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発酵麹甘酒を作る

片山本店での講座です。天然総合ビタミンドリンク甘酒について勉強します。

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麹のもつ糖化酵素を応用した日本の伝統発酵甘味料。栄養価が高く「飲む点滴」といわれるほど。糖化酵素によりデンプンを分解しブドウ糖を生成し、発酵過程でビタミンB群、B1(皮膚や粘膜の健康維持)、B2(代謝を支える働き)、B6(筋肉や血液などをつくる)やパントテン酸(代謝とエネルギー産生に不可欠な酵素を補助)、イノシトール(脂肪肝、動脈硬化を予防。抜け毛を防ぐ。)、ビオチン(皮膚病の治療に効果)、コウジ酸(美白、美肌効果)など生成される。また、米のタンパク質が麹菌によって分解され、アミノ酸にかわる。抗がん剤のアスペラチンは麹からしか分泌されないもの。点滴の成分がブドウ糖とビタミンとアミノ酸なので、これが「飲む点滴」といわれる由来。

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糖化酵素の最速温度は55℃、麹菌は50℃前後で活動できなくなるが、分泌した酵素が糖化するため、発酵する。菌が繁殖するわけではない。

cf:味噌醤油…タンパク質分解酵素プロテアーゼ→アミノ酸

  かつお節…脂質分解酵素リパーゼ→グリセリン

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甘酒の作り方

ごはん100g、米麹100g、水200ccを55℃8時間で糖化発酵させる。3時間おきに混ぜると均一に糖化。

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かわりだね甘酒

「でんぷん」をもつ野菜、食物、さつまいも、かぼちゃ、じゃがいも、栗を蒸して、ごはんの代わりに。

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飲み物にとどまらず、万能天然甘味料として使う。ドレッシング、マヨネーズ、胡麻和えだれ、ジャム、煮物、スープ鍋、甘酒スムージーとして。

ダボラさん調理の品々試食


左:甘酒入りケーキ(砂糖の代わりに甘酒。小麦粉、米粉使用)に甘酒ペースト。甘酒ペーストは、味も見かけも味噌っぽい。

右:甘酒寒天はカボチャとよもぎ粉の二層タイプ。和菓子のようだ。

甘夏と小松菜の甘酒スムージー

甘夏は外側の皮以外すべて、小松菜は生ざく切り。飲む時、多少繊維が気になりますが、からだによさげ。

4つ目の試食はマイグルト。なんと片山本店自家製。濃厚。

マイグルト(米グルト)は甘酒に乳酸菌が入り、乳酸発酵したもの。乳酸のさわやかな酸味と微炭酸の完全植物性乳酸発酵飲料。

空気中の乳酸菌を取り込めば家庭で作ることが可能。毎日甘酒を混ぜる。発酵しない場合は、生米麹を足して、麹に住みついている乳酸菌を働かせればよいとのこと。仕込から2週間以内が乳酸発酵で、それ以降は酵母によってアルコール発酵にかわる。

自宅にて、おみやげの

玄米生麹と玄米クリーム

麹をバーミックスにかける

発酵させ、できあがった

甘酒1リットル

左:今回の甘酒
右:玄米麹(乾燥)だけから
作った甘酒
ちょうど風邪をひき、食欲のない時でも、甘酒なら食事代わりに摂れます。ただし、思い立ってできあがるまで8時間かかるのが難点。また、市販のものは賞味期限が長いので常備しておくとよいかも。甘酒信仰派としましては。
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