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「郷土料理を伝えるT」―伝統食材の生産:
下仁田ねぎ 講師:小金沢 章文(こがねざわ あきふみ) (群馬県下仁田町 下仁田ファーム 小金沢農園代表)
群馬手造り蒟蒻工房やまふぐ本舗

渋谷でアパレル産業に従事していたが、6年前に家業を継ぐため群馬に戻る。
深谷ネギは品種名でなく、深谷周辺で作っているから深谷ネギというが、下仁田ネギは品種名。

ネギは中央アジア原産。

下仁田ネギは値段が高い。

種蒔きから14ヶ月かかる。9月下旬〜10月種蒔き。4月〜5月仮植(移植)。7月〜8月本植。11月〜収穫。12月〜1月が旬。12/1が解禁日。←霜に当たってから甘くなる。植え替えることで活着をよくする。肉質のよい下仁田ネギを作る。お手軽な作り方の本植省く農家が90%。

馬山地区…土壌が堅い。だからネギが深くもぐらず。粘土質、地力がある。

2月 ネギ新芽 とろっとしている。3月ギボ天ぷらに。

ネギぼうず園。1枚花畑に。

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引き続き小金沢氏による、蒟蒻芋のお話。

 

味がよく、歯ごたえが魅力。里帰りした時にお腹は減っていないのにもかかわらず、おばの作ったこんにゃくを一皿ぺろっと食べてしまいびっくりする。(そのおばも昨年亡くなってしまったので、もうその蒟蒻は食べられない。)これはNHKの女性アナウンサーが取材に来た時に同様に食べてしまい、上司に叱られていたというエピソード。

蒟蒻は江戸時代大人気商品。

収穫まで3〜4年かかる。植え替え。冬、畑に入れておくと腐ってしまう。さらに土壌感染する。春植え、秋掘り出す。

生で食べられない。蓚酸カルシウム。猪も食べない。ただし生子は食べる。

「すき焼きはネギを食べるごちそう。」という向笠さんの表現が好き。

 

ここから向笠千恵子さんによる対談形式による補足説明。

蒟蒻、茨城大子町が革命的蒟蒻粉を作る。下仁田にそれを伝えたスパイがおり、下仁田が蒟蒻の一大拠点に。小金沢氏の母上が南牧村出身。棚畑で蒟蒻芋を作っていた。

 

下仁田ネギの料理。

ねぎぼうずも持参されていました。

左手に持っているのが生子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土壌説明で、土壌堅く、耕運機の歯がすぐ削れてくると。実は足に刺さってしまった事故があり、ドクターヘリで運ばれ、その時のレントゲン写真。

 

蒟蒻の生子(きご)、ギボ。

 

群馬手造り蒟蒻工房やまふぐ本舗の佐々木氏の話。
昨日、急遽この勉強会に来られることがわかり、プリント、プロジェクターによる説明はない。

自分は錬り屋。昔からの錬り屋いなくなった。3日かけて作る。一方、工場の蒟蒻は2時間で作られる。
33年前2200軒いたが、今は500軒。家内工業的錬り屋に後継者はいない。

 

蒟蒻の作り方には2方法。

1.<生芋蒟蒻>生芋の蒟蒻をする。凝固剤(灰・石灰)を入れる。グルコマンナン6割。(芋からの場合かたまらない部分が4割ある。)食物繊維、デンプン質固まらず。芋から2回茹でる。茹でるのはアク抜きだけでなく固めるため。*粉から作った場合、アク抜きの意味はない。

2.<粉蒟蒻>スライスし乾燥させ粉にしてから蒟蒻作り。

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白蒟蒻…東北

黒蒟蒻…関東、東海、関西

 

糸状の蒟蒻の名称について白滝と呼ぶのは関東、糸こんと呼ぶのは東北、関西。

お楽しみのシェフによる試食タイム。
<左>下仁田ネギを大名焼きのように真っ黒に焼いて、自家ハウスで育てた野菜と。アンチョビと。黒い粉は、下仁田ネギの緑の部分を焼いたもの。
<右>ネギにネギのソース。ルーマニアのパンチェッタ、九条ネギの飾り。

写真左:やまふぐの蒟蒻、田楽で。りんごは群馬のもの。

本日中央:おみやげの下仁田ネギ、しらたき(小金澤商店)、こんにゃく(やまふぐ)。

 

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