料理も味わい深く大満足のランチ!おっちゃんは店主でした。近くのレストラン「ル・サンザ・ぷりゅ」に行きたい話をすると、そこは職人館で働いた後、店主が場所を提供して開店した所とのことで、ぱぱっと、予約の電話を入れてくださる。田んぼをはさんで向こう側。
山里もちづきボローヤ(ぼろ家)の会のチラシには職人館の店主のことばが載っていました。くすっ。↓
"日本の都市がバブル経済でうきたっていた頃、信濃の山里のおんぼろ民家で農家レストランのはしりを始めたよ。そば粉・料理の食材は山野が恵む地場産で…そしたら、こんなへんぴな山ン中へ誰が来るもんか。3ヶ月でつぶれると、みんなにバカにされたぜ。…あれから約20年か、よく続いてきたもんだよ。これもみな訪ねてきてくれる人々とのご縁だよ。ありがてえなぁ!イタリアのボローニャの都市再生とはほど遠いが、ボローヤ(ぼろ家)と地元食材を再活用する技はいくらか上手くなったよ!
茶房読書の森のチラシにも店主のことばあり。↓
"信濃の山ン中で20年料理人やってきて、オレ還暦すぎちまっただよ。暮らしの一部としてめぐり来る季の中で、山菜や野生のきのこのお恵みもらいに山野に入っているとさ。本や書は読めなくなったけど、野っ原を目ン玉こらして読みこむだよ。
野の動物といっしょの視線になると、何の価値もないと思っていた足元の一木一草が宝物に見えてくるだなあ。どの植物のどの部分、根・葉・くき・花・実…をいつ頃どんな風に喰い元気で生きていられる食の世界があることを、野の動物の喰い方から教わるだよ。いろんな食材・器具・時間…を使って料理することの意義を考えちゃうよ。
野の料理人がすでにまったき滋味に料理して恵んでくれているものに、よけいな手を加えて、まずくして、不健康な食をつくってるんじゃねえか?なんて、技も金も…何もねぇ山猿料理人のぼやき話だよ。