが、今大人気の農家レストランや農村レストラン。農家の女性たちが自らつくる料理が話題です。本講義では、村に水車を復活して水車製粉したそば粉、小麦粉を中心に地域の伝承料理を採算ベースにのせた『みち草の驛』の体験と実績を紹介します。

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嫁に行った時、水車小屋があったが、徐々に文化的な町に変貌。夫が小学生だった時はランプの生活で、姥捨て山のようだった。ヤマセという夏でも涼しい風の吹く地域。昔は米の採れない地域でお餅を食べるのがごちそう。すべてが手作り。子どもたちが農作業を手伝わない時代に。30年前は祖母、母の打った蕎麦を食べる時代だったが、水車を使わなくなり、水車を守りたい。粉を挽く、農作業の合間に食べる料理、お菓子。蓬を春先に採って冷凍。集落からいろんな料理が消える。

蕎麦のつなぎは卵と豆腐。卵は鶏を飼っている家だけが入れる。蕎麦粉100%なのに切れない。研究された結果は木綿豆腐のニガリ成分のおかげらしい。

平成4年の蕎麦屋開店したが、開店まで10年かかる。オープンし、町に食べに来た人が集落の人に場所を聞いても店を教えず、封建的な町。

空き家になった民家を使う。

平成9年みち草の驛、オープン。当初、人が入らず、2年目、盛岡のデパート、スーパーで取り扱いが始まり、黒字に。加工部門、9時オープンのレストラン、産直、車3台の移動販売。

平成18年、200年に一度の大洪水。水車小屋が砂利で埋まる。水車はメンテナンスがたいへん。10年に1度修理に百万以上かかる。

東日本大震災の前の2年間年間売り上げ1億円に。

83才、75才のおばあちゃん、みんな笑顔。

水車蕎麦の店、商標登録していなかったら、近くの乾麺やが登録してしまった、しょうがなく「水車の里」で登録。後に47万円で買い取る。森の蕎麦やのデザインはご主人の知り合いがしてくれ、70万円値引き70万円で0円、

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水車製粉のよいところ、機械は熱をもつ、水車製粉は風味と粘りが違う。

豆腐を入れるのは量を増やしたかったから。貧乏だったゆえ。

ひぼがはっと、ひっつみ、へっちょ団子、氷豆腐、郷土の伝承料理活動

 

事業計画はありましたか、の質問に、事業計画は私たち夫婦の夢、蕎麦と水車を保存したいという夢そのもの

向笠さんは私を地域のコーディネーターと表現「ああでねえか、こおでねえか。」

雑穀が置かれていて販売 きび、もちあわ、ひえ、大豆、黒豆 加工品は残念ながら見本
各自のテーブルに置かれている おはぎの中身はキビ入り 青豆すっとぎ、黒豆すっとぎ
なんとまぁおいしいこと
岩手県葛巻町江刈地区 水車  
室内では歯車が回る 水車で挽くことのおいしさ  
  機械に頼らず  
  古くからの建物を利用 そば作り見学の人々
そばしゃぶしゃぶともいえる    
定年のない地域 寝たきり、あの世に行くことで、次の世代に受け継がれる  
     
     
   
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